感情日記の効果と書き方を紹介!便利なアプリの使い方もチェック!

ストレスを和らげるための方法の1つに、『感情日記』と呼ばれるものがあります。

人間は、自分の感情をため込み過ぎてしまうとストレスに繋がり、どこかで発散しないとそれを引きずり続けてしまいます。

しかし、人間社会で生きている以上、ネガティブな感情だった場合、素直にその場で言えないのが現状…。

そこでおすすめされているのが、感情日記なのです。

しかし、

感情日記がいいよ

と言われても、感情日記を書くことで、どんな効果があるのでしょうか?

また、実践しようにも、どうやって書けばいいのかわからないですよね。

そこで当記事では、ストレスの解消方法の1つ、感情日記について、効果や書き方を紹介していきます。

感情日記にはどんな効果があるの?

心と体は繋がっている…。

何かとよく聞くフレーズの1つですよね。

その代表的な例が、ストレスではないでしょうか。

ストレスは、外部からの刺激…いわゆるストレッサーによって心身に負担がかかる症状です。

そして、そのストレスの1つに、感情をため込み過ぎて処理しきれなくなる事例があります。

ストレスの厄介なところは、たとえば、

精神的なストレスを感じた場合、精神だけに影響するのではなく、ストレスによって体調を崩してしまうこと。

これが、冒頭の『心と体は繋がっている』ところに起因します。

このように心身ともに影響を及ぼすストレスですが、このストレスを一番感じる原因になりやすいのが、

感情をため込む

ことだと思います。

人間社会に生きていると、

どうしても相手の目や、どう思われるのか気になってしまい、感情をオープンにすることができない…。

そんな経験はありませんか?

「嬉しいけど、自慢に聞こえそうだし言えないな…」

「辛いけど、この程度で辛いとか言ってられないよね…」

などと、自分の感情を表に出さず、ため込んでしまいがち…。

また、悩みをため込む人も注意が必要です。

「悩みなんて相談できる相手がいない…」

「全然的外れなことしか言ってくれないし、相談しても余計ストレスたまっちゃう…」

といった理由で相談ができない人もいるでしょう。

そうなると、自分の中でため込むしかないわけですが、それも当然よくありません。

さて、感情や悩みをため込むのはよくないと話をしてきましたが、

「表に出せないから、ため込んでいるのに、それを解決する方法があるのか?」

と思った人もいるでしょう。

でも実は、解決する方法はあります!

ため込まずに感情や悩みを発散させる方法…。

それこそが、感情日記なのです。

では感情日記を書くことで、どんな効果があるのでしょうか?

この感情日記は、自分の思っている感情を綴ることによって、

ため込んでいたものを外へ吐き出す

ということができます。

人に対して話すことができなくても、感情日記に対して、その感情を打ち明けることによって、ため込んでいたものを解放することが可能になり、これがストレス発散に繋がります。

また、思ったより自分のことが理解できていなくて、感情日記で感情を書き綴って、初めて自分のことを深く知れるケースもあります。

感情日記で自分がどういうことに対し、どういう感情を抱くのか?

それを知ることで、自分の好意的なものを取り入れる回数を増やす、苦手なことに対する考え方を変えたり、避けたりする…。

自分の行動でストレスを溜めない手段を増やせるようになり、これもまたストレスの発散にもなるわけですね。

思えば、フロイトやユングといった心理学者たちも、手紙や日記といったライティングで、自らを探ったりしていました。

このように、感情日記という形で自分の感情を書き綴るのは、

『自分を知ること』

にも繋がるのです。

また、精神科医で医学博士の最上悠氏によると、

  • 高血圧や腰痛などの慢性痛
  • ぜん息、ヘルペス、不眠症、うつといった医療面
  • 学業成績、失業後の再就職、職場の幸福度などの生活面

これらの症状にも、感情日記は効果があると著書で述べています。

最上悠氏は、このいわゆるライティング療法を、イギリス留学中に知ったそうで、イギリスの精神科医の権威とも呼ばれる人の研究結果に、

「外科手術を受ける患者が、術前に1回15分のライティングを3日間行ったところ、術後の傷口の回復スピードが2倍速かった」

という報告があったらしく、それを元に帰国後、臨床実験をおこないました。

その結果、ライティング療法が一定の効果を得たため、薬や外科手術に頼らない治療法の選択肢として、この感情日記を推奨するに至ったようです。

人間という生物は、本当に自らの感情や思い込みという要素が、様々なところに影響するのですね。

感情日記の書き方を紹介!

