ゴキブリ殺虫剤やゴキジェットの人体への影響を調査!害はない?

ゴキブリが出た!

という時に、とっさに使用する殺虫剤

ゴキブリ退治に欠かせないアイテムですよね。

最近では、『ゴキジェット』など、とても効果のある製品もいろいろと出ています。

でも

虫に効くんだから、人体にも良くない影響があるんじゃないのかな…?

と、気になる人も多いでしょう。

とくに、赤ちゃんや小さい子がいる家庭だと、気がかりですよね。

というわけで、この記事では、

ゴキブリ殺虫剤やゴキジェットが、人体に影響があるのかどうか

あるとすれば、どんなことに気を付けて使えばよいのか

についてお伝えします。

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ゴキブリ殺虫剤の人体への影響は?

ゴキブリ用殺虫剤って安全なの?

ゴキブリ用殺虫剤は、

使い方や注意事項をきちんと守っていれば、基本的には安全なものです。

そもそも、

家庭で一般の人が使って危ないようなものは、売り出せないですよね。

ゴキブリ用殺虫剤は、一般家庭で日常的に使えるように作られています。

安全基準も薬機法(旧称『薬事法』)で定められていて、

  • 経口毒性
  • 急性吸入毒性
  • 4週間以上連続吸入の毒性
  • 有効成分の気中濃度測定

といった試験を経て、合格したものだけが製造販売許可を得ることができます

つまり、販売されている殺虫剤は、こうした試験を通ったものなので、

『安全が確保されている』

と言えるのです。

ゴキブリ用殺虫剤が人体に安全なのはなぜ?

試験に合格した物だけが売られていると言っても、なにしろあのゴキブリをやっつける殺虫剤です。

「本当に安全なの?」

と思う人も多いでしょう。

では、なぜ安全と言えるのかについて、少し詳しくお話ししましょう。

理由1『選択毒性』という性質を利用している

『ゴキジェット』をはじめとする、市販のゴキブリ殺虫剤には

『ピレスロイド』

という系統の成分を使っているものが多いです。

この成分には

哺乳類や鳥類などの恒温動物には安全性が高く、昆虫に対しては殺虫効果がある

という特徴があります。

これを『選択毒性』といいます。

なぜ哺乳類と昆虫で、安全だったり毒になったりするのかというと、

哺乳類と昆虫では、体の仕組みも作りも、物質を体に取り込んだり排出したりする仕組みも、まったく違うからです。

哺乳類は、体に入ったピレスロイドを、素早く分解して排出することができます。

でも、昆虫は、ピレスロイドが体に作用する前に排出することができません。

そのため、同じ成分を体に取り込んでも、昆虫には毒になり、人間などの動物には害がないのです。

たとえばハッカ油やアロマで使う精油は、猫の体には良くないことで有名です。

でも、人間には何ともないですよね。

このように動物によって、生き物によって、何が体に悪いかは違います。

それは、体の仕組みやつくり、体が分解できる成分が違うから。

殺虫剤もその違いを利用して、人間などの動物には安全でゴキブリ退治には有効な成分を使っているのです。

理由2昆虫と人間では、体に悪影響が出る量や体の大きさが違う

ゴキブリと人間とでは、体重に大きな差がありますよね。

ゴキブリの体重は大きめのものでも、1gほどしかありません。

なので、人体に影響のない少しの量でも、ゴキブリには十分効くのです。

『ピレスロイドをどのくらい摂取すると悪い影響が出るか』をラットと昆虫で比べた実験では

体重1kgに対して

  • ラット…2000㎎/㎏
  • 昆虫…0.45㎎/㎏

と、ラットは昆虫の4,000倍以上の量で影響が出る、という結果でした。

人間は、ラットより何十倍も体が大きいですよね。

ということは、さらに影響が出にくい、ということになります。

ただし、

『影響が出にくい』ということは『どう使っても大丈夫』という意味ではありません。

使い方や注意事項などはしっかり守ってくださいね。

理由3ピレスロイドは分解されやすい

もう1つ、ピレスロイドには、

『他の殺虫剤より分解されやすい』

という特徴があります。

たとえば、

  • 空気

といった、環境の中にありふれたもので、分解されます。

つまり

環境の中に残りにくい

というわけです。

これも、ピレスロイドが殺虫剤によく使われる理由の1つです。

妊娠中の人や赤ちゃんにも安全?

