お部屋の中で強力な効果を発揮する『蚊がいなくなるスプレー』、実は屋外用があるって知っていましたか。
夏の屋外での作業は、ただでさえ暑くて大変です。
そのうえ蚊がいたんじゃ、鬱陶しい、かゆいで疲れも倍増してしまいますよね。
でも、肌に直接スプレーするタイプの虫除けは香りが苦手だったり、肌に合わなかったり、汗で流れるのか効果が薄かったりと、それはそれで大変です。
そういう場合は、周囲の蚊を倒してから作業するのがいいのかもしれません。
そんな時に役立ってくれそうな、蚊がいなくなるスプレー屋外用を、屋内用と比較しながら見ていきましょう。
蚊がいなくなるスプレーの特徴は屋内用と屋外用でどう違う?
まずは、『蚊がいなくなるスプレー』の製品としての特徴から見ていきます。
スプレーのタイプの違い
屋内用と屋外用では、スプレーのタイプが全く違います。
↓↓↓屋内用
屋内用は一回のプッシュで一定の量の薬剤しか出せません。
それに対し、屋外用は噴射ボタンを押し続けることで、連続して薬剤を出し続けることができます。
また、屋外用は一つの方向に向けて勢いよく薬剤が噴射されるようになっています。
屋外用のスプレーは『できるだけ広い範囲に薬剤を広げる』というより、
『蚊が気になる部分に向けて薬剤をかける』
という目的になっているんですね。
また、連続噴射が可能なぶん、噴射した気体に含まれている薬剤の量は控えめになっています。
薬剤の広がりすぎを防止する目的もあるでしょう。
とくに屋外で蚊取り剤を使う場合、使いすぎは広く自然環境に悪い影響を与えかねません。
それについては、後にも触れていきますね。
↓↓↓屋外用
有効成分の違い
蚊がいなくなるスプレーには、屋内用には『トランスフルトリン』または『メトフルトリン』が使われています。
屋外用には『トランスフルトリン』が使われています。
トランスフルトリンは、屋外でよく刺されてしまうヤブ蚊に効きやすい成分です。
蚊がいなくなるスプレーの屋外用だけでなく、ヤブ蚊用の蚊取り線香にも採用されているんですよ。
また、メトフルトリンはトランスフルトリンに比べ、人間が喉などの粘膜の刺激を感じやすいようです。
屋外は風などの影響で、思いがけず人間に薬剤がかかってしまうリスクが高いものです。
そのあたりの安全性も考慮して、トランスフルトリンを採用しているのかもしれません。
蚊がいなくなるスプレーの使い方を屋内と屋外で比較!
ここで、蚊がいなくなるスプレーの使い方を具体的に見ていきましょう。
屋内用の使い方をおさらいしておくと、
- スプレーする人以外は部屋から出る
- 部屋の中央で1プッシュ
という感じでした。
では屋外用はと言いますと、
蚊がいそうな植物の茂みや物陰に向かって、1〜2m離れた所から1〜2秒間スプレーする
というのが主な方法です。
蚊が隠れているところを一網打尽にしてしまうんですね。
他にも、
見つけた蚊に直接スプレーするのもアリ
と書いてありますが非効率的でしょう。
老婆心で付け加えておきますが、屋外用の蚊がいなくなるスプレーを使用する際には、くれぐれも
『風上から風下に向かって』
スプレーするようにしてくださいね。
自分自身が薬剤を被ってしまいかねませんよ。
蚊がいなくなるスプレー屋外用の使い方で注意したいポイント
蚊がいなくなるスプレーは、効果が高いぶん、使い方を誤れば悪い影響も出てしまいます。
とくに注意しておきたい何点かを見ていきましょう。
まわりの生き物への影響
トランスフルトリンは、人間には低毒性ですが、蚊だけに毒性を示すわけでもありません。
蚊以外の昆虫は言わずもがなですが、水の中の生き物も影響を受けてしまうんです。
トランスフルトリンは、水に溶けやすく、魚に強い毒性を示します。
小さな水槽なら、ほんの少しスプレーの成分がかかっただけでも魚やエビの命を奪いかねません。
庭に池などがある場合にも、庭で使ったスプレーの成分が、風や雨により池に流れ込んでしまう可能性があります。
そうなると、飼っている魚などに被害が出てしまいます。
川辺や海辺で使いすぎれば、自然の魚などにも被害が出かねません。
また、空調や換気している窓を通して、庭に撒いた殺虫成分の混ざった風が、部屋の中に入ってしまわないとは言い切れません。
ですから、
昆虫や魚などを飼育している家では、屋外用の蚊がいなくなるスプレーは使わない
という選択が無難でしょう。
どうしても使わなくてはならない場合は、
- 風向きや風の流れを意識して、成分がペットに届かないよう使用する
- 使用量は控えめにする
など、細心の注意を払ってくださいね。
植物への影響
植物に向けて使う場合は、成分が葉の裏まで行き渡っているか不安になるかもしれません。
しかしトランスフルトリンは、屋内用の蚊がいなくなるスプレーに採用されていることからもわかる通り、空気中で広がっていきやすい成分です。
ですから、潜んでいる蚊を倒すのに大量の薬剤は必要ありません。
植物に向かってかけすぎないように注意してください。
噴射剤の石油系ガスなどを、呼吸をする部分である葉っぱなどにベッタリ吹き付けられてしまっては、植物も弱ってしまいます。
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まとめ
屋外用は屋内用に比べ、より広い範囲に影響を与える可能性が高くなります。
それだけに、使うときは慎重さを常に忘れないようにしておきたいものですね。
蚊が憎い一心で、徹底的に周囲にスプレーしまくっては、他の生き物も傷つけてしまいます。
まずは最も蚊が潜んでいそうな数カ所だけに使用し、まだ蚊が出てくるようならその都度、必要な分だけスプレーするのはいかがでしょうか。
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