感情日記を書こうにも、どう書けばいいのかわからない…。

という人も多いかと思います。

実は、感情日記の書き方はとても簡単なんですよ。

感情日記には明確なルールというのはひとつしかなく、そのひとつのルールというのも…。

その時に自分が何を感じたかを書く

ということだけです。

日記というと、通常は

「〇〇があった」

というように、出来事を中心に書きますよね。

感情日記の違うところは、その日にあった出来事が重要なのではありません。

その日に何を感じたか?

を書くというところに重点を置いているのです。

たとえば、

「すごい頑張ってたのに仕事で怒られた、正直悲しかった…」

「認められなかったのが辛い」

といった書き方ですね。

基本的には、ある出来事によって感じたことを書くだけでOKです。

ストレス発散という意味なら、ネガティブな感情が多くなりそうですから、

  • 過去の内容を読み返さない
  • 毎日書く必要はない、感情を書き綴りたいときだけ

という部分も心がけると、ストレス発散になる感情日記の書き方になると思います。

注意点としては、毎日書かなければ!という、感情日記を義務感でやってしまうと、逆にストレスがたまるのでおすすめはできません。

また、読み返す行為も、当時のストレスになった記憶が蘇ってしまうため、これも控えた方がいい行為ですね。

自分から嫌なことを思い出そうとはしない方がいいですし…

それ以外は、ルールというルールはありません。

感情日記用のノートはどんなものでもOK。

ノートであっても日記帳であってもメモ帳であっても、スマートフォンのメモ機能でもいいのです。

また、文法なども気にする必要はありません。

とにかく書きたいようにかけばいいのです。

内容が文章として完成されているかどうかなど、些細なことなのです。

感情日記に便利なアプリの使い方は?

感情日記には、アプリも配信されています。

それが、日本アンガーマネジメント協会の『感情日記(emotion log)』です。

…が、しかし!

このアプリ、Googleplayでも、Appstoreでも評価があまりにもひどく、

「機種によっては文字入力もできない」

「連絡先や電話番号、位置情報、の使用許可の必要性を感じない」

「使い勝手が悪すぎて、これを使うと感情が悪化する」

などといわれ、最低評価の星1の嵐だったので、おすすめできません…。

そこで筆者がおすすめしたい感情日記用に使える便利なアプリが…

『心のノート』

です。

使い方は実に簡単です。

まず、その日の感情を書き綴りたいときに起動すると、

『気持ちを選ぶ』

というページが出てきます。

このページで、自分が感じた気持ちに近いものを、10個の色(感情の説明付き)から選びます。

赤色なら怒り、黄色なら驚き…という感じですね。

あとは、

『何があったのですか?』

『その気持ちになったのはなぜですか?』

という質問があるので、それに答えるだけです。

他にも心のよりどころとなる『心の道しるべ』を読めるページなどもありますが、今回の場合は目的と違うので、スルーでいいでしょう。

とにかく感情日記は、日記より簡単に書けて、自由に書き綴れるところにポイントがあります。

そういう意味では、この『心のノート』というアプリは、日記アプリより簡単に操作できるので、かなりおすすめですよ。

ロック機能もついているので、プライバシー保護もバッチリです!

ぜひ使ってみてください。

スポンサーリンク

まとめ

ストレス解消に効果がある感情日記について紹介しました。

感情日記は、その日に抱いた感情をただ書くだけでOKの、簡単な日記です。

日記というものの毎日書く必要はありませんし、吐き出したい気持ちがある時だけ、その感情をひたすら書き綴るだけで良いので気も楽ですね。

とにかく自由度が高く、何を書いてもOKなのが感情日記のいいところなので、日々感情をため込んでいる人は、ぜひ実践してみてください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする