やめてくださいという言葉は
「やめて」
に
「ください」
がついていますので、すでに敬語表現になっています。
しかし、どこか命令口調な気がして、上司や目上の人、そして仕事上のお客さん等には使えませんよね。
そのため
- 仕事の事でこれ以上関わらないで欲しい時
- 職場で上司からパワハラ発言やセクハラ発言をされた時
- 目上の人なのに自分に対して気を使わせている時
- 自分が働いている店でお客さんに対して何かを遠慮してほしい時
など、やめて欲しくても何と言えばいいのか分からず、口にするタイミングを逃してしまう事もあるでしょう。
また、ヘタに『やめてください』と言うと、相手を怒らせてしまう事も考えられますよね。
そんなトラブルを回避するために、この記事では
やめてくださいを丁寧語や敬語に言い換える方法
やめてくださいの類語
について紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
『やめてください』を丁寧語や敬語に言い換えると?
丁寧語や敬語に言い換えると?
冒頭でも記載しましたが、やめてくださいという言葉は
「やめて」
に
「ください」
がついていますので、すでに敬語表現になっています。
ですが、上司や目上の人に、やめてくださいなんて、なかなか言えないですよね。
そんな時は
「おやめください」
「やめていただけませんか」
「おやめいただけませんか」
という風に言い換えてみると、柔らかい言い方になります。
また
「〇〇をやめてくださいますと、非常に助かります」
と言うと、『やめてほしい』という意思の他に、自分の感情も込める事ができますのでおすすめです。
このように、『やめて』という意思を伝え辛い場合は、上記のように言い換えてみましょう。
それでは、下記で例分をいくつか紹介していきますね。
例文
「先程のような発言は、おやめください。」
「職場での過度な私語は、やめていただけませんか。」
「この場所での喫煙は、おやめいただけませんか。」
「プロジェクトの兼任を、やめてくださいますと非常に助かります。」
『やめてください』の類語と例文
どんな類語がある?
- 「おやめください」
- 「やめていただけませんか」
という言葉は、確かにやめてくださいよりも丁寧になっていますよね。
しかし、
目上の人やお客さん等に対して使うには、まだ少し高圧的に聞こえてしまいます。
そんな時には、やめてくださいではなく、もっと他の言葉を使って、やめてほしい意思を伝えるのがおすすめです。
例えば
- 「ご遠慮ください」
- 「ご遠慮くださいませ」
- 「申し訳ございませんが○○はご遠慮ください」
- 「恐れ入りますが〇〇はご遠慮くださいませ」
- 「ご遠慮くださいますようお願い申し上げます」
- 「お控えください」
- 「お控えくださいませ」
- 「申し訳ございませんが〇〇はお控えください」
- 「恐れ入りますが〇〇はお控えくださいませ」
- 「お控えくださいますようお願い申し上げます」
という言い方です。
こうしてみると、
こちらが下の立場である事がはっきりと分かりますよね。
また、丁寧口調は崩さず、はっきりと断りたいという時もあるでしょう。
その場合は
「お断り申し上げます」
という言葉も使えます。
「やめて」
を
「お断り」
に言い換えて、それにプラスで
「申し上げます」
を付け加えるだけで、丁寧かつはっきりと意思表示できますよ。
- 「おやめください」
- 「やめていただけませんか」
を使いにくい場合は、上記のような類語を使って相手に気持ちを伝えましょう。
例文
「お手洗いでの喫煙は、ご遠慮ください。」
「申し訳ございませんが、店内でのご飲食はご遠慮くださいませ。」
「恐れ入りますが、施設内での写真撮影はご遠慮くださいますようお願い致します。」
「ここでの立ち話は、お控えください。」
「恐れ入りますが、贈り物等はお控えくださいますようお願い申し上げます。」
「私用連絡先の交換は、会社で禁止されていますのでお断り申し上げます。」
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まとめ
『やめてください』とは言い出せず、今まで我慢していた事や言い逃してしまっていた事も
- 「おやめください」
- 「やめてくださいませんか」
- 「おやめいただけませんか」
- 「〇〇をやめてくださいますと非常に助かります」
- 「ご遠慮くださいませ」
- 「申し訳ございませんが〇〇はお控えください」
- 「恐れ入りますが〇〇はお控えくださいますようお願い申し上げます」
と言い換えるだけで、言いやすくなりますよね。
また、はっきりと断りつつも丁寧な口調を崩さない
「お断り申し上げます」
も、日常生活で使える言い方です。
例えば、しつこく交際を迫られたり、私用連絡先を聞かれた際なんかも、ビシッと意思表示する事ができますよね。
『やめてください』という言葉は、これだけで敬語表現にはなりますが、日本人の性質上言いにくいのは確かです。
ですので、ここで紹介したような言い換え方を使って、日常の悩みを解消していきましょう!