蚊がいなくなるスプレーは赤ちゃんや乳児にも害なく使用できる?

夏場を過ぎても、まだまだ油断が出来ないのが『蚊』。

なんとか対策をしたい人も多いでしょう。

しかし、家庭に赤ちゃんや乳児がいる場合、

あまり強力な殺虫剤を使いたくない

というのが、本音です。

ただ、検索すれば虫ケア用品もたくさん出てきて、どれが安全かも確信できませんよね。

そこで今回は、とくに強力と評判の『蚊がいなくなるスプレー』は、小さい子供に害になるのか見ていきます。

自宅で使うのか、使うとしたら使用方法はどうするかの参考にしてみてくださいね。

蚊がいなくなるスプレーの有効成分

まず、蚊がいなくなるスプレーは、

使用方法を守っている限り、人間に対してほとんど害がない

ということを述べておきます。

その使用方法というのは、以下の通りです。

  1. おもちゃや食べ物、食器などにかからないようスプレー前に片付ける
  2. スプレーする人以外は部屋から出る
  3. 4.5から8畳につき1プッシュ

『スプレーする人以外が部屋から出る』

というのは、薬液が身体についたり、直接吸い込んだりしてしまうのをできるだけ避けるためです。

これは『蚊がいなくなるスプレー』の注意書きに書いていますよ。

この使用方法を守る限り、『人体には安全』という

国からの認定を受け、蚊がいなくなるスプレーは『防除用医薬部外品』

になっています。

また、蚊がいなくなるスプレーを作っているのは、キンチョーです。

会社自体が大きく、実績もあります。

安全性の検査などに対しては、信頼できることでしょう。

というのも、安全性の判定には、1回で何十万円~といった、とても費用のかかる試験が行われます。

薬品などの安全性を確保するには、お金も必要なんですね。

このような検査を受けずに、

オーガニックだから安全

などと、うたっている商品もあります。

その製品の中には、『正しい知識がないままに、適当に作った商品が紛れ込んでいない』とも言えないのです。

自然の素材でも、使い方を間違えれば毒になりかねないのに、です。

その中でも、蚊がいなくなるスプレーは、きちんと検査を受けている点では安心感がありますね。

有効成分ピレスロイドの特徴

それでもやっぱり心配…

という人のために、有効成分のピレスロイド について、少し見ておきましょう。

『蚊がいなくなるスプレー』は、ピレスロイドという物質により殺虫効果を発揮しています。

このピレスロイド は、蚊取り線香に使われる菊に含まれていた成分をお手本に、様々な違う効果を持つように改良されていった成分の仲間です。

人間に対する安全性は、現在使われている殺虫成分の中でもトップクラス

と言われています。

そのため、家庭用殺虫剤のほとんどと言ってもいいほど、このピレスロイド が採用されているんですよ。

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蚊がいなくなるスプレーの人間や動物への害

蚊がいなくなるスプレーの有効成分『ピレスロイド』は、

安全性の高い殺虫成分

だと言われています。

それは、

人間や犬などの動物の体内へ入っても、尿として体外へ排出されるから

です。

KINCHO『ピレスロイドの特徴は?』より

ピレスロイドは害虫の皮膚や口から入り、神経に作用しマヒさせて虫を退治します。

また、哺乳類・鳥類など恒温動物の体に入ってもピレスロイドは速やかに分解され、短時間で体外へ排出されてしまいます。

動物の体内だけでなく自然界においても、光、空気、熱に触れると他の殺虫剤よりも分解しやすい性質があります。

つまり、必要な時に必要な場所で効力を発揮して、その役目が終われば、すぐに分解されて消えていくという環境にも優しい殺虫剤です。

蚊がいなくなるスプレー赤ちゃんや乳児への害

先にも紹介した通り、蚊がいなくなるスプレーの有効成分『ピレスロイド』は、安全性の高い殺虫剤です。

ですから、直接スプレーをかけたり、口に入れてしまわない限り、赤ちゃんや乳児がいる家庭でも、蚊がいなくなるスプレーを使うことができます。

しかし、大人よりも目線が低い赤ちゃんや乳児は、空中を浮遊するスプレーを吸い込んでしまう可能性もあります。

ですから、

