『七つの大罪』本編で語られている、3000年前の世界。
新たなキャラクターの登場や、新たな展開が起こり、謎に包まれていた3000年前の出来事が、少しずつ明らかになりつつあります。
そんな中で注目したいのが、『光の聖痕(スティグマ)』と呼ばれる組織と、新キャラクターの『ロウ』。
この『ロウ』というキャラクターですが、なんと『七つの大罪』メンバーのバンと見た目がよく似ているのです!
これには、何か意味があるのでしょうか?
そんなロウが、『光の聖痕(スティグマ)』の拠点『恩寵の光』で、反乱を起こします。
今回は、『光の聖痕(スティグマ)』やロウとバンの関係、その裏切りの理由について考察してみたいと思います!
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ロウ(スティグマ)とバン(七つの大罪)が似てる!?関係は?
3000年前の世界が舞台となった『七つ大罪』本編。
その3000年前の世界に登場した
ロウとバンが似ている
と話題になっています。
この話の経緯を少しお話すると、
『十戒』メンバーのグロキシニアとドロールから持ちかけられた“修行のための試練”の話を受けたキングとディアンヌ。
二人は、3000年前の過去の世界へと飛ばされます。
しかも、そこでは、
キングはグロキシニアの姿
ディアンヌはドロールの姿
になっているのです。
全く状況を掴めない中で二人は、
3000年前のメリオダス
エリザベスにそっくりの女神族のエリザベス
に出会い、いきなり魔神族との戦闘に巻き込まれてしまうのでした。
さて、『化石の谷』で魔神族に襲撃されている人間の集落を助けるため、『十戒』メンバーのカルマディオスと激突するキングとディアンヌ。
グロキシニアとドロールの姿の二人は、今までない圧倒的な力を発揮し、メリオダスの助けもあって、カルマディオスを撃退することに成功します。
戦闘が終わり、谷で生き残った人間たちが姿を現します。
その中の一人が、七つの大罪メンバーであるバンに似ていると言われている、ロウなのです。
ロウは、助けてもらったお礼をメリオダス達に言うと、自分たちも
『光の聖痕(スティグマ)』
の仲間に入れて欲しいと頼みます。
(『光の聖痕(スティグマ)』については、のちに紹介します)
ロウのその頼みをメリオダスは快諾。
その後、メリオダスたちは、『光の聖痕(スティグマ)』の本拠地である『妖精王の森』にそびえ立つ、『恩寵の光』へと移動することになるのでした。
『妖精王の森』では、『四大天使』の一人・リュドシェルが一行を出迎えますが、同時に
「魔神族を根絶する」
と過激な発言をするのです。
そして、その場の巨人族や妖精族の多くは、魔神族を憎んでいる発言をそこかしこでしています。
そのため、居心地悪そうにしている魔神族のメリオダス。
そこでメリオダスに話しかけるロウ。
ロウは、メリオダスが魔神族であることを知っているにもかかわらず、こう言います。
「アンタはいいやつだって、俺にはわかる」
「今、俺たちは仲間だ」
それを聞いたメリオダスは、嬉しそうにロウと拳を突き合わせるのでした。
以上のように3000年前の世界でメリオダスが出会った人間のロウ。
出会って間もない二人ですが、同士としての
友情
が芽生えつつあるようです。
しかも、現在のメリオダスの親友であるバンに似ているロウ。
どう考えても、
バンとロウが他人とは思えないエピソード
ですよね。
見た目も、他人の空似とは思えないほど似ています。
もしかすると、
バンはロウの生まれ変わり
または、
ロウはバンのご先祖さま
という可能性が高いのではないでしょうか。
これまでバンの出自については、幼少の頃『盗賊都市レイブンズ』で悲惨な生活をしていたことしか分かっていません。
バンの先祖については、本編でとくに語られたことはないのです。
まぁそもそも、3000年前まで家系をたどれる方が稀といえます。
筆者としては、『バンはロウの生まれ変わり』と考えた方が、しっくりきますが、それはあまりに安易でしょうか?
バンに限りなく似ている、ロウであれば、確実にメリオダスの力になってくれることを期待していたのですが、この後、
驚きの展開
が待ち受けていました…。
ロウ(スティグマ)の裏切りの理由を考察!
