『名探偵コナン』の謎の1つだった黒の組織のボス(黒幕)は、長らくコナンファンの間で、正体が考察されていた人物です。
実に1000話以上もの間、謎のベールに包まれていた黒の組織のボスでしたが…
漫画『名探偵コナン』1008話にて、ついに正体が判明!
阿笠博士の正体説も飛び交っていた黒幕・黒の組織のボスですが、果たして誰が黒の組織のボス(黒幕)なのか?
この記事では、『名探偵コナン』に登場する黒の組織のボス(黒幕)の正体についてお伝えしていきます。
名探偵コナンの黒の組織のボス(黒幕)に挙げられていたキャラクター
『名探偵コナン』は長い間、黒の組織のボス(黒幕)が明かされなかったこともあり、ファンの間では正体探しに白熱した時期がありました。
当時、黒の組織のボス(黒幕)と予想されていた有力な人物が以下の4人です。
- 阿笠博士
- 円谷光彦
- 工藤優作
- ジェイムズ・ブラック
この中でも、
阿笠博士は特に有力視
されていました。
なぜ、黒の組織のボス(黒幕)の正体が、阿笠博士であると予想されていたのでしょうか?
阿笠博士は、工藤家(現在は沖矢昴が居候中)の隣人で自称天才発明家。
コナンの事情(正体)を知る、数少ない協力者の一人であり、妙な発明で、コナンを何度も救ってきた良き理解者。
どう考えても黒の組織のボスとは思えない人物ですが…
ある理由から、黒の組織のボスだと思われていたようですね。
その理由は以下の2つです。
- アガサ・クリスティがコナン・ドイルをよく思っていなかったこと
- 黒の組織のコードネームはお酒の名前で、阿笠(アガサ)もお酒の名前にある
確かに、名探偵コナンでは、シャーロック・ホームズを基軸に名探偵や推理小説が続々登場していますよね。
主人公・工藤新一(江戸川コナン)だけでも、
- 工藤俊作(探偵物語で故・松田優作氏が演じた役名)
- アーサー・コナン・ドイル(推理小説家)
- 江戸川乱歩(推理作家)
の3名の探偵キャラ(または推理作家)の名が、モデルとして使われていますよね。
その他にも、
- 毛利小五郎:明智小五郎
- 妃英理:エラリー・クイーン
- 服部平次:服部刑事(ドラマ『探偵物語』の登場人物)と銭形平次
- 遠山和葉:遠山金志郎(ドラマ『遠山の金さん』の主人公)
など、そうそうたる面々が、キャラクターのモデルとして起用されています。
阿笠博士の名のモデルはアガサ・クリスティ
そして、その中の一人としても知られる阿笠博士は、
『推理作家アガサ・クリスティをモデルとした』
とも言われています。
このアガサ・クリスティが、
コナン・ドイルと不仲な関係であった
という噂が独り歩きし、黒幕説として囁かれるように…
しかし、2人が活躍した時代は10年くらいしか重なっていません。
不仲というよりも、単にアガサ・クリスティが嫉妬していただけ…
しのぎを削り合っていたわけでも、喧嘩していたわけでもなく、コナン・ドイルへの嫉妬が歪曲され、変な噂となって広がっただけでした。
つまり、アガサ・クリスティとコナン・ドイルの関係性から、
『名探偵コナンの黒幕=阿笠博士』と結びつけるのは微妙
と言えるのです。
黒の組織のコードネーム=酒の名前
一方、阿笠博士の黒の組織ボス(黒幕)説として気になるのは、
『アガサというお酒の名がある』
という説の方…
名探偵コナンのファンなら誰もが知っていることですが、黒の組織は、それぞれのメンバーコードネームとして、お酒の名で呼び合っています。
例えば、工藤新一にAPTX4869を飲ませた『ジン』も、同じく一緒に現場にいた『ウォッカ』もお酒の名前ですよね。
また、コナンの身近にいる(または正体が判明している)人物の中にも、
- 灰原哀(宮野志保):シェリー
- 水無怜奈(本堂瑛海):キール
- 赤井秀一(諸星大・沖矢昴):ライ
- 安室透(降谷零):バーボン
- シャロン・ヴィンヤード(クリス・ヴィンヤード):ベルモット
など、必ず黒の組織に関わる面々には、お酒にちなんだコードネームが割り当てられています。
そして、アガサは、ラムをベースとしたカクテルで立派なお酒の名前…
このことを踏まえると、確かに、阿笠博士が黒幕であっても不思議ではありません。
しかし、阿笠博士黒幕説の噂は、他でもない作者・青山剛昌先生によって否定されています。
青山剛昌先生は、あまりにも阿笠博士の黒幕説が大きく噂されていることに対して、何かを危惧していたのか、
阿笠博士の黒幕説を完全否定
しました。
さすがに、青山剛昌先生直々に完全否定されたら、阿笠博士黒幕説はないと考えて良いでしょう。
そしてついに、作中で黒の組織のボス(黒幕)の正体も明かされたのです。
結局、黒の組織のボス(黒幕)は誰なの?