  • スプレーの浮遊が落ち着いてから、部屋に入る
  • 出かける前にワンプッシュしていく

など、対策をとると、より安全です。

蚊がいなくなるスプレーその他の成分と赤ちゃんや乳児への害

さて、そうは言ってもデリケートな赤ちゃんのこと。

何か悪影響が出てきてしまうかもしれないですよね。

ということで、蚊がいなくなるスプレーの有効成分以外について見てみましょう。

蚊がいなくなるスプレーには、有効成分ピレスロイドの他に、

  • エタノール
  • LPG

が含まれています。

それらについて、見ていきましょう。

エタノール

まずエタノールです。

エタノールは、化粧品などにも含まれていることがあり、肌に合う人にとっては何も問題になりません。

しかし、敏感肌など体質的に苦手な人もいます。

合わなかった場合は、肌荒れを起こしたり、肌が乾燥したりしていまいます。

と言っても、蚊がいなくなるスプレーの1回の噴射に含まれる量なんて本当にわずかです。

直接肌についてしまった場合以外、さほど気にしないでいいでしょう。

LPG

LPGは、ガスを使用したスプレー缶に使用されます。

お肌へ使用するものでは、

  • 制汗スプレー
  • 消臭剤

などにも、使用されています。

しかし、エタノールと同様に、LPGに関しても、

『肌にかかってしまうと肌荒れを起こす。』

と言われています。

万が一、スプレーした気体が肌に直接かかってしまった場合は、石けんを使ったうえでよく洗い流すようにしましょう。

また、蚊がいなくなるスプレーは

天井・壁などに成分がひっつくことで効果を発揮します。

つまり、スプレーした時に表面が見えている部分には、薬剤がひっついていると考えられます。

赤ちゃんの布団など、直接触る可能性がある部分には、スプレー前に布などでカバーをしておけば、薬剤に触れる可能性を減らせますね。

蚊がいなくなるスプレー赤ちゃんのアレルギーの原因になる?

蚊がいなくなるスプレーは、蚊以外の虫にも殺虫効果があります。

ここで気にしておきたいのは、ダニなどのアレルゲンになりうる虫です。

アレルギーの原因になるのは、ダニなどの死骸です。

蚊がいなくなるスプレーを使った部屋では、

普段よりダニなど小さい虫の死骸も増えている

と考えられます。

そうすると、アレルギー発症や悪化のリスクも高まりそうですよね。

筆者自身、子供の頃、ダニ・ホコリなどアレルギーで痒くてたまらない思いをしました。

掻いたらキズになるし、でも痒いしで、辛いんですよね。

蚊がいなくなるスプレーをよく使う部屋では、お掃除の回数も気にしてあげてください。

蚊がいなくなるスプレー注意点

蚊がいなくなるスプレーは、赤ちゃん・乳児のいる家庭でも安心して使うことが出来ることが、分かりました。

最後に、蚊がいなくなるスプレーの注意点を、まとめておきましょう。

  • 人体用(人体用虫よけ剤)ではないので、人の身体や顔に噴射しない。
  • 直接吸入しない。
  • 皮膚、飲食物、食器、おもちゃ、ペット類(観賞魚、小鳥など)、飼料、植物にかけない
  • 観賞魚などの水槽がある部屋では使用しない。
  • 締め切った部屋や狭い部屋で使用する際は、時々換気をする。
  • 昆虫類には殺虫成分の効果が出てしまうので、十分に注意をする。

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まとめ

基本的に『蚊がいなくなるスプレー』は、赤ちゃんや乳児のいる家庭でも、それほど害を心配しなくても良さそうです。

ただし、ここで述べたことは

あくまでも用法・用量を守って使った場合

に言えることです。

一度に大量に使ったり、肌に直接つけて、そのまま放置してしまったりしたら、なんらかの悪影響が出ないとは決して言えないのです。

繰り返しますが、

スプレーするときは、部屋から赤ちゃん・乳児を出してあげてください。

そして、スプレーを子供の手の届くところに置かないでください。

蚊がいなくなるスプレーを正しく使えば、

「鬱陶しく飛び回る蚊が、中々捕まらない!」

というストレスから、家族を守ってくれるはずです。

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