メリオダス達が、光の聖痕(スティグマ)』の拠点である『恩寵の光』の周囲で、つかの間の休息を取っていた頃。
『四大天使』の一人であるリュドシエルは、捕虜にした魔神族をエサに、さらに大勢の魔神族をおびき寄せて一気に始末するという罠を仕掛けようとしていました。
そんな罠が待っているとは知らずに、仲間を取り返そうと
『十戒』メンバーのデリエリ、モンスピート、ガラン、メラスキュラ(とフラウドリン)
が魔神族の軍勢を率いて現れます。
それを見たメリオダスは、『十戒』メンバーと話をつけに行くため、キングとディアンヌに妖精王の森を託そうとしますが、ディアンヌがメリオダスに同行すると言い出したことから、しかたなくキングも一緒に行くことに…。
ですが、キングは、妖精王の森とグロキシニアの妹・ゲラードを残していくことに不安を感じます。
そこへ、
「森の留守は俺ら人間に任せておけ」
とロウが申し出てくれるのです。
ここでロウを改めて見たキングは、ロウがバンと似ていることに初めて気が付き、
「バンと違ってキミ(ロウ)はいいやつ」
と感謝し、妖精王の森を守ってくれるように頼みます。
しかし、この時、
ロウには別の思惑があった
ようです…。
メリオダス達が『十戒』接触する前に、エリザベスが『十戒』と話をしますが、リュドシエルが罠を発動。
捕虜となっていた魔神族を『聖櫃(アーク)』で一掃してしまうのです。
さらにそこへ『四大天使』のサリエリとタルミエルが現れ、『極大聖櫃(オメガアーク)』で『十戒』メンバー以外の救援の魔神族を全滅させ、
『十戒』メンバー対サリエリとタルミエルとの戦闘が始まり、次いでリュドシエルも参戦、
激しい戦いが繰り広げられます。
リュドシエルに勝てないと察したデリエリとモンスピートは、自らの心臓6つを贄とする禁忌の術を行使し、『インデュラ』へと変身を遂げます。
さすがのリュドシエルも『インデュラ』化したデリエリとモンスピートには歯が立たず、絶体絶命のピンチに陥ってしまいますが、女神族のエリザベスがその窮地を救うのでした。
一方、『恩寵の光』では、『十戒』のゴウセルがネロバスタの意識を操り、『天界の門』の前まで侵入することに成功し、そこにメラスキュラが合流します。
ゴウセルとメラスキュラの目的は、
『恩寵の光』の内部に存在する『天界の門』を掌握する
こと。
(『天界の門』については、後ほど紹介します)
どうやらメラスキュラは、『天界の門』に手を加え『魔界の門』へと刷新しようとしていました。
ここでようやく、自我を取り戻したネロバスタは、その様子を見て愕然とします!
ネロバスタは、『天界の門』を何としても守るようにリュドシエルに言いつけられていたにもかかわらず、みすみす敵の侵入を許し、しかも『天界の門』が侵食されてしまうのを止めることもできなかったのです…。
そこでネロバスタが考えたのは、このことがリュドシエルにばれてしまっては顔向けできない、どうしたら良いか?ということ…。
要は、保身のために(リュドシエルに嫌われないためということも大きいと思いますが)自力で門をどうにかしようと考えたのです!
ネロバスタは、
妖精族と巨人族に『恩寵の光』が魔神族に侵入されたこと、それを取り戻すために協力するよう命令
するのです。
それを受けた妖精族と巨人族は、『恩寵の光』に向かおうとしますが、
ロウが突然、巨人族の一人に襲いかかった
のでした!
それを止めに入ろうとした妖精族も、ロウはナイフで刺し貫きます。
見ると、
ロウ以外の他の人間たちも、妖精族と巨人族を襲っている
ではありませんか!
巨人族の一人が、
「魔神族とグルだったのか…!?」
とロウに問いかけますが、その返答は予想外のものでした。
「魔神族とは、目的が一致しただけだ」
「俺たちの目的は、ただ一つ」
「『光の聖痕(てめえら)』のせん滅だ!」
これまで好青年に見えたロウでしたが、突然の豹変ぶりに驚くゲラード達…。
怯えるゲラードでしたが、仲間の妖精をかばうためロウの前へと立ちはだかります。
しかし、2人はお互いを攻撃することを躊躇います。
そのとき、別の人間が、ゲラードと妖精を攻撃し、ゲラードは
顔の右半分に深い傷を負い
倒れてしまうのでした!
