女性向けジャンルというのは、解釈違いなどで炎上しやすく、正直なところ、女性ファンはめんどくさい存在だなぁと思ったりするのですが…
今回、ヒプマイこと『ヒプノシスマイク』にて、公式の解釈違いが起きたとして炎上してしまっています。
では、公式の解釈違いというのは具体的にどういう意味なのでしょうか?
当記事では、ヒプマイ解釈違い炎上騒動に関連し、解釈違いの意味、また、どんな作品に公式の解釈違いがあったのか紹介します。
『ヒプノシスマイク』が公式の解釈違いで炎上…
女性向けジャンルではとくに多いのが、解釈違いによるいざこざですよね。
よくファンの間で解釈違いが発生し、Twitterでブロック合戦になったりしますが、もう1つのパターンとして、
解釈違いを公式がやってしまう
ということがあります。
それが、今回のヒプマイ炎上騒動です。
筆者としては、このヒプマイ騒動、解釈違いというより、ドストレートな表現をするなら、原作破壊のほうが適切な表現に思えます。
女性向けジャンルのコンテンツ『ヒプノシスマイク』は、男性声優×ラップ音楽原作のプロジェクトで、CD展開を主にしています。
CD内の楽曲とドラマパートがメインコンテンツで、逆に言うとそれしかなかったため、二次創作がしやすいことから、爆発的に人気が伸びていきました。
そんな人気を受け、『ヒプノシスマイク』はコミカライズ化されることとなったのですが、そのコミカライズ版が波紋を呼び、今回の公式の解釈違いに発展したのです。
そもそも、ヒプマイ炎上騒動の公式の解釈違いとは、どういう流れだったのでしょうか?
簡単に説明すると、コミカライズは少年マガジンエッジ、月刊少年シリウス、月刊コミックZERO-SUMの3誌で展開され、それぞれストーリーが異なります。
問題となったのは、少年マガジンエッジで連載開始となったコミカライズ版です。
『ヒプノシスマイク』開始の2年前が時系列となっていて、いわゆる前日譚にあたる物語です。
伝説のチーム『The Dirty Dawg』にスポットが当たっています。
『The Dirty Dawg』は、現在はそれぞれのディビジョンのリーダーを務めている4人が集まってできたグループであり、何らかの事情で解散してしまったようです。
そして、その内容が、
「CDで受けていた印象や話と違うんじゃないか」
「キャラの言動に違和感がある」
「方向性を変えた?っていうくらいキャラに違和感があった」
などの意見が多く物議を醸しました。
要するに、公式の解釈違いというのは、
これまで公式が出していた情報から解釈していた自分の考えが、後々違うとわかった
ということでしかないのです。
結局のところ、『ヒプノシスマイク』は、メンバーに関する情報があまり明かされておらず、どうなっているかは想像に任せる、みたいな部分がありました。
なので、多くの人が二次創作などで自らの解釈でキャラクターのことを広げていったのですが…
そこに、いきなりコミカライズで重要なキャラクターの過去に関する情報を投下したために、ファンの考えていた前提が崩れてしまったというわけですね。
これまではわかっていなかった部分を自由に想像できたので、人によってそのキャラクターに対するイメージというのが様々だったわけですが、情報を公式が提示したことで、そのキャラクターの情報が一本化されてしまった…
そしてその過去が、現在のそのキャラクターのイメージと離れた言動をしていたがために、衝撃を受けたファンがいて、それが炎上に繋がってしまったのです。
ただ、公式の解釈違いだと喚く過激派の声が大きいだけで、
「別に解釈違いは感じなかったけど」
「TDD結成前なんだから違っててもおかしくないと思うけどなぁ」
「これが今に繋がっていくんだから、解釈違いは尚早すぎない?」
など、冷静に受け止めている人たちもいました。
そうなんです、まだコミカライズは始まったばかりで、これからどうなっていくかの方が大事なのではないでしょうか?
本編の前日譚となるようなストーリーの場合、前日譚スタートから本編開始までに何がどうなって、今という時系列に繋がっていくのかが注目ポイントになるわけで…
それをギャーギャーと喚くのは、筆者としても、まだ早いのではないかなぁと思います。
公式の解釈違いがあった作品例を紹介
さて、公式の解釈違いについてですが、どんなものが公式の解釈違いになるのか?
