日本の偉人たちをピックアップし、その半生をドラマ化しているNHK大河ドラマ。
すでに2020年の『麒麟がくる』にて、明智光秀(演・長谷川博己さん)が主人公に抜擢されていますよね。
他のキャストも続々と発表され、あとは放送を待つばかり…
さて、2020年の大河ドラマ放送を前に、早くも2021年のNHK大河ドラマ、および主人公(モデル)が決定しました。
タイトルは『青天を衝け』というのですが、一体誰をモデルとしているのでしょうか。
本記事では、2021年NHK大河にスポットし、その詳細や原作・モデル・脚本を調査し、現段階で分かっている情報をまとめていきます。
2021年のNHK大河ドラマが決定!
毎年1月から1年近くかけて放送されているNHK大河ドラマ。
2019年は、すでに『いだてん~東京オリムピック噺~』が放送され、
- 金栗四三(日本人初のオリンピック選手)
- 田端政治(1964年東京オリンピック招致に尽力した第一人者)
の二人を主人公とした、初のオリンピックにちなんだ大河ドラマとなりました。
2020年大河は明智光秀主人公のドラマ
さて、そんなNHK大河ドラマですが、2020年には久しぶりに戦国武将が主人公のドラマとして放送されます。
主人公は、あの本能寺の変でおなじみの明智光秀。
朝ドラの主人公も務めた、俳優・長谷川博己さんを主人公に迎え、本能寺の変の裏側のストーリー(歴史)をどのように描いていくのか楽しみですね。
そして、2021年は『青天を衝け』
さらには、2021年には『青天を衝け』という作品の放送が決定したと発表されました。
まだ2020年の大河が放送されていない段階で、気の早い話です。
ただ、やはり先々に、どんな作品が放送されるのか、気になってしまうものでしょう。
『青天を衝け』の主人公は、渋沢栄一がモデル!
ちなみに、主人公もすでに決まっています。
新1万円札のモデルに起用された、あの渋沢栄一さんがモデル。
意外と渋沢栄一さんのことを知らない人も多いと思いますが、NHK朝ドラ『あさがきた』では、三宅裕司さんも演じた、史実では欠かせない人物。
『日本初の銀行(第一国立銀行(現・みずほ銀行))設立・監査役として尽力した人物』
というのは、なんとなく聞いたことがあるかもしれませんね。
ただ、渋沢栄一さんが一人の実業家として、どのような功績を残しているのか。
また、少年時代から晩年に至るまで、どのような人生を歩んできたのか…
その詳細を知る人は意外と少ないのが現状で、だからこそNHK大河ドラマで、渋沢栄一さんの半生を明らかにしていくのでしょう。
期待感に胸を膨らませる2021年大河ドラマ
正直、筆者の心情を言わせていただくと、NHK大河ドラマは、戦国武将にスポットを当てた作品を放送するべきと考えています。
実際に、現在放送中の『いだてん~東京オリムピック噺~』も含め、幕末・明治以降の作品の視聴率は、あまり芳しくない印象を受けます。
そのことを踏まえても、
『大河ドラマ=戦国』
であるべきという考えです。
ただ、2021年の大河ドラマ『青天を衝け』に関しては、内容を調べてみると、少し考えが変わりつつあります。
筆者自身、渋沢栄一さんのことをどれだけ知っているかと聞かれたら、結構怪しい…
歴史は大変好きですが、幕末以降の近代史は疎いところもありますし、そんな中、新1万円札のモデルに起用されていく…
ならば、渋沢さんのことを知るべきだと思いますし、2021年の大河ドラマのモデルとしては、最高の人物ではないかと思うのです。
渋沢栄一が主人公だからこそ、放送の価値が高い2021年大河ドラマ!
『渋沢栄一』という偉人を知らない人もたくさんいるはずです。
それだけに、どのようなドラマを手がけ、私たちに渋沢栄一さんの半生を教えてくれるのか。
2021年大河ドラマ『青天を衝け』は非常に楽しみですね。
2021年NHK大河ドラマ『青天を衝け』の原作と脚本
さて、何かと楽しみにしている2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』。
主人公・渋沢栄一を俳優・吉沢亮さんが演じることに決まりました。
吉沢亮さんと言えば、現在放送中のNHK朝ドラ『なつぞら』にも、山田天陽役として出演し、山田天陽の死をきっかけに、
『天陽ロス』
という社会現象も起こりつつあるほど、影響力の高い今旬イケメン俳優ですよね。
そんなブレイク中の俳優・吉沢亮さんが、果たして、どのような形で渋沢栄一さんの半生を演じていくのか、非常に楽しみです。
原作の発表は無し…
さて、そんな2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』ですが、原作は存在しているのでしょうか?
また、脚本は誰が担当するのでしょうか?
調べてみたところ、
原作は特に発表されていません。
おそらくは史実に基づいたオリジナルストーリーとなりそう…
とはいっても、史実から外れたストーリーというわけではないでしょう。
ある意味、
渋沢栄一さんの半生そのものが一つの原作
と言えるのではないでしょうか。
脚本を手がけるのは、大森美香に決定!
