総合格闘技とは、
- パンチやキックなどの打撃
- 投げ技
- 関節への極め技
が認められた格闘技のことです。
UFC・ONE championship・RIZIN・KSW・Bellator MMA
など、世界には巨大な総合格闘技団体が存在します。
今では、男性だけでなく女性、子供から大人、アマチュア選手からプロ選手まで、幅広く多くの人が総合格闘技に触れるようになりました。
この記事では、数多くいる総合格闘技選手の中で、
- 男女別総合格闘技世界最強ランキング2020年現在
- 男女別総合格闘技日本人最強ランキング2020年現在
を独自の観点からお話していきます。
【2020現在】男女別総合格闘技世界最強ランキング
総合格闘技の世界ランキングを決めてみましょう。
冒頭でもお話ししましたが世界には、
- UFC
- ONE championship
- RIZIN
- KSW
- Bellator MMA
といった巨大な格闘技団体が複数あります。
どの団体も、甲乙つけがたい程に強い団体ばかりです。
その中でも、世界51ヶ国以上から選手を集め、世界150都市以上で大会を開催し、156ヶ国でテレビ放送をしているアメリカの総合格闘技団体である、
UFC(Ultimate Fighting Championship)
が、『世界で一番強い団体』と言われています。
UFCでは、体重での枠決めを取り払い、全階級でのランキング、
パウンド・フォー・パウンド ランキング
を発表しています。
つまり、このランキングが
男女別総合格闘技世界最強ランキング
と言えるでしょう。
以下に、UFC JAPANにより発表されています、
2020年4月現在のパウンド・フォー・パウンド ランキング
を元に男女別のランキングを発表していきます。
なお、このランキングは15位まで男女混合で構成されています。
今回は、男性上位5人と女性上位4人を発表していきます。
総合格闘技・世界・男性1位 ジョン・ジョーンズ
階級 | ライトヘビー級 |
年齢 | 32歳 |
戦績 | 28戦26勝1敗1無効試合 |
第1位のジョン・ジョーンズ選手は、現UFCライトヘビー級王者です。
レスリングをバックボーンとし、総合格闘技を始めること決め、20歳で大学を中退しました。
Youtubeと本で格闘技を一から学び、プロデビューからわずか3年でUFC王者に輝きました。
UFC最長の215㎝のリーチを活かした打撃やムエタイ仕込みの蹴りを得意とします。
また、寝技も得意とし、何人ものファイターに初の一本負けを与えています。
総合格闘技・世界・男性2位 スティペ・ミオシッチ
階級 | ヘビー級 |
年齢 | 37歳 |
戦績 | 22戦19勝3敗 |
第2位のスティペ・ミオシッチ選手は、現UFCヘビー級王者です。
UFC世界ヘビー級新記録となる3度目の王座防衛に成功しています。
レスリングで鍛えた体幹の強さと、ゴールデングローブを獲得したボクシングテクニックがスティペ・ミオシッチ選手の武器です。
精度が高く、強烈なパンチが特徴で、これまでアリスター・オーフレイム選手やマーク・ハント選手にもKO勝ちしています。
試合中も無駄な動きがなく、相手の得意な動きを封じ込める頭脳派なセンスでもあります。
総合格闘技・世界・男性3位 イズラエル・アデサニヤ
階級 | ミドル級 |
年齢 | 30歳 |
戦績 | 19戦19勝 |
第3位のイズラエル・アデサニヤ選手は、現UFCミドル級王者です。
ナイジェリア出身で、12歳の時にニュージーランドに移住しました。
ニュージーランドではいじめを体験し、その出来事がきっかけで格闘家を目指すようになりました。
18歳からムエタイを始め、21歳からキックボクシングでトレーニングを積んでいます。
194㎝
という高身長で、攻撃・防御ともに優れた技術の選手です。
ずば抜けた身体能力で、これまでの戦績は19戦19勝と無敗の王者として記録を更新し続けています。
総合格闘技・世界・男性4位 カマル・ウスマン
階級 | ウェルター級 |
年齢 | 32歳 |
戦績 | 17戦16勝1敗 |
第4位のカマル・ウスマン選手は、現UFCウェルター級王者です。
ナイジェリア出身で、8歳の時にアメリカのテキサス州に移住しました。
高校時代にレスリングを始め、卒業までに53勝3敗という記録を残しています。
2012年に総合格闘技デビューを果たし、タイロン・ウッドリー選手を倒して、チャンピオンの座を獲得しました。
