『休載が多すぎて、終わる気がしない漫画』
と言えば、何を思い浮かべますか?
連載再開したものの、ペースが遅くストーリーが進まない『ベルセルク』。
作者がやる気をなくして、ほぼ連載終了状態の『バスタード』などなど…色々浮かんできます。
中でも、『天才』と言われた漫画家・井上雄彦先生の『バガボンド』も、その1つでしょう。
『バガボンド』は、長期休載中で、いまだ再開の気配が見えないどころか、もう井上雄彦先生にやる気がないようにも思えてきます。
そこで当記事では、『バガボンド』最新刊となる38巻の発売日はいつになるのか?
また、休載の理由と連載再開がありえるのか?
という可能性についてもお話していきましょう。
『バガボンド』が連載を休載している理由は?
『スラムダンク』で有名な井上雄彦先生の漫画『バガボンド』。
吉川英治さんの小説『宮本武蔵』を原作とした青年漫画です。
主人公・宮本武蔵が戦国末期から江戸時代の転換期、剣の時代の終わりを告げ始める頃を生き抜いていくストーリーとなっています。
この原作があるものの、キャラクター設定の一部は、
井上雄彦先生のオリジナルアレンジ
が加えられていて、
『単純に原作を辿っているだけではない』
ということも特徴ですね。
単行本の累計発行部数は、5000万部を記録する、凄まじい人気漫画であり、それだけにファンも多く、連載再開が望まれている漫画の1つと言えます。
そんな『バガボンド』ですが、現在は長期休載中。
一体いつから休載しているかといえば…
2015年2月が最後の掲載です。
なんと、もう休載から5年が過ぎています。
普通に考えれば、5年もの休載とは尋常ではない事態ですが…
なぜ、『バガボンド』は5年以上も長期休載しているのでしょうか?
過去の休載理由を調べてみると、2010年には、
「年内に完結させる」
などと言ってしまったにも関わらず、結末が思いつかず、読者の期待というプレッシャーに押しつぶされ、体調不良による休載がありました。
しかし、現在の休載理由は、体調不良とは違う理由です。
なぜなら、現在の井上雄彦先生は、思い入れの深いバスケ関連に力を入れているのですから。
なぜ現在、『バガボンド』が休載しているのか?
その理由自体は、語られていませんが…
単に漫画が描けないから
という理由が、過去のインタビューなどから推測することができます。
井上雄彦先生という漫画家は、
登場人物の心情を自分が100%理解できるまで、そのシーンが描けない
という人物…。
その話で、メインとなってくる人物に入れ込めないと、筆が進まなくなってしまうのです。
いわゆる、
キャラが降りてこない
という現象ですね。
この状態が続いていることから、先の展開も思いつかず、筆が止まってしまって『バガボンド』は休載中なのです。
それに加え、プレッシャーに押しつぶされて体調を崩してしまった井上雄彦先生は、
描きたいときに描く
という心境へ変化。
これも、『連載を急いで再開させなくて良い』という方向へ、井上雄彦先生を押していきました。
ここまで色々と解説しましたが、『自分が描きたい時に描く』というのは、
要するに、
あまりやる気がないので『バガボンド』を描いていない
ということになります。
『バガボンド』最新刊(38巻)の発売日はいつ?
井上雄彦先生が、『バガボンド』を休載している理由がわかりました。
では、気になる『バガボンド』最新刊(38巻)は、いつ発売するのでしょうか?
『バガボンド』最新刊(38巻)の発売日ですが…
筆者の見解としては、
『バガボンド』最新刊の発売は絶望的
と言わざるを得ません。
『バガボンド』は、そもそも現在休載中です。
休載期間が5年も経過している時点で、単行本どころか、連載が再開されるかも怪しい状況と言えます。
そして、再開がいかに難しいかを裏付けるのが、井上雄彦先生の心境の変化です。
井上雄彦先生は、最初の『バガボンド』休載時には、
やっぱり放り投げたって思われたくない
と語っていました。
この時は、まだ『バガボンド』の連載を続ける意思があるように思えました。
それが今では、
作品の在り方が地味になっていってもいい。
『まだやってんのか。』的な見方にはこれまで耐えられず『うるせー!』と思う自分がいたけど、今は静観できる感じなんです。
と、『やる気が出なければ描かない』という旨のコメントをしています。
そんな状況なので『バガボンド』は、連載再開されるとは考えにくいです。
『バガボンド』は、
連載再開の見通しが立たず、再開するかどうかも怪しい
とみていいでしょう。
2020年内の連載再開は、無理なのではないでしょうか。
それどころか、今後『バガボンド』の続きを読むことはできない可能性まであると言えますね。
希望を見出すとすれば、井上雄彦先生は、バスケ関連においてはまだモチベーションがあります。
- バスケ選手との対談をする
- 新装版『スラムダンク』の表紙を描く
- 4年半休載していた『リアル』が2019年5月に連載再開
などのアクションを起こしていることです。
この中でも、とくに、
4年半休載していた『リアル』の連載が再開された
ことは、非常に大きな出来事ですね。
漫画を描く意思自体は、残っているのでしょう。
ただ、これはバスケ関連の漫画だから再開した可能性が高く、『バガボンド』に対するモチベーションがあるかどうかは…。
今現在、『バガボンド』が連載再開に至っていないことが、その証拠かもしれません。
『バガボンド』ファンにとっては、
「『リアル』より先に『バガボンド』を描いてくれよ!」
と願うことでしょうね…。
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まとめ
『バガボンド』は、2015年2月の休載から、いまだに連載再開の兆しが見えていません。
近年の作者・井上雄彦先生の様子を見ていると、
漫画を描くモチベーションが激減している
という印象…。
4年半休載していた『リアル』が、2019年に連載再開をしたことで、わずかな希望は残されていると思いますが…。
今のところバスケにお熱…といったところなので、『バガボンド』に対するモチベーションは復活していなさそうです。
つまり、
現状では、『バガボンド』38巻どころか、連載再開も怪しい
としか言えません。
事実、ここまで休載が続いているにもかかわらず、井上雄彦先生本人からは『バガボンド』どころか、ファンへのアクションが何もないわけですから…。
なんとか『バガボンド』に対する動きを見せてもらいたいものです。