2019年4月11日、日本のアニメ界に衝撃が走りましたね。
ルパン三世の生みの親である漫画家のモンキー・パンチ先生が亡くなりました。
また一人、偉大なクリエイターが消えてしまった現実は、寂しいものです。
そんな感情をもったアニメファンも少なくないでしょう。
さて、モンキー・パンチ先生の訃報を受けた翌週には、『金曜ロードSHOW!』にて、劇場版第1作『ルパン三世 ルパンVS複製人間(クローン)』の放送が決定しました。
そこで本記事でも改めて、劇場版第1作『ルパン三世 ルパンVS複製人間(クローン)』のネタバレや登場キャラ・マモーの正体をチェックしてみました。
ルパン三世 ルパンVS複製人間を結末までネタバレ
では、ルパンVS複製人間は、どんな映画なのかネタバレしていきます。
あらすじとネタバレ
一人の犯罪者が処刑された…
その処刑された男の名はルパン三世!!
あの銭形の永遠のターゲットであった大泥棒ルパン三世が、別の警察に捕まり処刑なんて信じられない…
そのように息巻き、とどめを刺さんとばかりに、銭形はルパンが安置されている古城に駆けつけるのですが、
予想通りルパンは生きていました。
しかも、銭形の前から姿を消してしまいます。
結局、銭形はルパンのあとを追いかけ、エジプトに向かいます。
その一方で、ルパンと仲間の次元は、
「処刑されたのは一体誰なんだろうか?」
と話しながらも、ピラミッドに眠る財宝を奪うために潜入しています。
その中で、小さな石を見つけたところで、銭形警部と地元警察に包囲されてしまいました。
しかし、五右衛門が加勢したことで、ルパンたちは悔しがる銭形たちを尻目に、逃走に成功し、ピンチを脱出!
不二子と合流・ルパンの策略
次の舞台は、峰不二子が待つフランスへ…
実は、峰不二子は、謎の男との取引のために、ルパンに石を盗ませていたのです。
次元たちから
「仕事と女の両立なんて無理」
と散々揶揄されながらも、ルパンには”ある考え”がありました。
峰不二子に石は渡しましたが、実はそれは真っ赤な偽物で、盗聴器を仕掛けていたのです。
峰不二子は、それには気が付かず、ルパンとのデートの約束も色仕掛けで有耶無耶にし、石だけ奪って立ち去ってしまうのです。
後日、取引現場に現われた峰不二子は、謎の男の部下フリンチに石を渡します。
すると暗闇から謎の男が出現し、ビームを発射して石を破壊…
謎の男は、マモーと名乗っていました。
ルパン一派を襲撃するフリンチ
翌日、ルパンたちがカフェで文献を読み漁り、石のことを調べてみると、なんとそれは
不老不死の力が宿ると言われた賢者の石
と判明…
すると、この賢者の石を追って、何者かのヘリがいきなり銃撃してきたのです。
全く関係ない人まで巻き込まれ、辺りはめちゃくちゃ…
とりあえず、ルパンたちは、カフェを出て逃走しますが、しつこく追っかけられてしまいます。
そこに不二子が現われ、
「いい加減、手を引いて石を渡して」
と迫ってきますが、ルパンたちは首を縦に振らず、不二子も引き連れて、さらに逃走…
不二子が原因で仲違いするルパンたち…
逃走中も、不二子に対して不満な次元・五右衛門。
彼らはルパンに、
「何で全てを吐かせない!」
と険悪な態度を取り、半ば仲間割れ状態…
その後も、トレーラーやら銭形やらに追われ、ひたすら逃げるルパンたち。
とりあえずトレーラーだけ撃破に成功させますが、相変わらずピンチ…
おまけにアジトまで破壊されて、最終的には、次元と五右衛門に不二子と縁を切る約束をさせられてしまうルパン。
とりあえず仲違いは収まり、荒野を駆け抜け、国境まで向かうルパンたちの先を読み、敵がしつこく追いかけ回します。
最悪の事態を迎えながらも、三人は小屋と食料・水を見つけ、束の間の休息を取ります。
そこにボロボロになった不二子がやってきて助けを求めるのですが、それはルパンを油断させるための芝居…
不二子を守ろうとするルパンに愛想をつかした次元と五右衛門は、その場を去ってしまいました。
不二子再登場、ルパン拉致
そして、不二子から連絡を受けたフリンチたちに、ルパンは連れ去られてしまいます。
次元たちは、その場を去った直後にルパンが連れ去られ、そのことに気づき、慌ててヘリを追いかけ銃弾を一発浴びせますが、ヘリは去ってしまいました。
ただ一枚の紙切れを残して…
次元・五右衛門の連行
翌日、市内に戻った次元は、五右衛門と一緒に尾行していた男たちによって、米国海軍の施設に連れて行かれます。
そこに、米国大統領補佐官と名乗る男たちが現われ、次元たちは、
