ここ数年、Jリーグに海外のスター選手がやってくる傾向が見られています。
その足がかりを作ったのは、楽天が親会社になっているヴィッセル神戸が、ポドルスキ選手・イニエスタ選手を獲得したことにあります。
その後、
ヴィッセル神戸:ダビド・ビジャ
サガン鳥栖:フェルナンド・トーレス
川崎フロンターレ:レアンドロ・ダミアン
が、それぞれの選手を獲得。
さらにFC東京が、オランダのスター選手アリエン・ロッベン選手獲得を狙っているという…
果たしてこの風に乗って、ロッベン選手を獲得できるのか…
本記事では、FC東京のスポンサーや株主(親会社)に注目すると共に、東京ガスとの関係性も含めまとめていきます。
FC東京の親会社・スポンサー(株主)はどこ?
ロッベン選手獲得を本気で狙っている報道もあるFC東京…
獲得といっても2019夏の話なので、バイエルンとの契約が切れた後になるため、移籍金はかかりません。
重要なのは、彼の現在の年俸がそれなりに高いということ…
ちなみに、ロッベン選手の現在の年俸は900万ユーロ(約11億2900万円)。
当然、そんな額を用意するには、大きな親会社・スポンサーの力も必要です。
では、ここでFC東京の主な親会社・スポンサーを見ていきたいと思います。
FC東京のメインスポンサー6社
FC東京を支えるメインスポンサーは6社
- 東京ガス
- 三菱商事
- 三井物産
- 東京MX
- きらぼし銀行
- XFLAG
以上が、中心となってFC東京を支えています。
特に、胸スポンサーに名乗りを挙げた
『XFLAG』
が、これまで胸スポンサー費用として、破格の
5億円を払う
というのだからびっくり!
そもそも、XFLAGとは、SNSサイトmixiを生み出した、
『IT企業・株式会社ミクシィ』
のグループ企業の一つ。
しかも、XFLAGは、スマホオンラインゲームだけでなく、アニメ作品としても有名な、『モンスターストライク』を開発した企業でもあります。
Jリーグのメインスポンサーに名乗りを挙げるIT企業
ヴィッセル神戸の親会社である『楽天』。
そして、サガン鳥栖の元スポンサーで、町田ゼルビアの新親会社(買収により…)となった『Cygames(サイゲームス)』
これらのIT企業がJリーグへ参入し、メインスポンサーとして、IT企業が名乗りを挙げるケースが増えてきていますよね。
FC東京のメインスポンサーとしてXFLAGが名乗りを上げるのも、その一つの表れです。
FC東京の筆頭となる親会社は『東京ガス』!
とはいえ、本当のメインスポンサー(親会社)は、あくまで東京ガスです。
胸スポンサーは、XFLAGに変わりましたが、以前は東京ガスライフバルが胸スポンサーに入っていました。
厳密には、『LIFEVAL』というロゴ(『V』の字は炎をあしらう)が入っていますが、あくまで東京ガスの一部(協力会社に30%出資した会社)です。
後ほど、FC東京との詳しい関わりについてもお話していきますが、FC東京の母体は、あくまで東京ガスにあります。
そのことを考えると、たとえ新企業がメインスポンサーに名乗りを挙げたとしても、東京ガスが筆頭の親会社であることに変わりはないでしょう。
メイン以外のスポンサーはどこ?
