週刊少年ジャンプで連載中の大人気漫画『ワンピース』。
今や世界的人気となった『ワンピース』ですが、近年、何か感じることはありませんか?
単行本を購入してワンピースを読んでいる単行本派の人だと気にすることはないのですが、ジャンプの連載を読んでいる人なら1度は感じたことがあるはずです。
ここ数年、『ワンピース』の休載が多い!
ということに…。
なぜ近年の『ワンピース』は休載が増えたのか?
当記事で、『ワンピース』の休載ペースが増えた理由についてお伝えしていきます。
漫画『ワンピース』の休載ペース
漫画『ワンピース』は国民的、いや、世界的人気漫画となり、
- 全世界累計発行部数が、4億5000万部を突破(2019年3月時点)
- 翻訳版が42以上の国と地域で販売
- 海外のコミックス累計発行部数は7000万部を突破(2017年10月時点)
- 国内の累計発行部数が日本の漫画最高記録の3億8000万部(92巻時点)
- 第67巻が初版発行部数405万部、第66巻が初週売上227万5000部(いずれも日本記録)
- 『最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ』としてギネス記録入り
など、数々の記録を樹立している作品で、アニメ化やゲーム化など、メディアミックスも複数展開されています。
そんな『ワンピース』の連載が始まったのは、1997年でした。
『ワンピース』の休載ペースを調べてみると、
実は、連載開始から2000年までは1度も休載することなく
連載していて、
休載をするようになったのは2001年からです。
そこで、2001年以降のワンピース休載回数をまとめてみました。
『ワンピース』の休載回数
2001年 1回
2002年 2回
2003年 3回
2004年 3回
2005年 3回
2006年 4回
2007年 4回
2008年 5回
2009年 7回
2010年 8回
2011年 5回
2012年 6回
2013年 8回
2014年 9回
2015年 9回
2016年 9回
2017年 9回
2018年 9回
2019年 9回(10月時点)
年間の休載最高記録は9回となっていますが、10月時点でまだ9回の2019年は、
8月以外は1か月に1回休んでいるので、記録更新の可能性が高い
と言えます。
基本的に月1回休載していたものの、8月は映画『スタンピード』の公開があって、それを盛り上げるために休まなかったかもしれません。
休載回数は、2009年の7回から、5回以上になることが増えますが、目に見えて増加したのは2013年以降。
2013年以降は、毎年8回以上(というか2013年以外全て9回以上)の休載
になっていますね。
休載ペースを見てみると、
近年になって、『ワンピース』の休載が増えている
というのは事実であると断言できます。
一方で、連続休載することは、ほとんどありません。
最長でも、第1部が終了後、第2部開始までの4週連続休載
であり、いわゆる1つの区切りでの休載でした。
その次が、2週連続休載で、この時は作者の尾田栄一郎先生が扁桃切除の手術をした時です。
『ワンピース』の休載が増えた理由・原因は?
漫画『ワンピース』は、もともと年に数回の休載を挟む漫画でした。
その時の理由は、先ほど触れたストーリーの区切りや手術を除けば、大半は不明です。
推測される理由は、
- 『ワンピース』は尾田栄一郎先生監修、脚本のアニメ映画もありそのスケジュールで漫画が描けない
- コラボなどの企画も監修しているため同じくスケジュールがとれない
など…。
どれもネットユーザーの推測なので、確たる理由ではありません。
しかし、近年は『ワンピース』の映画が毎年公開ではなくなり、数年に一度のペースになりました。
にもかかわらず、休載回数が増えているのは何故でしょうか?
それも、月1回ペースでの休載です。
もちろん休載の理由は、アナウンスされていないのでわかりませんが、ある程度の推測をすることは可能です。
まず、その翌年から毎年9回の休載をするようになった2013年。
この2013年という年は、
作者の尾田栄一郎先生が、扁桃周囲膿瘍が原因で入院・治療のため休載した
という出来事がありましたね。
さらに2014年には扁桃切除の手術が原因で休載までしています。
この一連の出来事から察するに、
尾田栄一郎先生が無理しすぎていたため、年齢と体調を考慮して定期的に休載するようになった
最近の休載が多い原因は、
尾田栄一郎先生の健康面にある
といえそうです。
先述した通り、尾田栄一郎先生は扁桃周囲膿瘍にかかってしまいましたが、実はこの扁桃周囲膿瘍…
かかる原因の1つに、過労があります。
過去に尾田栄一郎先生が、『ホンマでっかTV』に出演した際には、
- 睡眠時間が3時間しかない
- 原稿中は2~3日食べない
- 運動不足で、「痛風糖尿病の可能性がある」と医師に言われた
などのエピソードが公開されています。
2014年に刊行した”ワンピース最終研究X 3億冊の男が描く『ひとつなぎの大秘宝』”では、
肉体的には、これまでのようなペースで仕事を続けるのが難しくなってきているんですよ。
と発言していました。
これでは過労で病気になっても当たり前だと言われるレベルです。
そして尾田栄一郎先生は、2019年に44歳となりました。
ちなみに
尾田栄一郎先生は、
1月1日が誕生日
なので、年明けと同時に年を重ねるため計算もしやすいですね。
年齢的にも、バリバリ漫画を描いていた頃の生活リズムを送っていると、今まで以上に病気のリスクが高まります。
7本同時に連載していた手塚治虫さんのような怪物もいますが、文字通り怪物なので、一般の人間には、このような生活を続けるのは危険が伴って当然…。
それでいて、尾田栄一郎先生は、
他の漫画家がアシスタントに任せるところまで自分で描く
という、こだわりが強い漫画家ですから、作業時間がとても長くなりますよね。
年齢による体力の衰え
過去に病気になるなど、体調の不安も増えてきた
睡眠は3時間ほど、原稿中は何も食べない日がある
これらの理由を考えれば、月1回ペースで休載するのもやむなしではないでしょうか。
実際に、尾田栄一郎先生が扁桃周囲膿瘍になった辺りから、
「ちょっと休みをもらえるようになった」
と雑誌インタビューで語っています。
さすがに、編集部もヤバいと思ったのでしょうね。
というわけで、『ワンピース』が定期的な休載をするようになった理由は、
作者・尾田栄一郎先生の健康を考えてのこと
だと考えます。
漫画家の中には理由不明の長期休載で、
もはやサボっているのではないか?
というような人もいますが…
そういう漫画家は除くとして、尾田栄一郎先生のような功労者には、定期的な休載があっても全く構わないです。
『ワンピース』に関して言えば、尾田栄一郎先生本人が、最終章に関して聞かれた際に、
「僕の体力がそこまで持つかどうかが、唯一の心配ごとです」
と言っていましたから、ジャンプ編集部には、尾田栄一郎先生に無理をさせ過ぎないようにしてほしいものです。
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まとめ
世界的人気漫画として、数々の記録を樹立し、今も更新し続ける『ワンピース』。
2013年頃から、休載が増え、最近は
1か月に1回
という定期に近いペースで休載するようになった理由を紹介しました。
公式からアナウンスがないので何とも言えませんが、さまざまな出来事から、
定期的な休載は尾田栄一郎先生の健康を考えてのこと
と考えられます。
やはり、
2013年に尾田栄一郎先生が入院し、2014年には手術をしたあたり
がターニングポイントになったように思います。
最近は、1本ヒットしたら、その漫画家を食いつぶすケースが多いので、ブラックな週刊誌の現場が変わっていくことに期待したいものですね。