ジャッキーチェンは反日?本当の性格と若い頃から現在までの発言をチェック

カンフー・アクション映画で、ハリウッドスターにまで、のぼり詰めたジャッキーチェンさん。

映画の宣伝などで度々日本へ訪れたり、日本企業のCMやテレビ番組にも出演するなど、とても親日のイメージが強いです。

しかし彼の発言の中には、『反日』と疑いたくなるようなものがあります。

はたして、彼は本当に反日なのでしょうか。

それとも親日なのでしょうか。

今回は、ジャッキーチェンさんの数々の発言とともに、その真相に迫っていきます!

ジャッキーチェンの過去から現在までの発言

何かと失言が多いジャッキーチェンさん。

現在までに、どういった失言があったのか調べてみました。

2009年3月29日 自身の不倫に対して

「自分は全世界の男性が犯す過ちを犯しただけ」

2009年4月18日 ボアボ・アジア・フォーラムにて

「自由過ぎると香港や台湾は混乱する。」

「中国人は管理される必要がある。」

「テレビは日本製を買う。」

「中国製は爆発するかもしれない。」

2010年8月23日に起きたフィリピンで香港人を乗せたツアーバスがバスジャックされた事件について

「香港は多民族の住む街。」

「心配しないで、僕らは恨まないから。」

2011年11月10日 自身の映画PRで台湾を訪れた際に

「歴史的に見ても尖閣諸島は中国のもの、この問題を解決するために中国政府にお願いしたい。」

「私がスーパーマンなら中国に尖閣諸島を引っ張てきます」

2013年1月11日 フェニックステレビのインタビューにて

「汚職?アメリカは汚職が無いっていうの?アメリカこそが世界最大の汚職国家だよ。」

2013年10月23日 自身主演の映画PRで訪米中にて

「地震と津波は世界を救う」

2016年6月11日 上海国際映画祭トークショウにて

「昔の香港映画はアクション重視で脚本がひどかった」

「子どもに悪影響を与える」

リップサービスなのでしょうか?

文面だけ見ると、かなりきわどい発言を多くしてしまっていますね。

ジャッキーチェンの反日と思われる発言

その中でも、ジャッキーチェンさんが反日と疑われてしまった発言は、この二つではないでしょうか。

「歴史的に見ても尖閣諸島は中国のものだよ」

「地震と津波は世界を救う」

尖閣諸島問題

この「歴史的に見ても尖閣諸島は中国のものだよ」という発言は、多くの日本人の神経を逆なでしました。

ネット上では、ジャッキーチェンさんを叩く発言や、残念に思う発言が多くあがり、某掲示板では、その話題のスレッドが量産されてしまいました。

東日本大震災を経て

一方「地震と津波は世界を救う」という発言は、東日本大震災より約2年後の発言となります。

日本の東北地方は、震災の爪痕が残り、解決しなければならない問題が山のようにあったのです。

当然、日本に向けた発言ではありませんが、この発言を聞いた多くの日本人は、

『東日本大震災の映像』

が頭をよぎったことでしょう。

日本は、地震が多い国であり、周囲を海に囲まれています。

この「地震と津波は世界を救う」という発言は、地震と津波で、日本が被害を受ければ、世界(中国)は喜ぶといった内容に聞こえなくもありません。

反日と疑われたジャッキーチェンの発言の真意

親日イメージの強いジャッキーチェンさんですが、一体なぜこのような発言をしたのでしょうか。

メディアは、よく一文だけを抜粋し、自分達の都合よ良い方向へもっていく傾向があります。

じつは、これらの発言には前後の発言があったのです。

次に、その発言を見てみましょう。

尖閣諸島の発言の後に

尖閣諸島発言の後に、もう一言あります。

「北方領土は日本のものでありウラジオストックは中国のものです、世界正義の下にロシアは返還すべきです」

とこのように、日本を気遣った発言もしています。

このことに対して、2012年10月4日付けの東スポの記事に解説が掲載されていました。

それによると、『尖閣諸島の発言』をすれば、日本からブーイングが出るのは予想できました。

しかし、それよりも深刻な理由があったのです。

ジャッキーチェンさんは、中国の大物政治家の息子と親交がありましたが、その政治家は巨額の賄賂を受け取った罪で失脚したのです。

親交が深かったジャッキーチェンさんもマークされ、愛国心を示さなければ自身に身の危険が迫る状況とのことでした。

つまり、

保身のために尖閣諸島を引き合いに出し愛国心をアピールした

ということです。

それで、良心が痛んだのかもしれませんね。

その後に日本をフォローする発言を、さりげなくおいているのです。

地震と津波は世界を救うとは?