テイクダウンディフェンス率100%
を誇り、これまで一度もテイクダウンを奪われたことがありません。
総合格闘技・世界・男性5位 ハビブ・ヌルマゴメドフ
階級 | ライト級 |
年齢 | 31歳 |
戦績 | 28戦28勝 |
第5位のハビブ・ヌルマゴメドフ選手は、現UFCライト級王者です。
レスリングやサンボ、柔道の選手だった父親の影響で、小さい頃から格闘技を始めました。
8歳からレスリング、15歳から柔道、17歳からコンバットサンボを始め、過去にはコンバットサンボのロシア王者と世界王者に2回ずつ輝いています。
2008年に総合格闘技デビューを果たし、総合格闘技史上最長となる28戦28勝の無敗記録を保持しています。
無尽蔵のスタミナを武器に、レスリングやサンボで磨いたクリンチワークとテイクダウンを得意としています。
過去に対戦したことがあるアル・アイアキンタ選手は
「打撃が当てづらく、タフで他の選手とは変わったスタイル」
と語っています。
総合格闘技・世界・女性1位 アマンダ・ヌネス
階級 | バンタム級~フェザー級 |
年齢 | 31歳 |
戦績 | 23戦19勝4敗 |
第1位のアマンダ・ヌネス選手は、第3代UFC女子フェザー級王者、第4代UFC世界女子バンタム級王者です。
UFC史上6人目の二階級制覇王者
でもあります。
10代からボクシングや柔術をはじめ、19歳でプロデビューをしました。
全ての試合をノックダウンかサブミッションで終結させる強さを持ちます。
なんと、そのうちの3試合は、
30秒以内に終結させました。
格闘家以外の職業についたことがなく、生粋の格闘家と言えますね。
総合格闘技・世界・女性2位 ワレンチナ・シェフチェンコ
階級 | フライ級 |
年齢 | 32歳 |
戦績 | 22戦19勝3敗 |
第2位のワレンチナ・シェフチェンコ選手は、第2代UFC世界女性フライ級王者です。
5歳でテコンドーを始め、12歳でムエタイとキックボクシング、その後もサンボや柔道、レスリングやボクシングなど様々な格闘技に励んできました。
特にムエタイとキックボクシングでは、
プロ通算56勝2敗
という戦績を誇ります。
2015年にはUFCデビュー戦で、女子バンタム級ランキング5位のサラ・カフマン選手相手に2-1の判定勝ちを収めました。
2018年に元UFC世界ストロー級王者のヨアナ・イェンジェイチック選手に勝ち王座を獲得し、その後も3度の王座防衛に成功しています。
総合格闘技・世界・女性3位 ジャン・ウェイリー
階級 | ストロー級 |
年齢 | 30歳 |
戦績 | 22戦21勝1敗 |
第3位のジャン・ウェイリー選手は、現UFC世界女子ストロー級王者です。
UFC史上初の中国人王者となります。
幼い頃に見たカンフー映画に影響を受け少林拳を始め、12歳の時には散打を始めています。
過去にはフィットネスインストラクターとして働いていたこともあり、その時にブラジリアン柔術とシュアイジャオも経験しました。
2013年に総合格闘技にプロデビューを果たしています。
2019年に初の王座獲得を果たし、2020年にはヨアナ・イェンジェイチック選手から王座の初防衛に成功しました。
ファイト・オブ・ザ・ナイトも受賞し、今後の活躍が期待されている選手の一人です。
総合格闘技・世界・女性4位 ジェシカ・アンドラージ
階級 | ストロー級 |
年齢 | 28歳 |
戦績 | 27戦20勝7敗 |
第4位のジェシカ・アンドラージ選手は、元UFC世界女子ストロー級王者です。
幼少期は女子ブラジル代表のマルタ選手に憧れ、プロサッカー選手を目指していました。
サンパウロFCからスカウトも受けていましたが、母親の反対で加入を断っています。
学生時代に柔道を始め、高校卒業後はブラジリアン柔術でトレーニングを積みました。
2013年からUFCバンタム級で活躍していましたが、2016年からストロー級に転向しています。
アグレッシブなファイトスタイルで、強靭なフィジカルとパワフルなパンチを武器とする選手です。
【2020年現在】男女別総合格闘技日本人最強ランキング
次にこちら、総合格闘技日本人ランキングを決めてみましょう。
現在、日本国内や海外で多くの日本人総合格闘家が活躍してます。
UFC JAPANにより発表されている実際の世界ランキングでは、残念ながら日本人はランキングされていませんでした。
ただ、
世界ランキングは分かった。
では日本人だけでランキングするとどうなる?