さて、FC東京のメインスポンサーは以上の6社ですが、当然他にもスポンサーはたくさんいます。
大小合わせて、かなりの数のスポンサーがあるので一部だけ紹介します。
- LIFEVAL(ライフバル)
- セブンイレブン
- ぴあ
- ENEOS
- J:COM
- ニチバン
- すき家
- H.I.S
などの企業が、FC東京のスポンサーに入っています。
FC東京が、東京ガスを母体とする、Jリーグのトップチームの1つとなっているには、これらの企業のバックアップがあるからです。
そして、このバックアップがあるからこそ、一流選手を補強したり、チームを強化することができるのです。
FC東京の株主
実は、FC東京は、一つの株式企業としても活動しています。
『東京フットボールクラブ株式会社』
という名称で会社化されているわけですが、FC東京の運営そのものはもちろん、
- サッカースクールおよびサッカーの普及活動
- チームのオリジナルグッズの製作・販売
も手がけています。
その中で、この東京フットボールクラブ株式会社を支える株主も多数います。
その株主とは、
- CCCデザイン(株)
- (株)関電工
- 島村楽器(株)
- ライオン(株)
など、総勢373の企業が、株主としてFC東京を支えているわけです。
さらに言うなら、ただ親会社やスポンサー(株主)だけでなく、サポーターがスタジアムに足を運んでくれているからこそ、チームは成り立っています。
まさに、Jリーグが掲げる地域密着を体現した、クラブチームの一つであると言えますね。
だからこそ、他のチーム同様、
「まだ、サッカーにあまり興味のない人でさえも、熱狂してしまうほどのサッカーを見せてほしい!」
そのように、今後のJリーグ及び、FC東京に期待しています。
東京ガスとの関係性は?
FC東京のユニーフォームを見ると、パンツに小さく東京ガスのロゴが入っている程度で、
名古屋グランパス:トヨタ
横浜Fマリノス:日産
ヴィッセル神戸:楽天
のように、大々的に、わかりやすく東京ガスとロゴが入っているように見えませんよね。
でも、東京ガスがFC東京の母体であり、筆頭的親会社であることに違いはありません。
そもそも、FC東京の前身が、東京ガスサッカー部だったことを知っていますか?
FC東京の変革
この『東京ガスサッカー部』が、1992年にJFL入りを果たし、1997年に『東京ガスフットボールクラブ』に名称を変更…
そして、1998年には、『東京』という文字を残し、また、フットボールクラブを略称『FC』に変更して、『FC東京』とチーム名を変更。
翌年にはJ2に加盟し、さらに翌年のJ2で2位に入りJ1に昇格…
1度2010年にJ2降格するも1年で復帰し、J1の座を死守しています。
ただ、それも東京ガスサッカー部という母体がなければ、FC東京の今はありません。
現在、親会社・スポンサーの数は増えていますが、中でも密接な関係を持っている母体とも言える親会社が、東京ガスなのです。
FC東京の胸スポンサーの謎
なお、2018年までに関しては、東京ガスの30%出資で、これまでの地域協力会社が一つにまとまった関連企業
『LIFEVAL』
が胸スポンサーを務めていました。
しかし、先程もお話したとおり、2019年からは、5億円の出資をすることで、XFLAGが胸スポンサーに入ります。
スタジアムのネーミングライツ権も含め、時代の多様化が進んでいる一つの表れだと思いますよ。
よほどのことがない限り、母体の消滅はありえない…
そういえば近年、浦和(三菱自動車)や横浜Fマリノス(日産)など、一部のクラブを支える親会社でのトラブルを、よく耳にします。
そのためクラブ存続を心配する声が、一部で上がっていたことも…
ただ、浦和・横浜Fマリノスが消滅するなんて話は一切ありませんし、FC東京だって、よほどのことが無い限り消えることはまず無いでしょう。
東京ガスを始めとする親会社・スポンサーの支えも受け、今後、ますますFC東京がビッグクラブとして成長していくことを期待したいですね。
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まとめ
これまで、スポンサーや株主などには、目もくれていなかった人が多かったと思います。
しかし、親会社だけでなく、スポンサーや株主、サポーターに支えられて、一つのチームが成り立っていることがよく分かりました。
また、FC東京には、東京ガスサッカー部という母体があります。
もし、東京ガスがサッカー部を創設していなければ、今のFC東京は存在していません。
そのことも改めて実感できた気がします。
今後、補強・強化を繰り返し、ますますFC東京が強くなり、Jリーグを盛り上げてほしいものですね。