『七つの大罪』メンバー『色欲の罪(ゴート・シン)ゴウセル』。
とうとうゴウセルが、かつては魔神族『十戒』メンバーだったことが明らかになりました!
しかも、ゴウセルの“本体”というべき人物も登場しています。
いったいなぜ、『十戒』だったゴウセルが、『七つの大罪』メンバーとして行動しているのでしょうか?
また、『十戒』ということで、魔神王から与えられた『戒禁』を持っていたようですが、それはどのような魔力だったのでしょうか?
今回は、少しずつ謎が明らかになっているゴウセルの正体について、考察してみたいと思います!
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ゴウセル(七つの大罪)の正体は人形だった!
『七つの大罪』連載当初にあったメンバーの手配書のゴウセル。
そこには、いかつい鎧に身を包んだ姿だけが描かれていて、顔などの容姿はいっさい分かりませんでしたね。
鎧の大きさから、その中に入っているのは屈強な男性かと思われていました。
しかし、10年ぶりにメリオダス達と合流した鎧の中身のゴウセルは、意外にも、
華奢で中性的な雰囲気の美少年!
バンやキングも、鎧の中身となる、生身のゴウセルを見たのは、この時が初めてでした。
バンなどは
「鎧の中身はこーなってたのかよ♪」
と興味津々。
長い付き合いになる『七つの大罪』メンバーが、ゴウセルの顔を知らないのは、ゴウセルが、どんな時でも常に鎧を身に着けていたためと思われます。
実は、この鎧というのが、マーリンが
ゴウセルの魔力を抑制するため
に作ったものです。
マーリンがゴウセルと再会した際にも、鎧が壊れたことを聞いたマーリンは
「早々に代わりのものを用意しよう」
と言っていました。
また、鎧ができるまでの間、『魔力安定薬』をゴウセルに与えていたことから、ゴウセルの魔力を抑えようとしてる節が見られましたね。
しかし、ゴウセルは『魔力安定薬』を飲んだフリをしただけで実際には飲んでいなかったり…。
結果、ゴウセルはギーラと、その弟のジールの記憶を書き換えて、好きなように操ってしまいます。
それをディアンヌに激しく責められ、さらに暴走。
なんとか、ゴウセルの暴走はディアンヌによって止められましたが、ゴウセルは
「閉じ込めてくれ、俺が俺でなくなる前に」
と呟くのでした。
そんなゴウセルに、マーリンが『絶対強制解除(アブソリュートキャンセル)』の術をかけたのです。
すると、ゴウセルがみるみる小さくなってしまい、そこには1体の人形の姿が…!
それに驚く仲間たちにマーリンは、
- ゴウセルにかけられた魔力は非常に強力でマーリンの『絶対強制解除(アブソリュートキャンセル)』でも完全な消去は困難
- ゴウセルは、かつて偉大なる術士に作られた『人形』
を明かすのでした…。
これによって、今までの戦いでゴウセルの首が取れたり、腹部に大穴が開いても無事だった謎が解けたわけです。
さらに、誰がどんな目的でゴウセル(人形)を作ったのか、一体どうやって動いているのかという、謎の解明につながる新事実が判明しています!
3000年前の世界で、なんと、
ゴウセルの“本体”と言える人物が出現
したのです!
さらに、
ゴウセルは『十戒』のメンバーである
ことも事実であることが明らかになりました。
ということで、次は『十戒』メンバーとしてのゴウセルを見てみましょう。
ゴウセル(七つの大罪)の本体!十戒メンバーなのは本当だった!
