中年期を迎えた夫婦のイメージを持っていますか?
だいたい結婚15年目前後くらいでしょうか。
子供のいる家庭では、子育ても手のかかる時期を過ぎて、ひと段落しているかもしれませんね。
そんな二人の間には、何か夫婦独特の『信頼関係』が育っているはず。
と考える人も多いでしょう。
しかし、この中年夫婦や結婚15年目の夫婦には、
離婚してしまう夫婦が多い
ことも事実なのです。
はたして中年期を迎えた夫婦の危機とは。
離婚のリスクを少なくするためには、どうすればよいのでしょうか?
この記事では、中年夫婦や結婚15年目の離婚がなぜ多いのか。
また夫婦関係を改善する方法について紹介していきます。
中年夫婦や結婚15年目の離婚が多い理由
平成27年度の厚生労働省の調査によると、
日本の離婚率は35%前後
にもなっています。
その中で、中年期といわれる
40代~50代での離婚は、全体の約40%
を占めているのです。
また、
婚姻期間10~20年の間での離婚では全体の約25%
になっています。
そうはいっても身近に結婚15年目前後で離婚する夫婦が思いあたらない人もいますよね。
しかし芸能人の離婚報道では、この結婚15年目前後での破局はよく目にします。
たとえば、
- 辻人成・中山美穂夫婦(12年)
- 高橋ジョージ・三船美佳夫婦(17年)
- 田中直樹・小日向しえ夫婦(14年)
などの夫婦の離婚が報道されています。
「結婚をして10年を超えたら、離婚なんて少ないんじゃないの」
という考えは、もうひと昔前のものになっているようです。
中年夫婦や結婚15年目夫婦関係について
結婚したころは、夫として妻として、また男性として女性としてお互いを見ています。
また、子供ができると
「お父さん」「お母さん」
とお互いを呼び合います。
なので、夫や妻としてではなく、親の役割分担をしてしまうのです。
そのため夫は、父親として、一家の大黒柱として仕事に励む人が圧倒的に多いです。
子育てを手伝う時間もなく、職場では難しい立場での仕事をこなしていたりします。
気がつけば中年期を迎える年齢に。
体力・気力ともに辛くなってくる時期です。
妻の方は、母親として子育てをがんばります。
でもこの頃になると、子供は思春期を迎え、難しい時期になります。
子供に反抗的な態度をとられると、母親は精神的に不安定になったりするものです。
また、高齢となった親の介護の問題や、自分自身の更年期などが加わり、常にイライラしていたりします。
それに加えて、子供の学費などは、これから負担が大きくなってくるのです。
はっきり言って、気の重いことばかりです。
でも、
こういう時こそ、夫婦で話し合い『信頼関係』を深めていく必要があります。
疲れて帰ってきた夫に
「お父さんは何もしてくれない」
と愚痴ばかり。
父親として、一家の大黒柱としてのプレッシャーをあたえ過ぎていませんか。
これでは、お互いに良い関係は築けないですよね。
中年夫婦や結婚15年目の時期とは
中年夫婦や結婚して15年もたっている夫婦でしたら、お互いの性格や考え方は、ほとんどわかっているはずです。
しかし、夫は家庭をかえりみず仕事ばかり。
家事や子育てを一手に引き受けてきた妻からすると、
「私ばかり大変な思いをしてるのに」
と強く思います。
とくに、子育てが大変だった時期に夫の協力がなかった場合には、この思いは強くなる様です。
子育てがひと段落していても、この頃の不満は蓄積されたままなのです。
『平日は飲み会に』
『休日は付き合いのゴルフに』
など、仕事とはいえ、こういう事はありませんでしたか。
また、仕事で疲れて帰ってきた夫も不機嫌な妻を見て、
「昔はこんな女性ではなかった」
と考えます。
とくに男性は愚痴を言いたがらないものです。
そのため、ギャンブルやアルコールに走ったり、ということがあります。
夫婦2人の性格や考え方はよく分かっていても、お互いの嫌なところが目について小さな不満が溜まっていくのでしょう。
中年夫婦や結婚15年目というのは、日々の不満が十数年かけて積み重なって、大きなものになってしまう時期なのです。
中年期という年代的にも、ストレスやプレッシャーを抱えがちです。
そのため、
夫婦の『信頼関係』を壊してしまうほどの不満が爆発してしまい、結果として離婚に至るケースが多くなるのです。
中年夫婦や結婚15年目の夫婦関係を改善する方法
日々の不満が時間をかけて大きくなった。
ということは、夫婦の関係を改善するには、その不満を溜め込みすぎなければいいとも言えます。
ここに、夫婦関係の改善のヒントがあるのかも知れませんね。
夫婦関係改善1コミュニケーションをとる
基本的なことですが、生活をする上で
『会話をする』『食事を一緒にとる』
ということは、とても大切なことです。
気持ちの上でのつながりが深まります。
夫婦関係改善2自分が思っている不満は早めに相手に伝える
夫婦関係に悪い影響を及ぼすような不満は、
早めに相手に伝えることで、ストレスが大きくならずに済みます。
お互いにこういう不満がある、という事がわかりあえます。
夫婦関係改善3夫婦や家族の問題を共有する
『子供の思春期』『親の介護』『子供の学費』『中年期のお互いの問題』
など、とても重い問題ですが、しっかりと夫婦での話し合いが必要になります。
問題や課題を共有し、お互いに理解して協力できれば、より絆を感じて乗り越えられるでしょう。
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まとめ
中年期や、結婚15年目の時期は、子供や親の問題を抱えることも多くなります。
難しい問題が山積みです。
何かのきっかけで、今まで抱えていた不満が爆発してしまうかもしれません。
そのためか、この時期に破局してしまう夫婦も多いです。
でも、この難しい時期を乗り越える夫婦は、もっとたくさんいるのです。
中年期や結婚15年目の時期は、夫婦の絆を試されている時期なのかもしれないですね。
日ごろから夫婦の『信頼関係』が、大切だと気づくことが重要なのでしょうね。