有給休暇を取りたいけれど、
『取り方や反感を買わないためのマナー』
が気になる人も多いのではないでしょうか。
とくに新入社員だと、
『入社してそんなに経っていないのに有給を取得すると評価が下がるのではないか』
と心配な人もいますね。
ここでは、有給休暇の取り方やマナー、新入社員が有給を取得することによる評価への影響について紹介しています。
有給休暇の取り方は?
有給休暇を取るためには、
休む前にあらかじめ有給休暇を取得することを会社に申請する必要があります。
有給休暇の申請をどれぐらい前に申請する必要があるのかは、会社によって違います。
まずは、就業規則や会社の先輩に確認して、有給休暇を申請するようにしましょう。
就業規則には3日前や1週間前などと記載されていても、実際はもっと前に申請をしておく必要があるかもしれません。
たとえば、その職場のローカルルールで1ヵ月前ぐらいに申請しておかないと、上司がいい顔をしないなど。
有給休暇は労働者の権利だとはいえ、上手に取らないと職場の人間関係が悪くなって居心地が悪くなってしまう可能性もあります。
また、有給休暇は、基本的には労働者が希望した時期に取得できるものです。
しかし、会社の繁忙期などで、どうしても休まれては困る場合には、会社側から別の時期に変更するように言われることもあります。
これは会社に認められている時期変更権という権利です。
有給休暇は旅行などを目的として、長期休暇を取ることも多いですね。
自分の都合だけで計画を立ててしまうと、
『有給休暇を申請したのにも関わらず、会社から変更するように言われる』
といったことにもなりかねません。
ある程度、会社の繁忙期なども考慮して申請する配慮は必要かもしれませんね。
そして、有給休暇の申請でどう書けばいいのか迷うのが『有給休暇取得の目的』です。
たいてい有給休暇申請の書類には、有給の取得目的を記載する欄があります。
ここの部分でどう書けばいいのか迷う人も多かったりします。
たとえば、
旅行が目的だけれど、なんとなくそこまで詳細に書きたくない…
と感じる人もいるのではないでしょうか。
そういう場合に便利なのが
『私用』
という言葉です。
旅行でも、ただ家でゴロゴロしたいという目的でも、私用には変わりありません。
「私用なんてざっくりしたので大丈夫?」
と思うかもしれませんが、問題ありません。
というのも有給休暇は労働者に与えられた権利です。
会社側は、どんな目的でも申請されれば基本的には取得させる必要があるからです。
極端に言えば、取得目的のところを空欄で申請したとしても、取得時期に問題がなければ、希望通りに有給休暇を与えなければなりません。
さすがに空欄で申請するのは勇気がいりますから、私用と記入しておくのが無難ですね。
有給休暇を取る場合のマナーは?
有給休暇を取得している間は、職場の人にあなたが担当していた仕事のフォローをお願いすることになります。
休暇に入る前に、職場の人に何かあった場合にフォローしてもらえるように挨拶しておきましょう。
あらかじめ、あなたの休暇中に引継ぎが必要だとわかっているのなら、引き継いだ人が仕事を進めやすいようにマニュアルを準備しておくのがおすすめです。
こうすることで、あなたの休暇中、職場の負担が少しは軽減します。
また、仕事上、取引先の人からあなた宛てに連絡が入ることがあるようなら、あらかじめ取引先の人にも有給休暇で休むことを伝えておきましょう。
そして、あわせて急用の場合に連絡してもらう、代理の担当者の名前を知らせておきます。
有給休暇から戻ったら、職場や取引先の人に休暇を取らせてもらったお礼や挨拶をしておきましょう。
新入社員が有給休暇を取得すると評価が下がる?
有給休暇は労働者に認められた権利ですから、新入社員が有給休暇を取得すると必ず評価が下がるものではありません。
しかし、有給休暇の取り方によっては、
『自分勝手』
といった悪評をいただくことになるかもしれません。
たとえば、
- 研修中であるのに長期有給休暇を取得
- 会社の繁忙期に取得
といった取り方では、評価が下がってしまうかもしれません。
入社して1年目は、会社の繁忙期や年間行事がまだよく分からない状態です。
この日は大丈夫だろうと思って有給休暇を申請したら、
『実は会社でイベントがあり休めない日だった。。。』
といったことがあるかもしれません。
入社して6か月後には、有給休暇が10日間与えられますが、1年目は職場の様子を見ながら少しずつ取得してみるのがおすすめです。
先輩や上司の有給休暇の取り方を参考にして、少しずつ取得してみましょう。
また、どうしても有給休暇を取得したい日があるようなら、職場の先輩に相談してみましょう。
あらかじめ先輩に相談しておくと、職場の人間関係を悪化させずに有給休暇が取りやすくなりますよ。
まとめ
有給休暇の取得は労働者の権利です。
しかし、取得にはある程度の職場への気遣いが必要です。
あなたの休暇中に仕事上の迷惑が、同僚や取引先の人にかからないように、最大限準備して休暇を取るようにしましょう。
周囲に配慮して休暇を取れば、休暇からの復帰後もスムーズに仕事に戻れますよ。