週刊少年ジャンプは、2018年7月14日(2018年33号)において創刊50周年記念特大号を発売しました。
半世紀に渡り日本中の子供たちを虜にしてきましたが、近年は発行部数が大きく激減しています。
なぜ週刊少年ジャンプの発行部数が激減してしまったのでしょうか?
その理由や原因は一体どうしてなんでしょうか?
まず筆者は、知り合いの高校生に聞いてみました。
「最近はジャンプ買わないなぁ。」
「好きな漫画はコミックスで買うだけです。」
なんて答えが返ってきました。
筆者の高校生の頃は、夢中で週刊少年ジャンプを読んでいたものですが…。
なぜ発行部数が減少したのか?
週刊少年ジャンプを愛する筆者が、独自の視点でまとめてみました。
週刊少年ジャンプの発行部数ってどのくらい?

週刊少年ジャンプ発行部数
まずは週刊少年ジャンプの発行部数の推移を調べてみました。
上図は、週刊少年ジャンプの創刊からの発行部数の推移を表しています。
これを見ると一目瞭然ですね。
確かに90年代前半は、怒涛のように売れていました。
一番発行部数が多かったのは1994年で、公称ではありますが、
発行部数は653万部
でした。
年間で600万部以上を発行していたなんて、すごいです。
1冊だいたい2.8センチの厚みなので、全部積み上げますと、2.8×653万部なので、なんと18万2840キロになります。
約18万キロの距離は、地球から月までの距離のおよそ半分の距離になります。
この発行部数がすごかった1990年代中頃には、コンビニでは所狭しと週刊少年ジャンプが山積みになっていました。
立ち読みしている人がたくさんいて、通路を通るのも大変だったんです。
しかし、90年代後半から発行部数も徐々に減っていき、2016年の後半では200万部あたりまで減少しました。
さらに翌年2017年になると、ついに200万部を割ってしまい、ピーク時から約400万部も減ってしまったのでした。
90年代後半から『ワンピース』や『ナルト』の連載も始まり、人気作品があったはずなんです。
にも関わらず、発行部数が減少していったのはなぜなのでしょうか。
週刊少年ジャンプの発行部数が激減した原因
発行部数が減った原因1:少子化



少子化
週刊少年ジャンプの発行部数が減った原因の一番最初にあげられるのは、単純に
子供の数が減ったから
ではないでしょうか。
週刊少年ジャンプの購入ターゲット層を13歳〜30歳あたりとしてみますと、600万部以上発行していた頃の1994年は男女で3230万人いました。
発行部数が、200万部前後になった2016年になると、ターゲット層は2223万人に減っているんです。
上図のグラフを見ても、週刊少年ジャンプの購買層予備軍の14歳以下が右肩下がりなので、それも仕方ないと言えます。
単純に購買層の人口が1000万人減少すれば、発行部数が400万部減少しても、なんら不思議はないでしょう。
とはいえ、発行部数が減少した原因は他にもありそうです。
発行部数が減った原因2:好きな漫画の連載終了



連載終了
400万部減少した原因の2つ目は、これが一番大きいかも知れません。
大人気漫画の連載終了!
毎週ワクワクしながら発売日を楽しみにしていたのに、連載終了してしまったら、このワクワクがなくなって、いわゆる○○ロスですよね。
好きな漫画は終わっちゃったし、他の連載はあまり興味ないし…。
そうなると、わざわざ購入しないで、
「立ち読みでいいか…」
となって、週刊少年ジャンプを手に取ることすらないでしょう。
過去には、すごい名作が同時に連載されていました。
一つの連載が終わっても他の連載が楽しみなので、次の号もまた購入するというジャンプスパイラルにハマっていました。
さらに人気作家の次の連載も始まったり、新人作家が登場すると、大好きな漫画の連載が終了したことも忘れてしまうほどでした。
筆者は『こち亀』や『Dr.スランプ』、『北斗の拳』『ドラゴンボール』『キン肉マン』などの連載1回目を読者として立ち会いました。
他にも数々の名作を1回目から読んでいます。
もう毎週ワクワクの連続でした。
中学生の時には、火曜日発売の週刊少年ジャンプが、学校前の文房具店には、すでに月曜日の朝に売っていたのです。
もちろん登校前に、週刊少年ジャンプを買いました。
悪い中学生ですよね。
朝、教室に入ると、
『よし、先生が来る前に週刊少年ジャンプを読んでしまえ!』
ワクワクが止められず、大好きな連載作品を一気に読んだのです。
そして、先生が来たときには、自ら先生に週刊少年ジャンプを預けました。
いまでは懐かしい思い出です。
さすがに現在の中学生は、登校前に週刊少年ジャンプを購入してはいないでしょう。
それは、
『読みたい漫画が無いから』
かもしれません。
本当に読みたければ、発売日の朝には絶対に読みたいはずです。
現在、11代目のジャンプ編集長も次のように語っています。
売れるためにはすごい連載が3本は必要
連載中の漫画で、コミックスが初版100万部クラスは『ワンピース』くらいです。
その、『すごい連載』は、今は一つしかありません。
つまり三本柱で1シーズンを乗り切らないといけないのに、エースが一人では優勝は厳しい某野球球団のようなのです。
発行部数が減った原因3:デジタルコンテツの登場