さまざまな予想がされていた黒の組織のボス(黒幕)は、『名探偵コナン』の1008話にて、ついに正体が判明しました。
コナンの父親、工藤優作の推理により、『あの方』と呼ばれていた黒の組織のボス(黒幕)の正体は…
烏丸蓮耶
でした。
烏丸蓮耶は、
半世紀前に99歳で亡くなった
とされる烏丸グループの会長です。
ただ実際には、100歳を超えていたとも言われている謎の多い人物。
40年前の出来事によって、闇に葬られたとのことですが…
ジンがピスコを葬った際、『あの方直々の命令』とジンが言っていたことから、烏丸蓮耶は現在も生きている可能性大です。
だとすると、140歳を超える超人になるわけですが…
もしかしたら、コナンこと工藤新一に使用したように、若返りの薬を使っている可能性はありそうですね。
まだまだ謎の多い烏丸蓮耶ですが、工藤優作曰く、
「この日本で最も強大な人物」
「裏社会の帝王」
であり、コナンに対して、
「日本で最も強大な人物を敵に回そうとしている」
と発言しているほどの超大物であることがわかっています。
烏丸蓮耶が初登場したのは、漫画の第300話『惨劇』です。
黄昏の館の持ち主として、シルエットの姿で名前が登場しました。
実は、よくよく考えてみると、黒の組織のボスの正体が烏丸蓮耶であるヒントは散りばめられていました。
- あの方のメールアドレスのプッシュ音が、童話『七つの子』のメロディになる(『七つの子』はカラスについて歌った作品)
- 黒の組織が関わる長編には、カラスのカットが入る
- 黒の組織についての発言に、『カラスのような~』という比喩が多い
- 烏丸蓮耶の死期と黒の組織の極秘プロジェクトの始動時期が近い
など、烏丸蓮耶が自身の紋章にしていたカラスに関連するものが多かったのです。
黒の組織のボス(黒幕)が烏丸蓮耶であることは、作者の青山剛昌先生も明言しており、
アプリ版『サンデーうぇぶり』内で公開された動画で発言していました。
作者の青山剛昌先生からも、
あの方=烏丸蓮耶
と言われたので、黒の組織のボス(黒幕)の正体は、烏丸蓮耶であることは確定したのです。
ちなみに、青山剛昌先生は年賀状を毎年手書きで返信することに定評があります。
黒の組織のボス(黒幕)を烏丸蓮耶だと当てた人に、当たっていると返そうと思っていたが周囲に止められた
というエピソードもあるそうですよ。
このことから、もともと黒の組織のボスは別人だったけれど、後付けで設定を変えたわけでもなさそうですね。
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まとめ
『名探偵コナン』の黒の組織のボス(黒幕)が誰なのかという議論は、昔から熱い議論が続いており、一部では、
阿笠博士が有力候補なのでは?
と言われたこともありました。
そんな中で、名探偵コナンの1008話にて、
あの方=黒の組織のボス(黒幕)は、烏丸蓮耶である
と判明しました。
作者の青山剛昌先生も明言していることから、烏丸蓮耶が黒の組織のボスであることは覆らないでしょう。
しかし、過去の人物のため、本当に生きていれば、現在140歳超え…
一体どうやって140年以上も生き続けているのか、烏丸蓮耶の謎が明かされる日が楽しみですね。