そんなゲラードに追い打ちの攻撃をする人間…。
そしてゲラードは意識を失いますが、その直前に
「(兄上…これはきっと…報いなのでしょうね)」
と心の中で思います。
しばらく後。
重傷を負いながらも、ゲラードは意識を取り戻します。
目に移ったのは、ロウの剣が刺さった、さっき自分を襲った人間が倒れている姿…。
そして横にいるのはロウ…。
ロウは、目覚めたゲラードに、なぜ自分を討たなかったのかと尋ねます。
ゲラードは、この争いが始まる前、ロウと話した時に、
『ロウの中に抑え込んだ怒りと悲しみと、自分によく似た少女の顔が見えた』
と告げます。
それを聞いたロウは、
その少女は幼馴染で、大人になったら好き合って一緒になると思っていた相手。
しかし、ある日突然、村を襲った
『光の聖痕(スティグマ)』によって命を奪われてしまった。
『光の聖痕(スティグマ)』が村を襲った理由はわからず、思い当たるとすれば、その数日前に行き倒れていた1人の魔神族を村で介抱したことくらいだと語ります。
村が襲われた時、狩りの訓練で山に入っていたため、難を逃れたロウを含めた4人の仲間は、『光の聖痕(スティグマ)』への復讐の為だけに剣の腕を磨き、そして今日、ようやく仇が取れたとロウは言うのでした。
「めでたしめでたし」
「あいつ(幼馴染の少女)も少しは喜んでくれるかな」
そう言いながらも、ロウは心の中では違うことを想っていました。
「(俺のやったことは、やつら『光の聖痕』と何もかわらねぇ)」
そんなロウの心の中が分かったゲラードは、ロウに嘘をつくのが下手だと言うのでした。
涙をこぼしながらロウは、
「メリオダスは、これを見たらどう思うかな…俺を信じてくれた、いい奴だった」
と言い、
「グロキシニア(キング)は、俺を生かしてはおかないだろうな…」
と呟きます。
そんなロウにゲラードは、兄に事情を話すと言いますが、黙って首を横に振るロウ。
ゲラードは、途切れとぎれの声で、
「私も…許され…ない…罪を犯した…わ…早く…聖戦なんて終わって…ほしい、そう…思うがあまり…リュド…シエル…の非道を…黙って…見て見ぬ…ふりを…」
と罪を告白しますが、途中で咳き込み、話せなくなってしまうのでした。
ロウは、もう喋らないようにと言ますが、ゲラードは小さな笑い声をあげます。
なぜ笑うのかと尋ねるロウに
「さっきから…ロウの心に浮かぶ、あなたの幼なじみの顔が…あまりに私に…そっくりだから」
「まるで…私のことばかり…考えてる…みたいに…錯覚…して…変な…感じ」
「とても心が…温かく…なるの」
「この気持ちは…なんなの…かしら」
とゲラードは楽しそうな口ぶりで告げますが、その時、背後に気配を感じ振り返ったロウは、グロキシニア(キング)の姿をとらえます。
顔の右半分に重傷を負い足を失った無残な姿のゲラードを見たキングは、愕然としながらも、
「ロウ…妹から…その手を…放せ…」
と言い、拳を握りしめるのでした。
ゲラードは、キングに状況を説明しようとしますが、咳込んでしまい上手く喋ることができず、ロウに早く逃げるように言います。
しかし、
「…いいんだ 俺はもういい…」
と、ロウはグロキシニア(キング)の想いを受け入れるつもりのようで、そこから動こうしません。
そして、
「生きろよゲラード」
と涙を流しながら告げるロウ…。
そんな二人の様子に気が付かないキングは、心の中で
「(また…オイラは守れなかった)」
という自責の念に駆られます。
そして、ロウへ向けて霊槍を振り下ろすのですが…。
こうして、人間達による反乱は事実であって、その裏切りの理由は、
『光の聖痕(スティグマ)』が、ロウの村を襲い幼馴染の少女を含めた村人の命を奪ったことへの復讐
だったことがわかりました。
その為に、魔神族と示し合わせて仲間に入るフリをしていたことが判明したわけです。
ロウにとって大切な存在だった幼馴染の敵討ちという何とも切ない理由でしたね。
しかし、妖精族のゲラードと幼馴染の少女が似ていたこともあって、ロウは自分の行動を後悔し、さいごは自らの命でもって罪を償おうとしているようです。
ですが、今ここにいるのは、本物のグロキシニアではなくキングであることから、もしかしたら本来の3000年前の結果とは、また別の結果に繋がる可能性も考えられますね。
今回の妖精王の森で起きた、ロウたち人間の反乱が、グロキシニアとドロールがキングとディアンヌに与えた『試練』なのだと思われます。
果たして、重症を負ったゲラードを見て霊槍を構えたキングがこの後、どのような行動を取るのか?
まだ、この惨状を見ていないディアンヌの反応は…?
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3000年前の戦争に『七つの大罪』メンバーが関係?