『先日各国首脳が、謎の男から、「細胞学、遺伝子工学など全ての研究結果を提供しなければ、核攻撃する」と脅迫を受けている』
という話を知らされます。
どうやら、謎の男『マモー』が、各国首脳会議に割り込んで、自身を神と名乗り、その上で、核攻撃をちらつかせ各国首脳を脅しているらしい…
しかも、それは依頼ではなく『命令』というのだから驚きですが、当然次元たちには関係もありません。
なので、
「俺達にはなんの関係もない…」
と言い切りますが、実は賢者の石も含め、これまで不二子から依頼を受けてルパンが盗んだものは、
全てマモーの要求していた品々
だったのです。
つまりマモーは、不二子を通じてルパンに目的の品々を盗ませようとしていたわけで、次元たちが無関係とも言い切れません。
そのため、各国首脳たちは、次元たちに、
「ルパンの居場所はどこだ!」
と迫ってきたわけです。
ルパンの居場所を示す一枚の紙切れ
といっても、次元もルパンの居場所を知りません。
そこで、ヘリから落ちてきた一枚の紙切れを渡します。
そこには『水』とだけ書かれていて、はじめはなんのことか分からなかったのですが、ちょっとしたことで紙が水に濡れ、
『カリブ海』
と文字が浮かび上がりました。
ルパンは、カリブ海の古城に連れていかれたのです。
当初は、不二子の件でルパンに激昂していた次元と五右衛門でしたが、やはりルパンのことが気になり、カリブ海へ救出に向かいます。
マモーとルパンの対面
その頃、カリブ海の古城では、ルパンは脱出中…
脱出の最中、ハープの音色に誘われ向かっていくと、ルパンの前にはマモーが現われます。
そこで、
「ルパンの実力を認め、褒美として永遠の命をあげよう」
と言いますが、ルパンは断ります。
ルパンの居場所は、大富豪所有の島?
一方、次元と五右衛門は、世界一の大富豪『ハワード・ロックウッド』の所有するカリブ海No.1の島を目指す船の中にいました。
どうやら
ハワードの正体こそマモー
であり、米国大統領補佐官も、そのことを掴みかけている模様…
その船には、銭形も忍び込み、ルパンたちを逮捕するチャンスを虎視眈々と狙っていました。
マモーと不二子が合流
再び古城に場面が移ります。
マモーのところに不二子が合流し、彼女に永遠の命を与える約束について話し合っていました。
ただ当初は、その約束を交わしていたのですが、ルパンに断られたこともあり、マモーが渋り始めます。
そして、その頃、マモーとはぐれたルパンは、賢者の石を盗み出し、脱出再開。
フリンチの追跡、マモーの激怒
ルパンの前に不二子が登場し、
「逃げることはない。私達は永遠の若さを手に入れられるのだから…」
と説得を試みますが、ちょうどその頃に、フリンチが再びルパンを追いかけて来て、交渉は有耶無耶に…
とりあえずルパンは、不二子を抱え逃走。
逃走中にもかかわらずエレベーターに乗り込み、不二子といちゃつこうとするルパン…
しかし、たどり着いたのはマモーの目の前だったのです。
「いい加減にしろ!」
と、マモーに激昂されてしまいます。
ルパンが見たマモーの正体
さらにルパンは、赤ん坊が入った試験管が大量に並んだ研究室を目撃し、マモーから、
- マモーは1万年も生き続けている
- 永遠の命を研究してきた
- もうすぐ世界を滅亡させ、自分の選んだ者たちだけに永遠の命を与える
といった話を聞かされます。
それでもルパンは、マモーの話を信じません。
それに業を煮やしたマモーは、
「ルパンは永遠の命に値しない。お前だけでも私と共に来い。」
と不二子を誘い出すのですが、不二子も、
「ルパンと一緒じゃなきゃ嫌」
と拒否するのです。
ルパンの深層心理
あまりの相思相愛ぶりに嫉妬したマモーは、ルパンを縛り付け、深層心理を暴く装置に接続し、ルパンの頭の中を覗こうと試みます。
しかし、ルパンの頭の中は不二子のことだけ…
さらに奥深いところを覗こうとするも、ルパン自身が夢を見ないため、マシンエラーとなってしまい、これ以上の深層心理を覗くことができません。
すると、マモーはそのままルパンの命を奪おうと試みます。
ルパン一派の合流・逃走
そのとき、米国空軍の攻撃が入り、なんとか救出されるルパン…
そして、この隙に乗じて現われた次元・五右衛門は、不二子と気絶中のルパンと合流。
一方、マモーは米国空軍の攻撃で傷だらけになりながらも、執拗に不二子を説得しようと試みますが失敗…
ならば『不二子も亡き者としてしまえ』と銃口を向けると、次元が先にマモーを撃ち倒すのです。
そのまま次元たちは、島を抜け出し逃走を図りますが、そこにフリンチが現われ、五右衛門の斬鉄剣すら効かず万事休す。
