メダカの稚魚がいる水槽のボウフラ対策を解説!襲うのはどっち?

最近は、家庭でメダカを飼育している人が増えています。

珍しいメダカが売られていたりしますし、基本的に飼育しやすいことが人気の理由ですね。

自宅の水槽で、メダカを繁殖させる楽しみ方もあります。

小さな稚魚が孵化すると、うれしいものです。

でもメダカは、飼育しやすいとはいえ、水槽の世話が大変です。

気が付いたら水槽に見たことのない虫がいた!

なんてこともあるんですよ。

そして夏の時期では、ボウフラなどが繁殖してしまっては大変です。

この記事では、

  • メダカの稚魚がいる水槽でのボウフラ対策
  • メダカの稚魚とボウフラは、どちらかを襲ったりするのか

を、お伝えしていきます。

ボウフラはメダカの水槽に発生する?

水たまりや、よどんだ水辺などでは、よくボウフラが発生しますよね。

ボウフラは、

25度以上の水温

であること。

また、身体が小さく、泳ぐことが苦手などの理由から、

水の流れの少ない水中

を好みます。

この条件を満たした場所では、ボウフラが発生しやすいのです。

一方でメダカは、

水流の少ない環境

を好む魚です。

そのため夏場のメダカのいる水槽は、ボウフラが好む環境になってしまいます。

ボウフラは、メダカのいる水槽に発生しやすい

と言えます。

また、ボウフラは、成虫になるまでの期間が短く、

2週間程度で蚊に成長

してしまいます。

ボウフラを発生させてしまうと、蚊の大量発生に繋がります。

メダカの稚魚にボウフラ対策は必要?

メダカは、夏になって水温が約25度になると産卵をするようになります。

産卵では、水草などに卵を産み付けます。

しかし、メダカの卵や稚魚は、そのままにしておくと、親メダカや、ほかのメダカが卵や稚魚を食べてしまうのです。

そのために、水槽を別にして育てる必要があります。

水温が約25℃で、卵は10~14日で孵化します。

生まれたての赤ちゃんメダカは、体長が約4~5mm程度。

水面に近いところで、浮いたような状態でいます。

身体が小さいことから、稚魚への負担を少なくするために、

水流が少ない(なくてもよい)環境

が良いです。

メダカの稚魚が泳いでいる姿は可愛らしいものですよ。

さて、このメダカの卵や稚魚の育つ温度が問題です。

水温25度といえば、ボウフラが発生する状況と同じですよね。

でも、親メダカがいれば、ボウフラはメダカの餌になります。

それにボウフラが発生する、多少汚れた状態の水でも、メダカの成魚は生きていけるほど強いのです。

しかしメダカの稚魚は、抵抗力も弱く、生きていけません。

なので、

メダカの稚魚のいる水槽には、ボウフラ対策は必要

と言えます。

水槽の水替え

汚れた水だと、ボウフラが発生します。

なので、水をきれいな状態にしておくため、

定期的な水の入れ替えがボウフラ対策には有効です。

『汚れた水』といえば、『グリーンウォーター』と言われる緑色のドロドロした水をイメージする人も多いですよね。

でも、見た目は綺麗な水でも、油膜などで汚れている場合があります。

水の入れ替えは

  • 春・秋は2週間ごと
  • 夏は1週間ごと
  • 冬は必要なし

といった目安で実施すれば、メダカの稚魚の状態も良くなります。

水槽の水を全部変える必要はありません。

3分の1から2分の1くらいの入れ替えで、十分です。

水の入れ替えには、温度管理をキチンとしないと、メダカの稚魚が弱ってしまうので注意してください。

水槽に網をかける

ボウフラが発生することは、水が汚れた状態であることに加えて、

蚊が産卵していること

に原因があります。

蚊の産卵を防ぐためには、

メダカの稚魚がいる水槽に、ネットをかぶせて蚊自体の侵入を防ぐ

と良いですね。

ホームセンターなどでも専用の商品が売っています。

ポイントは、

蚊も通れない網目

のネットをかぶせておくことです。

そして、ネットは、水面につけた状態で使用しないことです。

ネットが水面では、蚊が産卵してしまいます。

専用のネットでない場合は、

網戸用のネットなどでも、蚊の侵入を防げます。

小さい水槽では、キッチンの排水口ネットなどでも代用可能です。

もしメダカの稚魚のいる水槽で、ボウフラが発生した時には、

スポイドでボウフラを吸い取って、親メダカのいる水槽に放ってやる

という対処法もあります。

喜んで親メダカたちは、ボウフラを餌として食べてくれますよ。

ボウフラとメダカの稚魚!襲うのはどっち?

メダカの稚魚がいる水槽で、ボウフラが発生すると、メダカの稚魚が減っていくことがあります。

それだけを見れば、

ボウフラがメダカの稚魚を襲って食べているのではないか…

と考えますよね。

ボウフラの大きさは、約6mm。

一方で、メダカの稚魚は約4~5mmです。

身体の大きなボウフラが、メダカの稚魚を食べてしまうと考えるのも頷けます。

たしかにボウフラの中には、他の種類のボウフラを食べてしまったりますが、ほとんどの場合、

ボウフラは水中の微生物や細菌類を食べている

のです。

水質の悪化、エサ不足などの原因で、メダカの稚魚が生きていけなくなり、それが水槽の底などに沈み、さらに分解された残骸をボウフラが食べることはあります。

なので、ボウフラが生きたメダカの稚魚を襲うことはありません。

逆にメダカの稚魚は身体が小さく、ボウフラを食べるほど口が大きくはありません。

以上のことから、

ボウフラとメダカの稚魚は、お互い襲うことはない

と言えるのです。

でも、メダカの稚魚が、ボウフラを食べることのできる大きさになっていれば、ボウフラを襲うことはありますよ。

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まとめ

メダカの稚魚も、ボウフラも

  • 水温が約25度の環境
  • 水の流れが少ない状態

を好みます。

なので、メダカの稚魚の水槽には、ボウフラが発生しやすいのです。

ボウフラが発生してしまう水質では、メダカの稚魚は、

抵抗力も弱く、すぐに命を落としてしまいます。

メダカの稚魚がいる水槽のボウフラ対策には

  • 水槽の水替え
  • 水槽に網をかける

などの水質や蚊の産卵を防ぐ対処法があります。

また発生したボウフラをスポイドで吸い取り、

親メダカのいる水槽に放ってやる

という対応もあります。

親メダカは、喜んでボウフラを食べてくれるでしょう。

ボウフラがメダカの稚魚を食べてしまう…

と考えがちですが、ボウフラは、水中の微生物や細菌類を食べている生き物です。

ボウフラとメダカの稚魚は、お互い襲うことありませんよ。

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