月へんの部首の読み方と『腹』『胸』など身体の漢字に使われる理由

日本では、日常的に、『漢字』が使われていますよね。

その種類は多く、

『様々な意味を表す』

ことが出来るようになっています。

そんな中、ある疑問として、

『月』

が部首となっている漢字は、なぜ身体を表しているのかというものがあります。

この記事では、

『月へんの読み方と身体に使われている理由』

について紹介します。

疑問に思っていた人は、ぜひ参考にしてみてください。

月へんの読み方は?

まずは、

『月へんの読み方』

について紹介します。

この部首の読み方は、

『にくづき』

となります。

これは、別名、

『肉づき』

ともなります。

一見すると、

「肉は、何の関係もないじゃないか」

と思うでしょう。

ですが、この読み方にはれっきとした意味があるのです。

肉という感じを縮めたのが、『月(にくづき)』

月という部首になっている、にくづきですが、本来の形は、

『肉』

という漢字になります。

この漢字を、横から縮めてみると分かるのですが、

『肉⇒月』

といった感じの変化となります。

肉を縮めたから、『体の一部を表す漢字』に使われている

肉という字は、

『体の肉』

を表す際に使われますよね。

そして、これを縮めたものがにくづきとなっているということは、

『にくづきが使われている漢字は、自然と身体を表すものとなる』

ということです。

漢字というものは、

『それぞれ由来するものを含んでいる』

ことが多いです。

その為、

『肉を縮めて作られた月(にくづき)』

にも、同じようなことが当てはまるということですね。

同じ『月』でも、それぞれの読み方や意味合いは違う

月という漢字は、

『別の読み方や意味合いがある』

ものであり、よく知られていることでもあります。

ここからは、その点についても紹介していきたいと思います。

天体を表す『月』

月(にくづき)と同じ漢字が使われている、

『月(つき)』

は、月(にくづき)とは意味も使われ方も全く違います。

月(つき)は、よく知られているように、

『空に浮かぶ月』

を表すものとなっています。

また、月という漢字は、本来、

中にある棒線2本が、右側にくっついていなかった

のです。

月という字を書いたときに出来る、

『2画目』

とくっついていないということですね。

昔は、これを月(にくづき)と区別していましたが、いつの日か、

『同じような書き方』

になっていったのです。

舟月という漢字もあった

月という漢字になる前に、

『舟月』

と呼ばれる漢字も存在していました。

舟月は、

月の中にある2本線が、点になっていた

ものとなります。

これは、舟に使われていた点と同じ書き方だと言われています。

今では、全てが同じ漢字として使われていますが、

『このような漢字があった』

ということは、覚えておいてくださいね。

月(にくづき)が部首に使われている身体を表す漢字

月という漢字の読み方や類似文字について紹介しました。

昔は、それぞれ区別されて使わていた漢字ですが、

『今では同じ漢字として使われる』

ようになりました。

その為、今回のような、

『月が身体を表す漢字に使われている理由』

が分かりづらくなっているのです。

ここからは、

『月(にくづき)が使われている身体を表す漢字』

についても紹介していきます。

画数別に紹介

身体を表す漢字は、

『思ったよりも多い』

ことに、多くの人は気付いていません。

まずは、その数の多さを知ってもらうために、

『画数別』

に漢字を紹介します。

ちなみに、

『月(にくづき)以外の画数』

の順番となっています。

  • 2画:肌、肋
  • 3画:肝、肛、肘、肚
  • 4画:股、肱、肢、肭、肥、肪、肬
  • 5画:胛、胙、胎、胆、胝、肺、胚、胖、胞、脉
  • 6画:胸、脇、胯、胱、脂、脆、胴、胼、脈
  • 7画:脚、脛、脱、脳、脯
  • 8画:腋、腔、脹、腆、腓、脾、腑、腕
  • 9画:腱、腮、腫、腥、腺、腟、腸、腦、腹、腴、腰
  • 10画:膃、膈、腿、膊、膀、膜
  • 11画:膕、膠、膝、膣、膓、膤、膵
  • 12画:膩、膳、膰、膨、臈
  • 13画:臆、膾、膸、膽、膿、臉
  • 14画:臑、臍
  • 15画:臓、臘
  • 16画:臙、臚
  • 18画:臟

月(にくづき)を使っている漢字だけでも、

『87個』

あります。

ちなみに、これは全て、

『身体を表す漢字』

となっています。

厳密には、身体に関係する意味の漢字も含まれているので、

『少し分かりにくい』

かもしれませんね。

漢字は、元の意味が分かりにくい

今回紹介している、月(にくづき)以外にも、

『同じような漢字で、全く違う意味を持っているもの』

は多くあります。

今も、漢字の種類は多いですが、昔は、

『さらに多くの漢字が使われていた』

とされています。

それらの漢字が、長い年月をかけて統合や変化を繰り返し、

『現在使われている漢字に定着している』

のです。

ですが、これから先、

『漢字は、さらなる変化を遂げる』

という可能性も否定できません。

今では、当たり前に使われていた漢字も、

『10年・100年後には、全く違った意味を持っている』

かもしれないのです。

今ある常識に囚われ過ぎず、

『時代に応じた漢字の変化』

を見逃さないようにしましょう。

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まとめ

『月へんは、元々全く別の漢字から出来たものだった』

ということが言えます。

月(にくづき)に限らず、

『現在進行形で、新たな漢字が生まれている』

ため、今の漢字を変化させた新しい漢字が出来るかもしれません。

ですが、意味合いとしては、

『元の漢字を参考にしている』

ため、漢字のルーツを辿れば、意味が分かるようになっています。

もし、身近な漢字で、

この字が使われている意味が分からない

ことがあれば、元の漢字を調べてみてはいかがでしょうか。

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