さて、フラウドリンの言葉通り、ゴウセルは『戒禁』を持つ『十戒・無欲のゴウセル』だということが明らかにされました。
3000年前の世界で、『十戒』のゴウセルが、『光の聖痕(スティグマ)』の拠点である『恩寵の光』に侵入。
そこで『女神族』ネロバスタの認識を操り『天界の門』へと案内をさせるシーンが描かれています。
そこでゴウセルと合流した『十戒』のメラスキュラによって、
『天界の門』を『魔界の門』へ書き換える
ことが『十戒』としての目的だったようです。
『恩寵の光』で異変があったことに気付いたキング(姿はグロキシニア)とディアンヌ(姿はドロール)。
二人は、『恩寵の光』を目指しますが、途中でゴウセルに遭遇します。
キングは、ゴウセルが3000年前の世界にいることに驚きますが、話をしていく内に『七つの大罪』メンバーのゴウセルとはどことなく違うと感じます。
そして、ゴウセルが『十戒』のメンバーだと知り、さらに驚くのでした。
キングは、自分たちは3000年後のブリタニアから来たことを告げると
「その話、“直(じか)”にきかせてもらいたい」
と不思議なことをゴウセルが言います。
(ディアンヌは、『七つ大罪』時代の記憶をゴウセルによって奪われている為、ゴウセルが誰なのかを忘れています)
一方、『恩寵の光』では、『魔界の門』が完成間際になっていましたが、出来上がったのが
『魔界の牢獄の門』
であることにメラスキュラが気付きます。
そして、それがゴウセルの仕業であることに思い至り、騒ぎ出すメラスキュラ…。
そこへ『魔界の牢獄の門』の中から声が聞こえます。
「今回の作戦(魔神族の人質奪還)が決まった時から、少し操作をさせてもらった…これも“自由”になるためだ」
そのセリフを聞いて、憤るメラスキュラでしたが、突然、門の中から手が伸びてきてメラスキュラの顔を掴みます!
そして、魔界の牢獄の門から
車いすに乗った男
が現れ、
「シー…静かに…魔神王に気付かれてしまう」
「メラ(メラスキュラ)…お前は本当の私に会うのは初めてだったな…私がゴウセルだ」
と話すのでした。
身体の自由を奪われたメラスキュラでしたが、それでも、
「聖戦の真っ只中に魔神王様に無断でどういうつもりなのか?」
と、“本体”のゴウセルを名乗る車いすの男を責めます。
それに対して
「聖戦などどうでもいい、俺にはまるで関心がない」
「魔神王に”無欲“の戒禁を与えられ五百年、俺は自由を奪われた」
「自らが作った人形…ゴウセルを通してのみ、外の世界と接してきた」
これらの会話は、キングとディアンヌと一緒にいるゴウセルの口からも語られたのです。
二人は最初、ゴウセルがわけのわからないことを喋り出したことに戸惑います。
ただ『人形のゴウセル』という言葉を聞いて、目の前にいるゴウセルが人形だと知り、驚くのでした。
そして、“人形”のゴウセルは、
「俺はこの世に別れを告げる」
「バイバイ」
と心からの笑顔を浮かべるのでした!!
こうして、ゴウセルは
『十戒“無欲”のゴウセル』
であることが確定したわけです。
みんながゴウセルだと思っていたゴウセルは“人形”であり、その“人形”作ったのは、“本物”のゴウセルだということがわかりました。
本物のゴウセル、すなわち、『十戒“無欲”のゴウセル』は、
魔神の王すら一目置く偉大な魔術士
だったとのこと。
しかし、その魔術士としての腕が仇となり、魔神の王によって
『十戒』の『無欲』
を与えられてしまいます。
下で詳しく書きますが、その『無欲』の戒禁のせいで、魔神の王さえも本物のゴウセルを幽閉せざるを得なかったそうなのです。
本物のゴウセルが外界から隔離されて500年。
その間、自らが作った人形のゴウセルを通して、外の出来事を見ていたのです。
望みもしなかった『十戒』メンバーに選ばれたばかりか自由まで奪われた本物のゴウセル
にとって、聖戦の行方も魔神王がどう思おうと、どうでも良いことに納得できますね。
こうして、500年ぶりに自由を手に入れた本物のゴウセル。
ディアンヌと話をし、3000年後の世界では聖戦が終了していること、人形のゴウセルが記憶と感情を失っていることを知るのでした。
聖戦を止めるために自分の命をかけるつもりの本体のゴウセルは、人形のゴウセルに、
「これからは一人で生きていかなくてはならない」
「これは俺からお前への最初で最後の贈り物(ギフト)だ」
「お前は俺の叶えられなかった夢を叶えてくれ」
と告げます。
本体ゴウセルが、人形のゴウセルに与えたのは、
『心の魔法を詰めた魔法の心臓』。
その心臓は、
人形のゴウセルがゴウセルでいられるためのアイテム
