日本で最も多く見られる桜の品種として、有名な、
『ソメイヨシノ』
お花見シーズンには、多くのお花見客が、全国各地に訪れていますよね?
そんな、誰しもが知っている桜、ソメイヨシノですが、
『ソメイヨシノの寿命がどれくらいあるのか』
ということを知っている人は、少ないのではないでしょうか?
江戸時代に人工交配されて作られたとされる、ソメイヨシノは、
『クローン桜』
とも呼ばれており、寿命があまり長くないとも言われています。
そこで、今回は、
『ソメイヨシノの寿命』
について、紹介していきます。
お花見をさらに楽しむためにも、ソメイヨシノについて知るための、参考にしてみてください。
ソメイヨシノの特徴は、寿命の短さにある?
ソメイヨシノは、その数の多さから、
『繁殖しやすい桜』
と思っている人も、多いのではないでしょうか?
ですが、これは少し間違った認識といえます。
ソメイヨシノは、そもそも、
『人が作った雑種の桜』
であり、自然と出てきたものではありません。
そのため、自生する地域もなく、全てのソメイヨシノが、
『人の手によって植えられている』
というのが、現状です。
全国的にソメイヨシノの数が多いのも、
『成長速度の早さ』
が特徴にあり、他の品種より育ちやすいからなのです。
寿命は50~60年が平均的
成長速度が早いことが特徴のソメイヨシノですが、その代償として、
『他の桜より短命』
という特徴もあります。
日本古来の桜は、
『樹齢100年程度』
は当たり前に存在していますが、ソメイヨシノに関しては、
『50~60年程度』
の樹齢があれば、上出来だと言われています。
この寿命の短さが、
『クローン桜』
と呼ばれる、由縁の1つでもあるのです。
寿命が短いのは、あくまで植えっぱなしにした場合
寿命が短いことで有名なソメイヨシノですが、これはあくまで、
『誰の手も加えられず、育った場合』
だと言われています。
そもそも、ソメイヨシノが枯れる原因となっている病気に、
『サクラてんぐ病』
というものがあります。
これは、カビの一種が関係する病気であり、この病気になった桜は、
『枝や主幹が腐ってしまう』
ことになります。
ソメイヨシノは、元来この病気になりやすい桜であり、これを放置しておくと、
『他のソメイヨシノにも伝染する』
という負の連鎖が始まります。
このため、人が手を加えてあげなければ、ソメイヨシノはあっという間に腐ってしまうでしょう。
ですが、逆に考えると、ソメイヨシノは、
『人の手が加えられれば、生きながらえることが出来る』
とも言えます。
実際、樹齢100年を超えるソメイヨシノは存在しています。
そのソメイヨシノは、
『青森県弘前市』
にある弘前城に、300本以上もあるのです。
なぜ、こんなに寿命を伸ばせたかと言えば、
『地元住民が、独自の方法で育てているから』
と言われています。
青森県は、りんごの名産地としても有名ですが、
「りんごの栽培方法を、ソメイヨシノにも使えないか。」
という発想から、実践した結果、ソメイヨシノの長命に繋がったそうです。
この成功例から、現在では、
『青森県弘前市が実践した方法が、全国各地でも採用されている』
ため、全国的にも、長命のソメイヨシノが増えていくでしょう。
ソメイヨシノの寿命を決めるのは、人次第
ソメイヨシノの寿命を延ばせることが分かったことから、ソメイヨシノの寿命は、
『人が手を加えるかどうか』
によって、決まることがはっきりと判明しました。
ソメイヨシノを存続させようと、全国の人が考え続ける限り、
『ソメイヨシノの寿命は、延び続ける』
と言えるでしょう。
元々、人が作り出した桜は、
『人とともに、生きていく運命にあった』
ということです。
また、
『お花見に来る人のマナー』
も、ソメイヨシノの寿命を延ばすため必要なことです。
お花見が楽しいことは認めますが、
- 桜の枝を折る
- 桜の幹を蹴る
- ゴミをそのままにしておく
など、ソメイヨシノを直接的・間接的に傷つける行為は、
『ソメイヨシノの寿命を削る』
ことに繋がります。
いつまでも、綺麗なソメイヨシノを見たいのであれば、
『最低限のマナーを守って、お花見をすること』
これが重要になってくるでしょう。
ソメイヨシノの花言葉とは?
ソメイヨシノの寿命が、どのようになっているかを紹介しました。
ですが、ソメイヨシノを知る上で、もう1つ重要なこととして、
『花言葉』
があります。
元々、ソメイヨシノは
『吉野桜』
と言う名前で呼ばれていました。
その後、吉野山の桜と区別が出来ないことから、
『ソメイヨシノが作られたとされる染井村(そめいむら)』
にちなんで、
『染井吉野(ソメイヨシノ)』
と呼ばれるようになったのです。
そんな桜の花言葉は、
- 純潔
- 優れた美人
などがあります。
ソメイヨシノの美しい咲き姿に魅了された人が、
『純潔で優れた美人』
というふうに表したことから、この花言葉がつけられたのです。
ソメイヨシノの咲く光景を見れば、この花言葉もしっくりと来ますね。
ソメイヨシノの寿命を延ばすことが、今の日本には必要なこと
ソメイヨシノの寿命や花言葉について、紹介してきました。
これまでに紹介してきたように、
『人の手を加えなければ、ソメイヨシノはすぐに枯れる桜』
と言えます。
ですが、日本の春に咲くソメイヨシノは、
『すでに日本文化の代表格となっている』
という事実が、出来上がっています。
この文化を守るためには、
『ソメイヨシノの手入れ』
は、もはや必然であると言えるでしょう。
つまり、
『日本の文化を守る=ソメイヨシノを守る』
ことと同義なのです。
先程、お花見のマナーについて紹介しましたが、お花見以外の場面でも、
『ソメイヨシノの木には、最大限の便宜を図らなければならない』
ことを、よく覚えておいてください。
激情にまかせて、木の幹を蹴るなど、もってのほかです。
すでに海外の様々な国でも、
『日本の春=ソメイヨシノ』
という図式が出来ています。
その図式が崩れることがあれば、日本の品位は地に落ちるでしょう。
誇るべき文化を、
『自分たちの手で潰してしまう』
ことほど、愚かなことはありません。
近所にソメイヨシノが植えてある人などは、特に気を付けて生活することをおすすめします。
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まとめ
今回のまとめとしては、
『ソメイヨシノの寿命は、人の手に懸かっている』
ということが言えるでしょう。
ソメイヨシノは、日本を代表する文化の1つです。
その桜を、
『活かすも殺すも、自分次第』
だということを、よく覚えておきましょう。
いつまでも、綺麗なソメイヨシノを見ながら、お花見をしていきたいものですね。
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