毎日のお料理に欠かせない
『砂糖』
意外と知られていないのが
『砂糖の賞味期限・消費期限』
です。
「使う分の砂糖を保存容器にいれて、あとは戸棚の中や冷蔵庫などで保管している」
「カチコチに固まっているけど、削ればまだまだ使えそう!」
「いつ購入したのか分からない砂糖が、残ってしまう」
こんな時、
「この砂糖って随分と時間が経っている気がするけど大丈夫?」
と、使うかどうか迷いませんか?
そこで、砂糖の賞味期限・消費期限と、確認方法や保存方法について紹介していきます。
砂糖の賞味期限・消費期限はいつまで?
さて、食品には必ず『賞味期限』もしくは『消費期限』が記載されています。
しかし、砂糖は長期保存が可能な食品のため賞味期限・消費期限が記載されていません。
だから、そもそも砂糖の賞味期限・消費期限なんて、あまり気にせずに使っていた人も多いでしょう。
そこで、まずは『砂糖の賞味期限・消費期限』から紹介します。
砂糖の『賞味期限』と『消費期限』
『賞味期限』とは、
未開封の状態で決められた保存方法の場合、おいしく安全に食べられる期間
のことです。
多くの食品は、この『賞味期限』を過ぎたからといっても食べられないことはありません。
臭いや見た目、味などで判断をして食べることができます。
『賞味期限』は、長期で傷みにくい食品に使われていることが多いです。
しかし、砂糖は
- 長期保存が可能
- 品質が安定しているため劣化しにくい
という理由から、JAS法で『賞味期限を記載する必要がない』と表示が省略されているのです。
つまり、砂糖は未開封の状態では
『賞味期限』がない
ということになります。
では、『消費期限』になるとどうでしょう?
『消費期限』とは、
未開封の状態で安全に食べられる期間
のことです。
『賞味期限』と違い、生ものや傷みやすい食品に記載されています。
『消費期限』は、だいたい5日以内に設定されていて、
- 5日以内に消費した方が良いもの
- 5日を過ぎたら劣化が激しいもの
に表示されています。
砂糖には、『賞味期限』の記載がないのと同様に『消費期限』も記載されていません。
つまり、
砂糖の『消費期限』はない
ということになります。
多くの人が、砂糖の賞味期限・消費期限を気にしないのは、これらの記載がないからかもしれませんね。
『開封前』と『開封後』で賞味期限・消費期限は違う?
未開封の砂糖は、『賞味期限』『賞味期限』がありません。
しかし、

なんていうこともありますよね。
『賞味期限』も『消費期限』も書かれていないし、そもそもいつ頃購入したのかも覚えていない…
こんな経験はありませんか?
実は、
砂糖は基本的には劣化しにくい物質
なので、開封してからかなりの時が経過していても、使用することができるのです。
その場合は、砂糖の正しい保存方法を守っていることが重要です。
砂糖には、賞味期限・消費期限がない代わりに、その『期間』よりも『見た目の状態』が重要になります。
もはや、いつ頃購入したのか分からない、カチカチに固まった砂糖など、
「これって、本当に食べても安全なの?」
という場合は、次に紹介する『砂糖の賞味期限・消費期限の確認方法』を参考にしてみてください。
砂糖の賞味期限・消費期限の確認方法



出てきた砂糖
砂糖には『賞味期限』『消費期限』が記載されていない上に、見た目による劣化も分かりにくいのです。
そこで、ここでは砂糖の使用を迷った時に、確認するべきポイントを紹介します。
虫がついている
きちんと正しい保存方法で保管していない場合、砂糖に虫がついていることがあります。
また、虫の卵などがついてしまうこともあります。
砂糖の中は、乾燥しているので、虫が生き延びることはありませんが、中には砂糖を好むアリやダニもいます。
このような場合は、諦めたほうが良いかもしれません。
水分が入ってねちゃねちゃしている
正しい保存方法で保管せず水分が付着した状態だと、砂糖の品質が劣化して
ねちゃねちゃとしていること
があります。
このように溶けだしてしまった砂糖は、傷んでいるので、使用はしないのが良いでしょう。