ところで、この3000年前の世界には、現在、登場している『七つの大罪』メンバー達それぞれが、何かしら因縁めいた関連があるように感じます。
まず、メリオダスは3000年前からすでに存在しています。
どうやら一度弱体化し、その間に何度も蘇り、元の『最凶の魔神』に戻りつつあることが判明しています。
ゴウセルも、まだ詳しくはわかりませんが、元『十戒』メンバーだったという疑惑があります。
もしそれが本当の事なら、やはり3000年前にゴウセルが存在していたはずですね。
そして、マーリンも、『ベリアルインの娘』だと告白した際のフラウドリンとグレイロードのあの慌てぶり。
それに『十戒』の『戒禁』に耐性があったことから、3000年前、またはそれ以前から、何らかの関係があると思われます。
キングとディアンヌは、先に書いたように、“修行のための試練”として、姿こそ借り物ですが、3000年前の世界を実際に見ている状態です。
そして、今回のバンに似ているロウが出現しました。
ロウとバンに関係あることが明らかにされれば、『七つの大罪』メンバーの6人までもが、3000年前に何かしら関わりがあったと推測できるのです。
今後は、さらに
エスカノール(に似ていたり、彷彿とさせる人物)が登場
したとしても驚きません!
16年前、リオネス国王バルトラの予兆と、マーリンの選定によって、
『十戒』を討つために結成された『七つの大罪』
実は、メンバー全員が3000年前に何かしらの繋がりが存在する…
七つの大罪として選ばれたのは、
偶然ではなく必然
だったのかも…。
『光の聖痕(スティグマ)』とは?本拠地は『恩寵の光』!
さて、3000年前の世界で新たに判明した『光の聖痕(スティグマ)』の存在。
『光の聖痕(スティグマ)』とは、もとは
女神族を柱とした巨人族と妖精族の3種族の連合
とのこと。
そして今回、ロウ達、人間を仲間に加えたことで『光の聖痕(スティグマ)』は
女神族・巨人族・妖精族・人間の4種族の連合
となりました。
これで、『七つの大罪』本編の初期に登場していた、魔神族を封印した『常闇の棺』に関わった種族が勢ぞろいしたことになりますね!
はじめは『女神族・巨人族・妖精族、そして人間』の4種族などと呼ばれていましたが、実は『光の聖痕(スティグマ)』というきちんとした名称が存在していたわけです。
(ただし、人間の裏切りが発覚したため、今後の展開が非常に気になります)
この『光の聖痕(スティグマ)』という名称の由来については、まだ語られていません。
(これも近いうちに明らかになるかも)
なお、『光の聖痕(スティグマ)』の本拠地は
『妖精王の森』の中
に存在するようです。
そこに女神族は、
『恩寵の光』と呼ばれる白亜の塔
を建てたのです。
窓1つ無い塔は、7900フィート(約2400m)という果てしない高さを持ち、『四大天使』の一人であるリュドシエルによって、結界(バリア)が張り巡らされています。
内部には天界へと続く
『天界の門』
が存在しているようです。
どうやら
天界と通じているのは、この『天界の門』一つだけ
みたいで、もしもこの門が破壊されてしまえば、天界からの援軍が絶たれてしまい、女神族が劣勢に立たされしまうことをリュドシエルは危惧していました。
そして、恐れていたことが現実になろうとしているようです。
今後、『恩寵の光』の攻防戦が起こることになりそうですが、はたしてどちらに軍配があがるのでしょうか。
『光の聖痕(スティグマ)』と『七つの大罪』シンボルの関連は?
『光の聖痕(スティグマ)』に使われている『聖痕(スティグマ)』とは、
イエス・キリストの受難の傷跡が信者の体に現れる、“奇跡”とされる現象
を意味するようです。
そういえば、傷跡とは違いますが、『七つの大罪』メンバー全員が、それぞれの身体のどこかに持っている『印(シンボル)』…。
これらの『印(シンボル)』ついては、今までに詳しい経緯などは説明がされていません。
もしかしたら、この『光の聖痕(スティグマ)』と何か関係があるのでしょうか?
もし、関連があるのなら、こちらもきっとストーリー上で語られると思われますので、注目して待っていましょう。
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まとめ
3000年前の世界に登場し、『光の聖痕(スティグマ)』の仲間となった人間のロウ達。
しかし、『光の聖痕(スティグマ)』の拠点『恩寵の光』で、ロウ達人間は、かつて『光の聖痕(スティグマ)』に滅ぼされた村と仲間達の復讐の為、反乱を起こします。
また、『七つの大罪』メンバーが、3000年前に関わっていた可能性や、同時にメンバーが身体に刻まれた『印(シンボル)』と『光の聖痕(スティグマ)』との関連についても考察しました。
3000年前の世界が舞台となり、多くの事が明らかになると思われましたが、更なる謎も増えつつある『七つの大罪』本編。
グロキシニアとしてのキングの行動は!?
今後の展開に、まだまだ、目が離せませんね!