災害が起これば世界中が救援に向かいます。

救援に行けない国は、義援金を贈るなどして手助けします。

そういった行為を、ジャッキーチェンさんは『うれしく思う』とのことです。

確かに国を超えて手助けすることは、とても偉大ですばらしいことです。

しかし、だからといって災害で人の命が奪われていいわけはありません。

この発言の裏には、ジャッキーチェンさんの慈善活動に対する想いがありました。

若い頃のジャッキーチェン

ジャッキーチェンさんが、慈善活動に力を入れているのは有名な話です。

そのきっかけとなったのは、ジャッキーチェンさんがまだ若いときに出会った、ある出来事が関係しています。

その様子はジャッキーチェンさんが出版している自伝『永遠の少年』に書かれています。

自伝の内容は次のとおりです。

20代の頃、大スターとなったジャッキーチェンは、毎日酒を飲んで遊んでいて、そこへ多くの人が寄ってきました。

ある日、慈善活動に協力を求める人が、彼を訪れてきます。

そして

「香港の大口環児童医院に、あなたに会いたい子どもがたくさんいるので来てくれないか?」

とお願いをしてきたのです。

何度も頼まれましたが、ジャッキーチェンさん自身は興味もなく、行く気が無かったので、ずっと断り続けていました。

しかし、あまりにしつこいので『一度だけ』ということで病院へ行くことにしました。

病院へ行ったジャッキーチェンさんは、そこで衝撃を受けることになります。

薬のにおいが立ち込める部屋に入ると、すぐさま子ども達に囲まれ

「大好きです。触ってもいいですか?」

と言われました。

初めは少し怖かったジャッキーチェンも子ども達を見ていると、だんだんかわいそうに思え、胸が痛くなります。

その後、病院のスタッフから話を聞くと、自分が恥ずかしくなりました。

スタッフから子ども達へ

「大哥がプレゼントを持ってきてくれたよ」

と伝えられました。

しかしプレゼントは、スタッフが用意したもので、ジャッキーチェンは後ろめたい気持ちで一杯になったのです。

子ども達から今度はいつ来てくれるのかと聞かれ

「クリスマスかな」

と答え、その日は帰りました。

その年のクリスマスは、沢山のプレゼントを持って病院へ行き、子ども達にプレゼントを配ると、後ろめたさから解放された気分になりました。

これが、ジャッキーチェンさんが慈善活動を始めるきっかけです。

自伝の中には、地震や津波のことも書かれていて、そのたびに現地へ行き手助けをしています。

こういった経緯から

『災害が起きればみんなが助け合う』

となったのではないでしょうか。

このように慈善活動に力を入れている人が、地震や津波で人が犠牲になることを望んでいるとは思えません。

実際、東日本大震災の後に日本を訪れたとき、ジャッキーチェンさんはこう言いました。

「久しぶりに(日本に)帰ってきてからまだ2時間ほどですが、日本はすっかりもとに戻っている」

「日本の皆さんの精神力を実感し感動しました、日本頑張って」

とエールを送っているのです。

ですから、この「地震と津波は世界を救う」という発言の真意は、次のようにとらえることが出来ます。

『地震や津波など災害が起きたときは皆助け合えるのだから、災害が起きなくても助け合って生きていこうよ』

という意味だったのではないでしょうか。

ジャッキーチェンの性格

なぜジャッキーチェンさんは、こんなにも失言が多いのでしょうか。

実は、これにはジャッキーチェンさんの性格とビジネスに対する想いが関係しています。

一説によると

『わざと失言をしているのではないか?』

とも噂されているのです。

ジャッキーチェンさんは、ファンへのサービス精神が旺盛なことで有名です。

サービス精神旺盛な人に共通することが、

『自己犠牲をためらわない』

ということです。

『誰かを喜ばすために、自分はどうなってもいい』

という考えたかです。

ジャッキーチェンさんは、色々なチームを組み、とても仲間を大切にしています。

一つの作品を作るには、多くの仲間の協力が必要です。

仲間と一緒に作った作品を失敗させるわけにはいきません。

そこでジャッキーチェンさんが

「わざと失言して、注目を浴びているのではないか?」

ということみたいですよ。

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まとめ

発言だけをみると、たしかに反日に見えてしまいます。

しかし、ジャッキーチェンさんの発言の裏側には、それなりの理由があり、これだけでは反日と断言できません。

そもそも、

本当に日本が嫌いなら何回も来日しません

し、日本のCMにも出演しないのではないでしょうか。

また、ジャッキーチェンさんは、俳優・千葉真一さんの熱狂的なファンでも知られています。

今回の調査では、ジャッキーチェンさんは親日かどうかは不明です。

しかし、少なくとも反日ではないことが見えてきたのではないでしょうか。

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