…命が尽きる前に本体のゴウセルが、人形のゴウセルに贈ったのは
“心”
だったのです。
そして、本体のゴウセルはディアンヌに、3000年後の世界で、
人形のゴウセルの友人になってほしい、
道に迷う彼を導いてやってほしい
と頼むのでした。
自分を正しい方向に導いて欲しいと懇願する人形のゴウセルを見たディアンヌは、それを快諾します。
その時、メラスキュラによって呼ばれた処刑人・ゼルドリスが、ゴウセルを再び捕らえるために現れます。
本物のゴウセルが語った
「自分なら聖戦を止められる」
という言葉を信じたディアンヌ。
ゼルドリスの足止めをすることで、ゴウセルたちをその場から逃がすのでした。
その後、3000年前の世界で、ゴウセルたちがどのような行動を取ったのかは、まだ明らかにされていません。
ですが、人形のゴウセルについては、
『七つの大罪』外伝(人形は愛を乞う)
で、あるエピソードが明かされています。
舞台は再び、3000年後の世界…の少し手前。
リオネス国王のバルトラが、まだ少年だった時代。
暗い場所で目覚めたゴウセルは、灯りを持った少女と出会います。
そこは、リオネス城の地下にある空洞で、少女の名前は
ナージャ
と言い、バルトラとデンゼルの姉にあたる、リオネス国の王女。
ナージャは、バルトラが『千里眼(ヴィジョン)』で見た、城の地下に広がる空洞の存在が真実かどうかを確かめに来たのです。
ここが、どこだかも知らず
「ずっとここにいた」
というゴウセルを不思議に思うと同時に興味を持ったナージャは、また来ると言い、城に戻っていきます。
ナージャがいなくなった後、ゴウセルは改めて辺りを調べ、3000年前の世界では、ここが妖精王の森だったことが分かるのです。
そして、ゴウセルは、本体のゴウセルの亡骸を見つけ、彼の最後の言葉を思い出し涙を流します…。
『魔法の心臓』のおかげか、ゴウセルは泣いたり笑ったりと
とても感情豊か
だったのです。
その後、ナージャは、こっそりと地下に通っているうちにゴウセルを気に入り、二人はすっかり仲良しになります。
そんなある日、ゴウセルは、ナージャの持ってきた本の物語の主人公『メルドル』へと魔法のように姿を変えて見せるのです。
そして自分は、魔術士に造られた人形で
『魔法の心臓』
を持っていると、実際に左胸に埋め込まれたハートの形をした心臓をナージャに見せるゴウセル。
しかし、ナージャは生まれつき心臓が弱く、姿を変えることのできるゴウセルと、人形の心臓の話を見聞きし、あまりの驚きから倒れてしまいます。
ナージャが倒れてしまったことをきっかけにゴウセルは、バルトラの計らいで、ナージャの侍女として城内に住まうことに。
そこで二人はいつも一緒にいられるようになりました。
二人の幸せは続くかに見えましたが、ナージャは自分が長くは生きられないことを既に知っていました。
日に日に弱まっていくナージャの鼓動に気付いたゴウセルは、ナージャがいなくなってしまうことを悲しみ涙を流します…。
二人は気持ちを確かめ合いますが、
「(私の夢は 最後の刻を あなたを過ごすこと)ありがとう…」
微笑みを浮かべて呟いたナージャの、その心臓が再び動くことはありませんでした…。
ゴウセルは、ナージャを生き返らせたい一心で、自分の
『魔法の心臓』をナージャの体に移植
しようとしますが、上手くいくはずもありません。
ゴウセルは、城の衛兵に捕らえられ、
『色欲』から王女を誘惑し命を奪った罪
で有罪判決を受けるのでした。
憤るデンゼルをバルトラが宥めます。
バルトラは、ナージャが微笑んでいたことから、最後までゴウセルと一緒で幸せだったことを知っていたのです。
そして、そのことをゴウセルに忘れないでいて欲しいと願います。
ですが、ゴウセルは
「こんなにも心が辛いものなら…心なんていらない」
「もう何も思い出したくない」
「俺はただの人形でいたい」
と思うのでした。
そして、時は流れて、『七つの大罪』メンバーとなったゴウセルは、あんなに豊かだった感情もナージャを愛した記憶も失い、
心を持たない『人形』
として、今度は逆に心を知ることを切望することになるのでした。
こうして、自ら望んで自身の感情と記憶を失うことになったゴウセルでした。
その後、3000年前の世界から戻ったディアンヌが、
「ゴウセルの失くした心を取り戻そう!」
と宣言します。
そして、『千里眼(ヴィジョン)』で、ゴウセルにかつての感情が宿っていることを見たバルトラが現れ、ゴウセルの
『心の魔法を詰めた魔法の心臓』
を差し出します。
ところが、心臓を見た途端、逃げ出してしまうゴウセル!
