円高と円安の基準や仕組みをわかりやすく解説!簡単な覚え方も紹介

みなさんは、円高・円安の基準や覚え方・仕組みをしっかり説明できますか?

きっと、多くの人が知らなかったり、混乱しているでしょう。

それくらい、暮らしの中で、馴染みのないワードで、どうしても軽視してしまっているのが現状なのだと思います。

しかし、円高・円安は、暮らしに直結する大事なワードでもあり、一つ間違えば世界が破綻をきたすことだってあります。

そこで、本記事にて、この円高・円安の基準や仕組み・覚え方を簡単に紹介していきたいと思います。

円高と円安は何を基準に決まるの?

ニュースを見ていると、

『円高』

『円安』

という言葉を耳にすると思います。

本当にいろんな意味で、混乱しそうな言葉ですし、経済に強くない人は、ますます混乱するばかり…。

何を基準に円高・円安が決まっているのか、それすらも不透明でしょう。

これを、ざっくり言えば、

前日の円相場を基準に円高・円安を決めている

みたいですね。

ただし、具体的にこれが基準として明示されているわけではなく、あくまで一つの目安とされているに過ぎないとのこと。

だからこそ、話がどんどんややこしくなっていくのでしょう。

円高・円安は、暮らしにも直結してくる部分です。

いちいち振り回される必要はありませんが、頭の片隅には入れておきたい…。

そして、それぞれどんな影響をもたらすのか、極端な円安・円高になってしまうと、どんな幸不幸が訪れるのか…。

そこだけは意識しておきたいものですね。

円高・円安の仕組みと変動する理由

基本的に、

円の価値が高いか安いか

の話であって、それは逆を言うと、ドルの価値が安いか高いかを示しています。

そのため、基準が1ドル=100円と仮定して、1ドル=80円という報道を聞くと、円安と考えてしまうかもしれません。

これは、ただ日本円の数値が低いから円安と考えてしまうだけであって、間違いです。

ドルの価値が下がっているから、1ドルが80円で交換できるわけで、これはれっきとした円高を示しているのです。

円高・円安の基準が変動する理由

そもそも、なぜ円やドルなどの為替相場の価値は変動していくのでしょうか?

その理由は、

お金そのものが信頼の証であるから

もともと、お金というのは、物々交換をしていた太古の時代から、少しでもやり取りを簡略化するために生まれたシステムの一つに過ぎません。

貨幣は物々交換を簡略化し効率化を図るためのアイテム

例えば、

『狩りをして得た動物の肉を手に入れるために、別のアイテムを持って交換に行く』

とすると、それだけで結構な手間がかかりますよね。

同じ動物の肉を交換するなら、その肉を運ぶだけでも重労働ですし、交換して自宅に持ち運ぶだけでも重労働…。

これでは物々交換する意味すらなくなってしまいます。

なので、お金という概念を用いて、物を購入するようにすることで、その手間を半分簡略化しようとしたわけです。

貨幣(相手)の信頼で物と交換が可能となった

ただ当然、お金は紙切れだったり硬貨だったりするわけで、それだけでは価値そのものはありません。

なので、信頼の証として、貨幣の価値を定め、その量で交換していったというわけ。

だから信頼というのは常に一定とは限りません。

自国の経済が破綻していたり、暴走して戦争を仕掛けるようなことばかりしていたら、信頼はできなくなります。

つまり、円高・円安というワードは、政治とも直結している大事なワードであるというわけ。

そして、日本の経済が、世界の経済と比較して信用できるか、できないかによって、変動するものなのです。

長いスパンで円高な理由

今の日本の政治は、信用にも値しない政治だとは思います。

しかし、それでも内紛を引き起こしたり、暴走したりすることを考えればマシな政治です。

そのことが、まだ日本円は信頼できると、円を購入する投資家などが増える要因となり、円の価値は若干上がっているのでしょう。

ただし、それは長いスパンで見ての話で、近々の一部分を切り取ると、円安となることもしばしば見受けられます。

なので、あまり楽観視すると、とんでもない目に合うことも出てくるかもしれません。

そのため、常に動向には注意が必要と言えるでしょうね。

円高・円安の簡単な覚え方・仕組み

ここで、改めて円高・円安の簡単な覚え方を一つ紹介しておきたいと思います。

基本的に、前日の1ドルの価値(日本円でいくらか…)を基準に、今のドルの価格と比較して円安か円高か考えれば良いです。

では実例として、2018年4月12日午後5時の1ドルの価格(107円30~40銭)を基準として、13日午前8時の日本円が円高か円安か考えてみましょう。

13日午前8時の1ドルの価格は、日本円で107円64~74銭。

12日の価格と比較して、34銭ドルの価値が高まっていることが分かりますよね。

つまり、この時点での日本円は円安という風になるわけです。

まぁ細かいことは考えずに、前日の日本円の価値と比較して円高(ドルの価値が下がっている)か円安(ドルの価値が高まる)かを考えれば良いのです。

なんとなく意識するだけでも、今後の経済のニュースが、いろいろ分かってくると思いますよ。

円高・円安が暮らしにどんな影響を及ぼすの?

私たちの暮らしに、どんな仕組みとして、この円高・円安が影響するのでしょうか?

まぁ基本的に、影響が出てくるのは輸入・輸出と海外旅行に行って、お買い物する時が中心となってきます。

例えば、海外製品の輸入(ガソリンなども含めて…)は、円高になればなるほど価格が安くなります。

これは、海外旅行の燃油サーチャージも共通して言えることです。

円安・円高と聞いて、頭が痛くなってくるかもしれませんが、あまり深く考える必要はありません。

例えば、1ドル=100円を基準と仮定し、1リットル=1ドルで石油を販売していたとします。

円高なら、当然1ドルの価値は100円以下ですから、1リットルの石油価格は100円以下(例えば98円とか…)で購入できます。

一方、円安なら、その逆で1ドル100円以上になるわけですから、その分、ガソリン代も上がっていくのです。

なので、円相場というのは意外と重要なんです。

物価に関しては円高も円安も負の影響…

ちなみに、野菜や果物における輸入品も円高になればなるほど、輸入の際の燃油代がかさみ、物価高となってしまいます。

逆に円安になれば、燃油代はかかりませんが、今度は仕入れ台がかかってしまうので、どっちもアウト…。

つまり、海外でのお買い物や、ガソリン代に関しては円高・円安が直結して損得になるものの、

物価は、バランスが崩れすぎると高騰するだけ

なのです。

世界恐慌も株価暴落が発端…

世界恐慌なども、その一つの表れです。

厳密には様々な理由が存在していますが、ざっくり大きな括りで言えば、世界恐慌はドルの価値が下がったことが原因。

つまり、アメリカの株価暴落によって、経済のバランスが完全に崩れてしまい、それぞれの国が信用しあえないようになったため、戦争まで勃発…。

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まとめ

少なくとも生活に直結していることや、時代の流れと貨幣の信頼に伴い、その価値が変動していることは、わかったはずです。

もちろん、円高・円安に振り回される必要はありませんが、政治にも関わる重要な言葉であることは理解しておいてください。

そして、あまりにバランスが崩れるようなら、政治に問題があると判断し、政治家選びを間違えていることを、一つの判断の基準にするべきだと思いますよ。

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