変色している
砂糖には、『メイラード反応』といって、
時間の経過とともに黄色や茶色に色が変化
していくことがあります。
これは、自然な現象なので、黄色や茶色に変色しているからと言って、傷んでいるわけではありません。
しかし、
部分的な変色
他の調味料が染み込んだような跡
このような場合は、『メイラード反応』ではなく、変質している可能性があるので、使用は控えた方が良いでしょう。
砂糖の正しい保存方法
砂糖は『品質が安定して劣化しにくい食品』といっても、正しい保存方法で保管をする必要があります。
きちんと正しい保存方法で保管していた砂糖は、劣化することも少なく、かなりの長期間の保管が可能です。
密閉容器へ移し替える
砂糖の袋を、なんとなく縛って戸棚の中へいれている人は多いでしょう。
砂糖は、湿度や温度によって、その状態が変化します。
一度開封した砂糖は、密閉容器へ移し替えての保管がベストです。
購入時の袋のままでは、袋の口から簡単に虫が侵入してしまいます。
また、砂糖は臭いが着きやすい物質です。
密閉容器へ移し替えることで、周りの臭い移りを防ぐことができます。
直射日光を避けて冷暗所に保管
砂糖は温度や湿度の変化によって、固まってしまうことがあります。
そのため、
直射日光を避けて冷暗所に保管をするのがベスト
と言われています。
その際にも、袋の口を縛るだけではなく密閉容器へ移し替えてから保管をしましょう。
冷蔵庫保管は向いていない
砂糖の保管は『冷暗所』がベストと聞いて、冷蔵庫で保管している人も多いでしょう。
しかし、実は、冷蔵庫は砂糖の保管には適していないのです。
冷蔵庫の中は、乾燥しているため、砂糖がカチコチに固まってしまうのです。
さらに、いざ冷蔵庫から砂糖を取り出して使う際に、その温度変化によって容器や袋内に結露が起こることがあります。
すると、砂糖は水分を吸って、溶けだしたり傷みの原因になります。
一見、温度も湿度も管理ができる冷蔵庫での保管が良さそうですが、
冷蔵庫ではなく、密閉容器で冷暗所での保管
がベストなのです。
カチカチに固まった砂糖をサラサラに戻す方法
気を付けて保管していたつもりでも、いざ在庫の砂糖を使おうと思ったら、カチコチに固まっていることってありませんか?
もちろん、固まった砂糖をガリガリと削れば、少量ずつ使うことは出来ます。
でも、とっても不便です。
スプーン印の砂糖で有名な『三井製糖』によると、
食パン
キッチンペーパー
を使って、カチカチに固まった砂糖をサラサラに戻すことができます。
食パンを袋に入れる
チャック付きの袋や密閉容器に、使う分の砂糖と食パンを一枚入れて、一晩おきます。
すると、固まっていた砂糖が、翌日にはふわふわ・サラサラの砂糖になっています!
この方法は、食パンが砂糖の水分を吸ってくれるのだそうです。
キッチンペーパーを保存容器にかぶせる
保存容器に固まった砂糖をいれたら、濡らして固く絞ったキッチンペーパーをかぶせ、蓋をします。
カチコチに固まっていた砂糖が、数時間で、サラサラに戻りますよ。
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まとめ
戸棚の奥から、いつ頃に購入したのか分からない砂糖が出てきて、使おうかどうか迷う人は多いでしょう。
しかし、砂糖は品質が安定していて劣化しにくい食品のため、『賞味期限』も『消費期限』も存在しないのです。
ですから、
『期間』ではなく『見た目』
で判断をするしかありません。
正しい保存方法で保管していた砂糖は、
- 虫がついている
- 水分が付着してねちゃねちゃしている
- 変色している
などの劣化がなければ、かなりの長期間を保管していても使用する事ができます。
一度、開封した砂糖の正しい保存方法は
- 密閉容器へ移し替える
- 直射日光を避けて冷暗所に保管
- 冷蔵庫での保管は避ける
です。
また、固まってしまった砂糖をサラサラに戻す方法は、
食パン
キッチンペーパー
を使った方法が、おすすめです。
正しい保存方法で、せっかく購入した砂糖を無駄にしないようにしましょう。