この声にパウンド・フォー・パウンド形式にて、男女別ベスト5を独自の観点から紹介していきます。
総合格闘技・日本人男性1位 堀口恭司
階級 | フライ級~バンタム級 |
年齢 | 28歳 |
戦績 | 28戦26勝2敗 |
第1位は堀口恭司選手です。
総合格闘技好きなら知らない人はいないほどのトップ選手です。
バックボーンである、
『伝統派空手』
をベースとし、遠い間合いから一気に踏み込みパンチや蹴りを当てることができます。
UFCにも参戦した過去を持ち、惜しくも負けはしたものの、絶対王者デメトリアス・ジョンソン選手と、フライ級タイトルマッチを行いました。
現在は活躍の舞台を日本メジャー総合格闘技団体RIZINへ移し、快進撃を続けています。
総合格闘技・日本人男性2位 青木真也
階級 | ライト級 |
年齢 | 35歳 |
戦績 | 51戦44勝8敗 |
第2位は青木真也選手です。
格闘技だけでなく書籍出版も行うなど、マルチな才能を発揮しています。
現在第6位ONE Championship世界ライト級王者として君臨しています。
世界トップレベルの寝技技術を持ち、数多くの世界の強豪たちから、『一本勝ち』を収めています。
非常に自分軸で生きている人であり、その言動により、『賛否両論』を巻き起こすことが多いですね。
総合格闘技・日本人男性3位 岡見勇信
階級 | ウェルター級~ミドル級 |
年齢 | 38歳 |
戦績 | 50戦36勝14敗 |
第3位は岡見勇信選手です。
過去にはUFCのトップ選手として活躍しており、ミドル級でのタイトルマッチも経験しています。
世界トップクラスの選手と言って間違いないでしょう。
現在はONE Championshipと契約を結び、ウェルター級の頂点を狙っています。
総合格闘技・日本人男性4位 猿田洋祐
階級 | ストロー級 |
年齢 | 32歳 |
戦績 | 29戦19勝7敗3分 |
第4位は猿田洋祐選手です。
現在、日本総合格闘技団体である修斗の、
世界ストロー級王者
に君臨しています。
強靭なフィジカルを持ち国内の強豪のみだけではなく、世界の強豪ともしのぎを削り、
ONE Championship世界ストロー級王者
になったこともあります。
2019年4月12日にONE Championshipにてストロー級タイトルマッチを行い、挑戦者のジョシュア・パシオ選手と戦いますが、
惜しくもKO負け
をしてしまいました。
しかし必ず再起し王者に返り咲いてくれるでしょう!!
総合格闘技・日本人男性5位 石渡伸太郎
階級 | バンタム級 |
年齢 | 35歳 |
戦績 | 38戦26勝8敗4分 |
第5位は石渡伸太朗選手です。
国内総合格闘技団体パンクラスにて、2011年にキング・オブ・パンクラシスト(チャンピオン)になり現在まで、7年半ほどベルトを保持しています。
国内の猛者たちとしのぎを削り、2017年には国内メジャー総合格闘技団体、RIZINのバンタム級トーナメントへ参戦しました。
1回戦をアクムド・ムサカエフ選手と対戦し判定勝ち、2回戦ではケビン・ペッシ選手と対戦し、右フック一発で失神KOという衝撃的な勝利を収めました。
決勝戦で堀口恭司選手と4年半ぶりに対戦するものの、KO負けをしてしまいます。
このトーナメントで頂点に立つことはできなかったものの、
国内のみならず海外の猛者たちを倒してきた選手
ということで第5位としました。
総合格闘技・日本人女性1位 浜崎朱加
階級 | アトム級 |
年齢 | 38歳 |
戦績 | 22戦19勝3敗 |
第1位は浜崎朱加選手です。
日本人総合格闘家のなかで、
最も輝かしい成績
を残した選手と言えるでしょう。
国内女子総合格闘技団体である、DEEP JEWELSの元ストロー級王者です。
また、世界最高峰の総合格闘技団体はUFCですが、こちらに女子アトム級は存在しません。
海外のInvicta FCという総合格闘技団体には女子アトム級が存在し、この団体でアトム級を制したものが世界最強と言えます。
なんと浜崎朱加選手は、Invicta FC元アトム級王者です。
現在は、活躍の舞台を国内に戻し、国内メジャー総合格闘技団体RIZINで活躍しています。
このRIZINにて
現女子スーパーアトム級王者
となり、今も世界トップの実力を保持しています。