「人間には安全!」

と言われても、特にナイーブな妊娠中や赤ちゃんとなると、本当に大丈夫か、気になりますよね。

ゴキジェットプロの場合、メーカーサイトによると

「直接吸い込んだりなめたりしなければ大丈夫!」

とのこと。

でも、筆者としては

赤ちゃんや妊婦さんがいる場所では、なるべく使わない方が良いと考えています。

使うなら、

  • 殺虫剤を使う時には、赤ちゃんや妊娠中の人はその部屋から出てもらう
  • 殺虫剤を使った後、よく換気をする
  • 退治した後は、床などに付いた薬剤をよくふき取る

とすることをおすすめします。

なぜかというと、気になる実験結果があるからです。

それは

『妊娠中のネズミにピレスロイドを少量与えたら、生まれた子どもの脳の働きや行動に影響が出た』

というもの。

もちろん、人間とネズミではかなりの体重差がありますし、体質も違います。

ですから、この結果がそのまま人間にも当てはまるとは言えません。

でも、妊娠中は体もとてもデリケートな時期。

お腹の赤ちゃんは体を作っている最中です。

生まれた赤ちゃんも、大人のような体の強さはありません。

『より安全』な選択をするほうが良いでしょうし、その方が気持ち的にも安心だと思いますよ。

また、つわりのある妊婦さんだと、殺虫剤の臭いで気分が悪くなることもあるでしょう。

そういう時は、他の部屋に避難して、他の人に殺虫剤を使って換気をしてもらうか、殺虫剤以外の方法で退治しましょう。

今は氷結スプレーなどもありますからね。

それから、当然ですが

間違って飲み込んでしまうと、中毒症状が出ることもあり、危険です。

赤ちゃんや小さい子、認知症の人が触らないようなところに、しっかり管理してくださいね。

ゴキジェットプロの成分は人体にとってどうなの?

では、ゴキブリ殺虫剤の中でも、特に効果が強く、売れ筋の『ゴキジェットプロ』の成分や安全性は、どうなのでしょうか。

『ゴキジェットプロ』の成分について

アース製薬の、ゴキジェットプロの商品ページによると

ゴキジェットプロの成分は

有効成分…

イミプロトリン(ピレスロイド系)

その他の成分…

1号灯油、LPG、DME、他1成分

となっています。

では、それぞれの成分について、見てみましょう。

有効成分『イミプロトリン』

ゴキジェットプロの有効成分『イミプロトリン』は、ピレスロイド系の成分です。

この成分はピレスロイド系の中でも効果が強いもので、

即効性が高く、すぐに昆虫の神経に影響を与えて麻痺させ、動けなくする

という特徴があります。

そのため、多くのゴキブリ用殺虫剤で使われています。

飛翔能力を素早く奪うので、追われたゴキブリが飛んでくることも防げます。

これなら、スプレーしている間にゴキブリが逃げてしまう心配がないですね。

安全性については、先ほどのピレスロイドについてのところでお話ししたように、

人体や哺乳類に対しては、安全性の高い成分です。

使用方法や使用上の注意を守って使っていれば、安全ですよ。

その他の成分について

ゴキジェットプロには、イミプロトリンの他に

  • 1号灯油
  • LPG
  • DME
  • 他1成分

が入っています。

『1号灯油』とは、精製度が高く、不純物が少ない灯油のこと。

「殺虫剤に、なんで灯油が?」

と思うかもしれませんが、

1号灯油は、殺虫剤の希釈材や溶剤としてよく使われるものです。

『LPG』は、プロパンガスのこと。

これもちょっと不思議に思うかもしれませんが、スプレーの噴射剤と使われているものです。

ただ、プロパンガスは可燃性のガスですから、火の気のあるところでは、絶対に使わないでください。

それから『DME(ジメチルエーテル)』も、スプレーの噴射剤として使われているものです。

LPGよりは引火性は低いですが、燃料としても使われるものなので、これも火気厳禁です。

また、大量に吸入すると、めまいや頭痛などの症状が出ることがあります。

そして『他1成分』ですが、これは何の成分なのか、正確にはわかりません。

でもこのような書き方をする成分は

  • 厚労省の認可を受けた、企業が内容を明らかにしたくない成分(企業秘密成分)
  • 防腐剤など、有効成分としてではなく使われている成分(キャリーオーバー成分)

のどちらかです。

ただ、厚労省では基本的に、

『企業秘密成分』の承認申請を認めない姿勢

とのこと。

ゴキジェットプロの『他1成分』は、おそらく『キャリーオーバー成分』でしょう。

『ゴキジェットプロ』の安全性は?

『ゴキジェットプロ』も、もちろん他の殺虫剤同様、薬機法の規定に基づいて製造販売許可が出ているものです。

つまり、安全が確保された殺虫剤。

ゴキジェットプロに入っている1つ1つの成分についても、

大量に摂取しなければ、安全な成分です。

ですから、使用上の注意を守って使っている分には、まず問題はありません

『ゴキジェットプロ』には

  • 人体に向かって噴射しない
  • 噴射気体を吸入しない
  • 40秒以上連続噴射しない
  • 冷蔵庫の裏などの噴射ガスが溜まりやすい場所に噴射するときは、使用量(隙間には約1~2秒)を守り、噴射し過ぎないこと

といった注意事項があります。

使う前には使い方や注意事項をよく読み、必ず守ってください

殺虫剤が人体に影響を及ぼす場合って?

大量摂取は危険です!