少年ジャンプアプリ
週刊少年ジャンプの発行部数が減少した3つ目の原因は、2000年を過ぎた頃から徐々に増えてきた電子書籍です。
現在では読みたい本は、本屋やコンビニで買わなくてもスマホで読める時代になっています。
また、集英社でも週刊少年ジャンプのアプリが存在し、そこで同価格250円で週刊少年ジャンプを販売しています。
その他のアプリでも週刊少年ジャンプの漫画が無料で読めたりします。
このように電子書籍やスマホのアプリの台頭が、紙の雑誌の売り上げが減少していった原因と言えます。



電子書籍市場
参考として電子書籍市場のグラフを紹介します。
電子書籍の売り上げが2011年から右肩上がりで上昇しています。
2017年になると2556億円の売り上げを記録しています。
その中で電子雑誌も315億円を売り上げていて、電子書籍市場は好調な売れ行きを見せています。
毎年10数%売り上げが増加している電子書籍市場ですので、紙のコミックスや雑誌の売り上げは当然減っていく訳です。
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週刊少年ジャンプの発行部数は増える?
週刊少年ジャンプのライバルたち



ジャンプ・マガジン・サンデー発行部数
さて週刊少年ジャンプの発行部数が激減したと聞いて、心配ですよね。
しかし、そこには少子化や人気作品の連載終了、デジタルコンテンツの登場などの時代背景など、数々の原因が重なっています。
筆者が好きな週刊少年ジャンプに未来はあるのでしょうか?
さきほどの原因でも、挙げましたが少子化は今後も加速して行くことでしょう。
よって今後の発行部数は、徐々に減少して行くのは仕方ありません。
それでは他のライバル少年誌の発行部数はどうでしょうか?
マガジンも96年ごろは400万部を超えていましたが、徐々に右肩下がりで現在は100万部を割っています。
サンデーにおいては30万部前後の発行部数です。
いくら週刊少年ジャンプの発行部数が減少したとしても、現在190万部は発行しています。
つまりマガジンの倍以上は発行しています。
これを見れば、週刊少年ジャンプは安泰と言えそうです。
しかし今後はどうでしょうか?
週刊少年ジャンプとデジタルコンテンツ
通勤電車の中での乗客の行動が大きく変化しています。
今までは満員で狭い車内でも、新聞を折りたたんで読んでいたり、漫画雑誌や週刊誌を読んでいる人が多くいました。
しかし今の車内は、みんな下を向いてスマホの画面を見ています。
ゲームをしている人もいれば、電子書籍を読んでいる人など多種多様になっています。
筆者の子供の頃はスマホは当然ありませんし、テレビゲームすらありませんでした。
日々の刺激は紙に印刷された紙の漫画しかありませんでした。
今はスマホで漫画を読める時代です。
こんな世の中でも200万部発行できる週刊少年ジャンプは逆にすごいのかもしれませんね。



少年ジャンプデジタルコンテンツ
今後の少年ジャンプの未来の鍵はここにあります。
実は週刊少年ジャンプのアプリは、何種類もあり充実しています。
スマホユーザーを獲得するために、デジタルコンテンツを充実させて、紙の週刊少年ジャンプの発行部数の減少を補っていくことだと思います。
いや、印刷物の少年ジャンプの発行部数を大きく逆転する可能性もあります。
そこで、筆者が考えるのは、アプリで週刊少年ジャンプを購入した読者限定のプレゼントだったり、連載漫画の登場権とかファンならではの嬉しい企画を行うと良いのではないでしょうか。
週刊少年ジャンプとスポーツ漫画



キャプテン翼
週刊少年ジャンプには、サッカー界のスーパースターたちが、子供の時に影響を受けた『キャプテン翼』を代表するスポーツ漫画が数多く連載されていました。
現在は、野球やサッカーなどのメジャースポーツの漫画の連載がないことがとても残念です。
かつては『テニスの王子様』『スラムダンク』、もっと昔ですと『侍ジャイアンツ』などが連載されていました。
スポーツ漫画は、勝つか負けるかの結果が出るので感情移入しやすいのが特徴です。
筆者も、いまだに野球やサッカーの漫画を読みますが、『キャプテン翼』を超えるサッカー漫画を読みたいと強く願っています。
週刊少年ジャンプに、メジャースポーツ漫画の連載があると、少しは読者が増えそうなものですが…。
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まとめ
週刊少年ジャンプの発行部数が激減したと聞きましたのでまとめてみました。
- 1994年には発行部数653万部。
- 現在は190万部台になり400万部以上も減少。
- 原因は3つ。少子化、好きな作品の連載終了、デジタルコンテンツの登場があげられる。
- ライバル誌のマガジンの倍以上、サンデーの3倍以上もあり、発行部数ではまだまだ安泰。
今後も、週刊少年ジャンプに関わらず漫画雑誌の未来を見守りたいものですね。