その例をいくつか紹介しましょう。
『ヒプノシスマイク』炎上騒動で話題に挙げられた作品の1つが、『ラブライブ!』シリーズです。
公式の解釈違いがどういうものなのかを理解する入門編として、最適かなと感じました。
ラブライブはもう公式との解釈違いとかそういうレベルじゃない pic.twitter.com/X45FiHBR42
— あるふぁろみお (@alfaromio_paint) December 17, 2018
このツイートの画像にあるように、なんと、キャラクターの言っていることが、媒体によって全然異なっているのです。
ツイートの画像例では、黒澤ダイヤが名前の由来について回答しているのですが、
- 左の媒体では、黒澤家は代々宝石にちなんだ名前を命名しているわけではない
- 右の媒体では、黒澤家は代々宝石にちなんだ名前を命名している
と、まるで正反対のことを言ってしまっているのです。
これは、キャラクターの設定において、結構ガバガバというか、設定がブレブレになってしまっているのです。
『ラブライブ!サンシャイン!!』ではこのほかにも、解釈違いというか、本来の設定を公式がアニメ化に伴って変更してしまったりしています。
先ほどの黒澤ダイヤは、雑誌展開していた時は2年生だったのが3年生になり、渡辺曜は1年生だったのが2年生に…
津島善子は2年生だったのが、1年生に変更になっています。
また、無印『ラブライブ!』でも、キャラクターの設定は媒体で大きく異なっていました。
初期の設定では、東條希が2年生だったのが、学年の人数の整合性を取るために3年生にされたり、その他メンバーの性格などが大きく異なっていました。
しかし、これは設定がガバガバレベルという問題なので、解釈が違うとは異なるのかもしれません。
というわけで、次に挙げたい解釈違いが、あの人気漫画『ONEPIECE』です。
魚人島編で登場した敵、ホーディ・ジョーンズというキャラクターがいるのですが、このキャラクターの設定というか、行動の根幹を揺るがす設定ミスを、アニメ化の際にやらかしてしまったのです。
ホーディは本来、人間からしたら理不尽とも思える恨みをぶつけてくるサイコなキャラクターだったのですが、アニメではなんと、
『ホーディは過去に人間にひどい仕打ちをされ、その復讐のために立ち上がる』
という、正当性をもった悪役となってしまったのです。
他媒体で、そのキャラクターの過去という重要な設定を変更してしまったことは、まさに公式が解釈違いをしているのではないでしょうか。
また、『ONEPIECE』はアニメオリジナルの話になると、時々、それまでやってきたことと辻褄の合わない言動をすることがあります。
これは、立派な公式が解釈違いの例の1つだと思われますね。
また、特撮作品でも解釈違いというものが多いような気がします。
とくに、『ゴジラ』などは映画によってゴジラという怪獣の解釈が大きく異なり、中には受け入れられないという人もいたのではないでしょうか。
恐怖の怪獣王だったはずが、なぜか子供の味方になったり、時には大東亜戦争の戦没者の怨念の集合体だったり…
また、特撮だとニチアサに放送される『仮面ライダー』シリーズなども解釈違いがよく発生しますよね。
特撮シリーズは、1つの作品で複数の脚本家がストーリーを書くことがあり、その脚本家によって、
「何故このキャラクターがこんなことを!?」
というような例が結構あります。
(とくに井上敏樹さんが途中で脚本を担当したり、テレビ以外のメディア展開をした時)
とくに、公式は売上など大人の事情で路線変更をすることがありますし、解釈違いが起きるのも仕方ないのかもしれませんね。
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まとめ
今回のヒプノシスマイクの炎上騒動は、
過激派ファンが騒いでいるだけ
と言えます。
なぜなら、
『どういう路線でいくか』という設定を出していなかったのは公式です。
その情報が出るまでの空白部分を、ファンが独自に解釈していただけなのです。
そういう意味では、騒ぐには早いと感じた次第です。