総合格闘技・日本人女性2位 浅倉カンナ
階級 | アトム級 |
年齢 | 22歳 |
戦績 | 20戦16勝4敗 |
第2位は浅倉カンナ選手です。
高いレスリング能力を活かした寝技の攻防を得意
とし、若干21歳ながら好成績を残しています。
現在では国内メジャー総合格闘技団体RIZINにて活躍。
2017年に行われたRIZIN女子スーパーアトム級トーナメントでは、
女子シュートボクシングの絶対女王RENA選手を決勝で破り優勝
を果たしています。
2018年末にRIZINにて行われた、女子スーパーアトム級タイトルマッチで浜崎朱加選手と対戦するものの、2ラウンド腕ひしぎ十字固めにて一本負けをしてしまいます。
挑戦に年齢は関係ないとはいえ、まだまだ若い浅倉選手には希望しかありません。
きっと世界を代表する女子総合格闘家となってくれることでしょう。
総合格闘技・日本人女性3位 朱里
階級 | ストロー級 |
年齢 | 31歳 |
戦績 | 9戦6勝3敗 |
第3位は朱里選手です。
総合格闘技を始める前は日本国内キックボクシング団体、
Krushへ参戦し初代Krush女子王座
に輝いた実績を残し戦績は、
14戦13勝1敗
と圧倒的な戦績を残しています。
総合格闘技へ転向後も、国内プロ総格闘技団体パンクラスにて4連勝し、
2017年9月23日にキンバリー・ノヴァス選手とタイトルマッチを行い無敗のまま勝利を収めています。
UFCへ参戦し初戦で判定勝ちを収めますが、その後は2連敗してしまっています。
第2位にランクインしました浅倉カンナ選手に勝利もしていますが、総合格闘技のキャリアでは浅倉カンナ選手が上回っているため、第3位としました。
総合格闘技・日本人女性4位 KINGレイナ
階級 | フェザー級 |
年齢 | 23歳 |
戦績 | 15戦12勝3敗 |
第4位はKINGレイナ選手です。
現在国内総合格闘技団体のDEEP JEWELS、RIZINを主戦場に戦っています。
10年を超える柔道経験を持ち、
圧倒的な寝技テクニック
により勝利を量産してきました。
国内女子重量級の選手は層が薄いと言われています。
その為、対戦相手は海外の選手が多いですが、元UFCファイターを下す程の実力を持ちます。
総合格闘技・日本人女性5位 RENA
階級 | アトム級 |
年齢 | 28歳 |
戦績 | 13戦10勝3敗 |
第5位はRENA選手です。
シュートボクシングの絶対女王と呼ばれており、その戦績は、
42戦36勝5敗
を誇っています。
2015年末より国内メジャー総合格闘技団体RIZINへ参戦しており、強さと美しい見た目により注目を集めます。
見た目だけでなく総合格闘技でも打撃出身の選手ながら関節技で勝利を収めるなど、結果を残してきました。
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まとめ
ここまで発表したことをまとめますと、
『男女別総合格闘技世界最強ランキング 2020年現在』
2020年4月現在UFC JAPANのパウンド・フォー・パウンド ランキングを元に、
- 男性1位 ジョン・ジョーンズ
- 男性2位 スティペ・ミオシッチ
- 男性3位 イズラエル・アデサニヤ
- 男性4位 カマル・ウスマン
- 男性5位 ハビブ・ヌルマゴメドフ
- 女性1位 アマンダ・ヌネス
- 女性2位 ワレンシナ・シェフチェンコ
- 女性3位 ジャン・ウェイリー
- 女性4位 ジェシカ・アンドラージ
『男女別総合格闘技日本人最強ランキング 2020年現在』
筆者独自の観点より、
- 日本人男性1位 堀口恭司
- 日本人男性2位 青木真也
- 日本人男性3位 岡見勇信
- 日本人男性4位 猿田洋祐
- 日本人男性5位 石渡伸太郎
- 日本人女性1位 浜崎朱加
- 日本人女性2位 浅倉カンナ
- 日本人女性3位 朱里
- 日本人女性4位 KINGレイナ
- 日本人女性5位 RENA
となりました。
UFCが一番強い団体であると言われています。
日本人総合格闘家である堀口恭司選手や浜崎朱加選手は、世界を相手に結果を残してきました。
今後、ますます大きくなっていくであろう総合格闘技業界、UFCの上位のランキングに掲載される日本人選手も出てくるかもしれませんね。