一方、脚本に関してですが、
NHK朝ドラ『あさが来た』の脚本も手がけた、脚本家・大森美香さん
が担当します。
大森さんは、これまでに、
- 東京バンドワゴン〜下町大家族物語
- 宇宙兄弟
などの作品を手がけ、
『どこかドタバタしたコメディータッチでありながらも、時折、核心を突くようなストーリーの描き方をする脚本家』
という印象です。
『あさがきた』も、コメディながら核心を突いた脚本がカラー!
『あさがきた』に関しても、主人公・今井(白岡)あさが、
- 何でどす?
- ビックリポン
という口癖を連発しながら、しっちゃかめっちゃか周囲をひっかき回しながらも、大事なポイントでビシッと引き締め、炭鉱事業や保険事業に着手。
実業家として多大な成功をもたらしています。
終いには、
『日本初の女子大設立』
に尽力したわけですから、なんとも凄いキャラクターですよね。
そんな『あさ』というキャラクターを面白おかしく描いてくれたのが、脚本家・大森美香さんなのです。
ユニークな脚本を描けるからこそ2021年大河は期待大!
そんな彼女の紡ぐ脚本だから、きっと、NHK大河ドラマ『青天を衝け』も、ユニークでためになる大河ドラマとなることでしょう。
主演の吉沢亮さんとともに凄いタッグとなったと感じましたし、それだけに、2021年の大河ドラマが非常に楽しみです。
青天を衝けのモデル・渋沢栄一とは?
さて、最後に、2021年大河ドラマ『青天を衝け』のモデルとなる、渋沢栄一さんのことに触れていきます。
渋沢栄一さんは、
日本初の銀行設立に尽力した人物
として知られていますが、別に銀行だけに尽力した人物ではありません。
- ホテル業界(現・王子ホールディングなど)
- 製紙企業(現・王子製紙など)
- 紡績会社(現:東洋紡など)
など、職種を問わずに500以上もの会社の設立に大きく貢献。
渋沢栄一が他の実業家・財閥と決定的に違う点
そもそも、渋沢さんは、他の実業家と全く異なります。
自身の築き上げたノウハウを全く隠すこと無く、全て開放していきます。
特に、当時の日本社会は、閉鎖的な一面を持っていて、多くの財閥は、ノウハウを開放することに否定的な考えを持っていました。
しかし、渋沢さんは、時に会社と会社の仲裁に入りトラブルを解消したり、自身のノウハウを提供して、会社を軌道に乗せたりと、日本経済の向上に尽力…
ある種の異端児であり、その奔走ぶりが、多くの企業を生み育んできたからこそ、
『日本資本主義の父』
と呼ばれているわけです。
日本人が学ぶべき、渋沢栄一の精神
渋沢栄一さんは、豪農生まれの実業家ですし、元々心が豊かだったのかもしれません。
ただ、いきなり財閥に入り順風満帆な人生を歩んでいたわけではないのです。
今の財務省(かつての大蔵省)に入り、銀行制度を強化していこうとしていた矢先、派閥争いに巻き込まれる形で、辞職する羽目に陥ってしまいます。
渋沢栄一さん自身の責任というわけでは無く、他の官僚たちが、自分たちの私腹のために、争いを勃発させ、大蔵省の予算が縮小されたに過ぎません。
その責任を取る形で渋沢さんは辞職してしまったそうです。
しかし、彼は負けずに開放的な慈愛と戦略的な経営術を駆使して、様々な企業を育んでいきます。
この精神は、今の日本人が学ばなければいけない大事なことではないでしょうか?
今の日本における閉鎖的社会の現状…
本当に残念ながら、今の日本で暮らすには閉鎖的な保守精神が無ければ、生きてはいけません。
あおり運転事件一つ見ても、二十歳を超えた大人たちが、なぜ道一つ譲り合えないのか?
しかも、ねじ曲がった正義を振りかざし、自身の主張を貫き通し、弱い立場を造っては切り捨てる…
もちろん、何でも言いなりとなり、友好的になれというのも違うのかもしれません。
ただ、閉鎖的になれば、それでいいというのは、大きな間違いに思えます。
ぜひ、渋沢栄一さんの掲げた開放的社会を、多くの日本人が学び、もう一度開かれた日本を取り戻すきっかけに、NHK大河『青天を衝け』が貢献してほしい…
そんな風に、感じた次第です。
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まとめ
2021年のNHK大河ドラマが、吉沢亮さん主演、大森美香さん脚本の『青天を衝け』に決まりました。
とくに原作は発表されていません。
ただ、モデルとなる人物は、あの渋沢栄一さんです。
日本に開放的な資本主義社会をもたらした偉人の半生
がテーマとなります。
2020年には東京五輪も開催されるというのに、いつまでも閉鎖的な日本を見ると、
『これでいいのだろうか?』
と思うことも多々あります。
それだけに、渋沢氏の開放的精神を学ぶきっかけとして、2021年NHK大河ドラマ『青天を衝け』を大いに役立てたい!
そんな未来に日本が生まれ変わっていければ、東京五輪も今後の日本も、世界と共に成長していけると強く感じた次第です。