そんなゴウセルを助けるため、『七つの大罪』メンバー全員が動き出すのでした!
心臓を見て逃げ出したゴウセルは、なぜ自分が、逃げ出したのか分かっていません…。
そして、一瞬だけ思い出したナージャの記憶、それを
『不具合の原因が分からないノイズ』
として、自身の技である『消えゆく彼岸(ロストワールド)』で記憶を消去しようとしますが、それをディアンヌが阻止。
果たして、ゴウセルの感情と記憶は戻るのでしょうか?
また、人形のゴウセルが『十戒』メンバーだった頃の記憶についても、それを思い出すことで、何か変化はあるのでしょうか?
このように、ゴウセルの正体については、大まかな所は判明したようです。
今後、更なる細かな追加情報に期待したいですね!
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ゴウセル(七つの大罪)の十戒としての戒禁の魔力とは?
3000年前の世界で、“人形”のゴウセルを作ったという“本物”のゴウセルが登場しました。
これで以前、マーリンが言っていた、
ゴウセルを造った『偉大な術士』
というのが誰なのか分かりましたね。
実は、メリオダスもゴウセルの正体が人形であることや、本体のゴウセルの事も良く知っていたようです。
ですが、元『十戒』メンバーのメリオダスが知っているのは分かりますが、なぜマーリンも、そのことを知っていたのでしょう?
ただ、マーリンは『七つの大罪』メンバーの選定を行った立場です。
ゴウセルが人形であることや、『十戒』の元メンバーであったこと全てを把握したうえで仲間に加えたのでしょう。
それにマーリンが常にゴウセルの動向を見守っていたようにも見受けられます。
もしかすると、
マーリンは、“人形”を作った“本物”のゴウセルと、何らかの繋がりがある
ということなのでしょうか?
もし、繋がりがあるのなら、どのような関係なのかが、非常に気になるところですね?
そして、ずっと謎だった『無欲』の戒禁の内容が、ようやく判明しました!
戒禁『無欲』は、
欲という欲を抱いた者は、何人であろうと全ての感情と記憶を奪われてしまう
という恐ろしい戒禁でした。
その為、魔神王も、本体のゴウセルを幽閉するしかなかったようなのです。
こうして本体のゴウセルは、戒禁対策のために幽閉されていたことから、人形のゴウセルは戒禁を持っていないと思われます。
この幽閉状態から脱するために本体のゴウセルは『十戒』を去ったのです。
本体のゴウセルが人形のゴウセルに『無欲』の戒禁を引き継がせるとも思えません。
こうなると、フラウドリンの言っていた、
ゴウセルは3000年前の対戦以前『十戒』の一員だった
と言うのは正しいとして、
- ある事情から『十戒』の前から姿を消して行方不明となっていた
- ゴウセルは自らが『戒禁』の呪いによって感情・記憶の両方を失ったため、自分が何者であるかも『十戒』のことも覚えていない
というのは、少し釈然としないように感じますね。
そもそもフラウドリンはゴウセルの代理だったと言われていますから、詳しい事情は知らなかったということも考えられそうです。
メリオダスによるとフラウドリンは、魔神王に『十戒』を指名されていないそうなので、『無欲』の戒禁も持っていなかったと推測できます。
それならば、フラウドリンが倒されたことで、ゴウセルに戒禁が戻る心配もしなくて良さそうな気もしますが…。
そのあたりの事情や説明を待ちたいところです。
何はともあれ、ゴウセルが心を取り戻すことで、何らかの変化が起きることを期待しつつ、今後の展開に注目です!
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まとめ
『無欲』の戒禁は、『欲という欲を抱いた者は、何人であろうと全ての感情と記憶を奪われてしまう』恐ろしい内容。
そのせいで、本物のゴウセルは、魔神王によって幽閉されたため、自らが作った人形のゴウセルを通して、外の出来事を見ていたという訳だったのです。
ゴウセルの正体は人形でしたが、ちゃんと心があったのです。
感情も記憶も失くしたのは、愛するナージャを失った苦しみから自らを解放する為でした…。
そして、いま、ゴウセルの失った心を取り戻すために、大罪メンバーが動き始めました!
果たして、ゴウセルの心は戻るのか?
『七つの大罪』本編の展開を待ちたいと思います!