しかし、米国空軍の空爆のおかげもあり、銭形まで合流してしまった最大のピンチを切り抜け、次元たちは逃走成功。
銭形の追跡
一方、銭形は爆風でボロボロになった挙げ句にルパンに逃げられ大失態…
そこに上司である警視総監が現われ、
「既にルパンは世界規模の問題に巻き込まれていて、我々の管轄ではないから、これ以上追いかけるな…」
と言われてしまいます。
そして、
「総理大臣からも報奨金が出ている」
と言われ、一緒に帰るよう打診されるのです。
しかし、銭形は断り、ルパンを追いかける旅に出てしまいます。
マモーの正体・不二子拉致
そのころ、ようやく窮地を脱出し、身を隠していたルパンは、次元たちにマモーの正体を話し始めます。
元々マモーは
クローン研究の技術者
で、その技術のおかげで1万年まで生きることができ、なおかつ何度でも蘇るという…
処刑されたルパンの真相
そして、最初に処刑されたルパンもクローン技術でマモーが作り出したクローンに過ぎませんでした。
突如発生した地震
この事実を次元たちに語っている最中、突如、部屋が異空間に包まれ、次元が撃ち倒したはずのマモーが出現。
マモーは、自分がこの1万年で、
「地球全体の歴史をコントロールしてきた」
と言い始め、さらに不二子までさらってしまいました。
直後、町は地震に襲われ崩落…
これ以上は、さすがに危険と感じたのか、次元は逃げようとルパンを促すのですが、不二子を奪われたままルパンも引き下がれません。
ルパンは、次元の忠告を無視して、マモーのアジトに乗り込むのです。
マモーのアジトに乗り込むルパン
マモーのアジトは、町の端っこにあった原子力発電所(既に閉鎖済み)。
ここで地震を引き起こさせ、さらには大量のミサイルまで用意していたマモー。
不二子に、そのスイッチを押させ、世界を破滅させようとしていました。
そのミサイルをルパンが破壊し、不二子を連れて帰ろうとします。
当然、マモーも黙ってはいませんでした。
ルパンの命を救った斬鉄剣
すかさずルパンに、レーザービームを当てようとしますが、次元からもらっていた斬鉄剣のかけらのおかげで、ビームがマモーに跳ね返り、マモーは焼失。
その場で、ルパンは
オリジナルマモーの脳
を見つけますが、破壊はできず、そのまま脳は宇宙へと旅立ってしまいます。
最後は不二子の裏切り
その後、ルパンは不二子を連れて帰ろうとしますが、またしても不二子の裏切りで、その場で銭形に逮捕されてしまうのです。
不二子だけは、次元に救出され、取り残されてしまうルパンと銭形…
そこに、米国空軍の爆撃に巻き込まれ、ボロボロになりながらも二人仲良く走り出すのです…
ルパンvs複製人間は奥深い作品
以上が、劇場版第1作『ルパン三世 ルパンVS複製人間(クローン)』の全体的なあらすじとネタバレです。
最終的に、銭形とルパンが走り抜けていくシーンで幕を閉じる本作でしたが、今の時代なら理解できる永遠の命がテーマとなるストーリー。
考えさせられることも多く、1万年の命を与えられることが良いことなのか悪いことなのか、わからなくなってしまいました。
そんな、何かを考えさせられる作品でもありますが、まずは何も考えず純粋にアニメとして楽しんでみてくださいね。
マモーの正体は?
最後に、マモーの正体についても、おさらいしておきましょう。
マモーの正体は、ズバリ
クローンそのもの
でした。
オリジナルマモーの脳は、使われなくなった原子力発電所の中に安置され、クローン技術で1万年という時間を生きてきたわけです。
ただ、その1万年の時間が、彼を苦しめていたのか、世界を破壊してしまう行為に走らせようとします。
それも、自分の意中の人(峰不二子)のみに永遠の命を与えて、世界を滅亡させようと計画していたのですから、恐ろしいものですよね。
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まとめ
モンキー・パンチ先生が遺した、劇場版第1作『ルパン三世 ルパンVS複製人間(クローン)』は、いろんなことを考えさせられる奥深い作品です。
命について考えさせられるところが、多数ありました。
もちろん、人それぞれによって受け取り方は違いますが、当時を考えると相当に中身の濃い作品とは言えますね。
マモーの正体もクローンだったことで、こういうストーリーを1978年に描けたのも、モンキー・パンチ先生の偉大さと、メッセージの強さの表れ。
それだけ見ごたえのある作品です。
ぜひ、一度いろんなことを考えながら、本作を観てみてくださいね。