- 手嶌葵『明日への手紙』
- JUJU『ありがとう』『東京』
など、メジャー曲の編曲にも携わっている、音楽プロデューサー・作曲家の蔦谷好位置さん。
実は、自身もバンドを組んでいた経歴があります。
バンド解散後、作曲家・音楽プロデューサーとして多数のアーティストの楽曲に携わっているみたい…
その中には、元音楽バンド『JUDY AND MARY』のヴォーカルで、現在ソロ歌手として活躍するyukiさんの歌もあるんだとか…
そこで、本記事では、蔦谷好位置さんが作曲したyukiさんの楽曲(歌)を一覧で紹介し、世間の評価をまとめていきたいと思います。
蔦谷好位置がyukiの楽曲を手がけた経緯
今の音楽界では、女性シンガーソングライターが数多く登場し、一つのブームが生れていますよね。
もちろん、それだけではありません。
- RADWIMPS
- ONE OK ROCK
など、社会現象を巻き起こすようなロックバンドも登場!
CDの売上そのものは、それほど上がっていないとしても、盛り上がりは高まっています。
ただ、その功績は、彼らアーティストだけの力でなし得ているわけではありません。
音楽業界の盛り上がりに一躍担う裏方の存在
どうしてもアーティストに目が行きがちですが、一方では、その音楽をまとめ上げ、プロデュースする裏方の功績も計り知れません。
音楽プロデューサーで作曲家としても活動する蔦谷好位置さんは、まさにその一人。
様々な、アーティストの楽曲に携わっています。
冒頭でお話した、
- 手嶌葵
- JUJU
は、もちろんのこと、Superflyの『愛をこめて花束を』や、映画『海猿』の主題歌にも起用された伊藤由奈さんの楽曲『Fragile』など…
数多くの、有名アーティストの楽曲に作曲・編曲という形で携わっています。
しかし、最初から順風満帆な音楽人生を歩んでいたわけではありません。
蔦谷好位置とyukiとの出会い、運命の変化
バンド時代、売れること無く、不遇の音楽人生を歩んでいたところ、yukiさんのシングル楽曲を決めるコンペに参加…
その場で、yukiさんに、
「私はこの曲を10年待ってた」
と称賛されたのです。
それ以降、いくつかのyukiさんの楽曲制作に蔦谷好位置さんが参加するようになります。
そして、一気に音楽プロデューサー・作曲家としての階段を駆け上がることになっていきました。
ある種、yukiさんと、現事務所の社長は、蔦谷好位置さんの恩人とも言えるでしょう。
ちなみに、そのyukiさんのコンペを勝ち取るきっかけとなった楽曲が『JOY』。
2005年1月にリリースされた楽曲なので、記憶していない人も多いかもしれませんね。
yukiさんの9枚目のシングルとしてリリースされています。
ファンの間でも人気の高い楽曲です。
もちろん、作曲者のことは、当時知られずじまいでしたが、それでも街中で、
「この曲聴いたことある、結構好き…」
という話をする若い女性の声も多く聞かれ、蔦谷好位置さんは大満足だったそうですよ。
バンド時代、その音楽性を全否定されていたにもかかわらず、ちゃんと認めてくれる人がいたわけで、蔦谷好位置さんの音楽は決して間違ってはいなかった…
そのこともyukiさんや、現事務所社長との出会いが証明してくれたのではないでしょうか。
蔦谷好位置さんは、
「運がよかった」
と、あるインタビューで、当時を振り返っていました。
本当に、人生いつ何が起こるかわからないものですね。
蔦谷好位置作曲のyukiの楽曲(歌)一覧
蔦谷好位置さんは、yukiさんの楽曲に作詞・作曲・編曲という形で、いくつかの楽曲(歌)に携わっています。
では、その一覧を、ここで紹介していきましょう。
作詞・作曲(作詞はyukiさんと共同制作)
ハローグッバイ(花王『エッセンシャル・ダメージケア』CMソング)
JOY
作曲のみ
歓びの種(長澤まさみさん主演、実写版映画『タッチ』主題歌)
メランコリニスタ(花王『エッセンシャル・ダメージケア』CMソング)
ふがいないや(TVアニメ『はちみつとクローバー(第2期)』OP)
ビスケット(NTT DoCoMo『N904i』CMソング)
メッセージ(ロッテ『ガーナミルクチョコレート』CMソング)
作曲・編曲
長い夢(Sony Ericsson『au W31S』CMソング)
ドラマチック(TVアニメ『はちみつとクローバー(第1期)』OP)
以上が、蔦谷好位置さんが携わった、yukiさんの楽曲一覧です。
率直な印象として、yukiさんのファンでなければ、タイトルは聞いたことのない楽曲が多いかもしれません。
ただ、一度、聴いてもらえればわかりますが、必ず誰もが一度は、どこかで聴いたことがある楽曲ばかり…
蔦谷好位置は音楽界の影の立役者
『蔦谷好位置』という名は、あまり知られていないかもしれません。
しかし、いざ、彼の手がけた楽曲を調べてみると、いずれも名曲ばかりで、驚かされます。
筆者は、yukiさんの楽曲が大好きですが、そのいろんな楽曲に携わっていたことを知り、改めて蔦谷好位置さんが凄い人なのだと衝撃を受けました。
参考までに、ハチミツとクローバー第2期オープニングに起用された『ふがいないや』を、音楽映像を載せておきます。
ぜひ、一度、蔦谷好位置さんの音楽の世界観を、yukiさんの楽曲を通じて感じてみてください。
蔦谷好位置の評価は?