使い方を守って普通に使う分には、人体には安全に作られている殺虫剤ですが、

やはり、大量に吸い込んだり、飲んでしまったりすると影響が出ます。

また、目に入ったり皮膚に着いたりすると、炎症などを起こすことがあります。

なので、絶対に人に向けて噴射したり、大量に噴射したりしてはいけません。

万が一の時のために、飲んでしまったりしたときはどうすればいいのかも、お話ししましょう。

とにかくまず病院へ!

殺虫剤を

  • 飲んでしまった
  • 目に入った
  • 大量に吸い込んでしまった

という時は、

すぐに病院に行きましょう。

特に、

手足の震えやマヒ、呼吸困難などが起きた場合は、すぐに救急車を呼んでください。

また、目に入った場合は、すぐに大量の水で洗い流してから病院に行ってください。

そして、病院に行くときにはスプレー缶を持って行きましょう。

スプレー缶を持って行けば成分もわかるので、適切な手当てをより早く受けることができます。

殺虫剤を飲んだり吸い込んだりするとどんな症状が出る?

殺虫剤を飲んだり、大量に吸い込んでしまったりすると、

  • 頭痛
  • 吐き気
  • めまい
  • 手足が震える
  • 神経のマヒ

といった症状が現れます。

また、

目に入る

⇒やけどや炎症

殺虫剤が気管支に入る

⇒溶剤により起こる肺炎

皮膚に付く

⇒かゆみやかぶれなど

といった症状が出る可能性があります。

目に入ったり皮膚に付いたりした場合はすぐに大量の水で洗い流すことが大切です。

でも、『洗ったらなんだか大丈夫そう』という油断は禁物!

目に入った場合は特に、必ず医師の診察を受けてくださいね。

安全に殺虫剤を使うために

殺虫剤の安全性には条件がある

人や哺乳類、鳥類などには安全性が高いとされている殺虫剤ですが、安全性が確認されているのは、

  • 使用方法や使用量を守る
  • 使用上の注意を守る

という条件下でのことです。

何度も言いますが、『安全だから』と無茶な使い方をしてはいけません。

かならず使用上の注意などは、守ってください。

使い方を守る、小さな子や認知症の人などの手の届かないところに置くなど、

基本的な注意を忘れずにすることで、殺虫剤を安全に使うことができます。

殺虫剤を使うのに注意が必要な場合

殺虫剤は使い方を守れば、基本的に安全なものですが、

使わないほうが良い場合や使用に注意が必要な場合

もあります。

たとえば、

  • 化学物質などに敏感
  • ぜんそくなど、呼吸器系の病気がある
  • でに殺虫剤や化粧品、薬などでアレルギーが出たことがある
  • ペットにかかってしまう場所(特に、昆虫や爬虫類、両生類、魚類などのペット)
  • 食器や食品、おもちゃやペット用品、ペットフードなどにかかってしまう場所

といった場合の使用は避けてください。

殺虫剤を噴射すると、気を付けていても、多少は吸い込んでしまう可能性があります。

化学物質に敏感な人や、ぜんそくなど持病のある人は、他の人にやってもらったほうが安全です

また、化粧品や薬などでアレルギーを起こしたことがある人は、使う前に医師か薬剤師に相談してください。

そして殺虫剤は

昆虫や爬虫類、両生類、魚類には効いてしまいます

ペットとして飼っている場合は、殺虫剤がかからない場所に移動させ、ゴキブリ退治後によく換気をしてから、元の場所に戻してください。

もちろん、人間やペットの食べ物や食器、おもちゃなどにもかからないように、注意が必要です。

殺虫剤が使えない!使いたくない!という場合は…

殺虫剤を使えない、使いたくないという時は

『凍結系のゴキブリ退治スプレー』

を使うことをおすすめします。

たとえば、『凍殺ジェット』など。

殺虫成分を使わずに、低温にすることでゴキブリをやっつけるスプレーです。

ただし、一度やっつけても時間がたつと生き返ることもあるので、

凍結系スプレーで動かなくなったら、洗剤などをかける

という方法をとると、より確実に退治できますよ。

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まとめ

『ゴキジェットプロ』を含め、ゴキブリ用の殺虫剤は、

すべて法律で決められた基準を満たしたもの

が販売されています。

成分も、人体にとって安全とされているものを使っているので、

使用方法、使用量、使用上の注意を守って使えば、基本的に人体への影響はありません

ただし、体質や体調などによっては、殺虫剤の成分の影響を受けてしまう場合もあります。

もしも殺虫剤を使って、具合が悪くなったり、かぶれなどの症状が出たりした時は、放置せずに、医師に診てもらうことが大切です。

そして、殺虫剤の『安全性』は、使用方法や注意事項を守ることで確保されるもの。

使い方や管理の仕方には、十分気を配ってください。

ゴキブリ用の殺虫剤って、どんどん進化していますよね。

今後も、さらに進化したものが開発されていくことでしょう。

より安全に、より効果的にゴキブリ退治ができるものが出てくると良いですね。

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