蔦谷好位置さんの名は、あまり知られていないと思いますが、彼が如何にすごい音楽プロデューサー・作曲家であるか。
それは、今までの話を聞いていただけただけでも、理解できるのではないでしょうか。
彼が、多大な評価を受けていなければ、少なくともyukiさんの楽曲だけで、これほど多くのタイアップ曲を手がけることは無かったでしょう。
そして、彼を天才音楽プロデューサー・作曲家と、世間が評価した一つのエピソードとして、こんな話があります。
蔦谷好位置が天才と称賛される理由
先程も少し触れたyukiさんの名曲『JOY』。
実は、この歌の曲調があまりにも凄く、
『ただシングルに起用するだけではもったいない』
ということになりました。
そして、3枚目のアルバム『joy』のリード曲にするために、あえて、その後にリリース予定だった『ハローグッバイ』を先行してリリース。
シングル楽曲の発売予定を入れ替えるほど、蔦谷好位置さんの手がけた『JOY』が評価を受けた
というわけ。
では、なぜ蔦谷好位置さんは、そこまで高い評価を受けたのでしょうか?
曲調の美しさを残しつつ変化する曲調の美技が秀逸
その一つの要因として考えられるのは、彼の一つの特徴である、
曲調の美しさ(クセの無さ)
といったところにあるように思われます。
例えば、紹介した『JOY』は、まさにその典型…
一見、どこにでもあるようなテクノサウンドという印象です。
しかし、yukiさんの声質が乗っかると、まるで違うような楽曲に大変身。
自らの個性(クセ)は最小限に抑えながらも、シンプルで聴きやすく、それでいてアーティストの個性も生かしながら、楽曲の世界観を感じさせる…
いろんな意味で、『シンプル イズ ベスト』の模範的サウンドを紡ぎあげていたともいえるでしょう。
ただ後に、この美しい洋楽のようなテクノサウンドからの脱却が出来ず、一変調子と批判されてしまうのですが、そのことで新たな進化をもたらします。
美しく親しみやすいサウンドはそのままに、大きな展開をもたらす転調系の曲調にも対応した楽曲を紡ぎあげるようになりました。
yukiさんの楽曲(歌)『長い夢』は、その一つ。
前半イントロ部から、Aメロに渡るまでは、ピアノを中心に、メロディーラインが奏でられていきます。
しかし、サビ、2番イントロに進むに連れて、テンポはそのままで、ドラムなどが加わり、激しく曲調のイメージが変わっていきます。
美しいサウンドはそのままで、まるで急にアップテンポに転調していくのかと思わせるような変化をもたらしているのです。
このような、大きな変化をもたらす楽曲が手がけるようになり、蔦谷好位置さんは、ますます高い評価を受けるようになりました。
もちろん、彼の中で苦悩や葛藤は当然あったでしょう。
ただ、それでも柔軟に対応できる凄さが、『天才』と呼ばれる所以ではないでしょうか。
今後も、あらゆる楽曲を手がけ、多くのアーティストを輩出していくでしょうし、その手腕には、今後も期待したいものですね。
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まとめ
数多くのアーティストのプロデュース・作曲・編曲を手がけている、蔦谷好位置さん。
ソロ歌手としても活躍するyukiさんの楽曲にも、いくつか彼が携わっています。
9枚目のシングル『JOY』の作曲者を決めるコンペに参加し、yukiさんと現事務所社長のお眼鏡に叶わなければ、完全に埋もれていたでしょう。
しかし、二人に見初められ、それ以降、作曲・編曲・プロデュースという立場で多大な評価を受け、成功していきます。
今回は、その中から、yukiさんの楽曲に限定して紹介していきました。
ぜひ、蔦谷好位置さんの楽曲(歌)の世界観を、体感してみてくださいね。