ロシアワールドカップ終了後、代表からの引退も示唆していたサッカー日本代表・本田圭佑選手。
彼が、東京五輪2020を目指すことを発表し、世間にも大きな衝撃が走りましたよね。
そして、去就が気になっていたところに、メルボルン・ヴィクトリー(オーストラリア)への移籍が発表…。
いろんな意味で、ことあるごとに本田圭佑選手には驚かされます。
さて、そんな本田圭佑選手ですが、彼の年俸は、プロデビュー(名古屋グランパス時代)からどれくらい上がっているのでしょうか。
そこで、本記事では、本田圭佑選手の年俸の推移や移籍金を探りまとめていきたいと思います。
本田圭佑の年俸はいくら?
メキシコのプロサッカークラブ『パチューカ』でのキャリアを終え、去就が気にされていたサッカー日本代表・本田圭佑選手。
先日開催された、ロシアワールドカップ2018を最後に代表から引退すると示唆していましたよね。
あとは、海外リーグで自身のサッカーの集大成を飾るのかと思いきや、2020年の東京五輪を目指すというのですから、本当に驚き…。
もちろん、オリンピックは、23歳以下でなければ出場はできません。
あくまで本田圭佑選手は、三人まで許されたオーバーエイジ枠での出場を狙っているわけですが、果たして、東京五輪2020に出場できるのか…。
今後も、本田圭佑選手の動向には目が離せませんね。
さて、そんな本田圭佑選手が、2018-19シーズンから、オーストラリアのサッカーリーグ・メルボルン・ビクトリーに移籍すると発表しました。
オーストラリアに移籍ということにも驚きなのですが、いったいいくらの年俸で移籍となったのでしょうか。
と、その前に、まずは、名古屋時代からの、本田圭佑選手の年俸から振り返ってみたいと思います。
名古屋グランパス時代の年俸
本田圭佑選手は、デビュー当初から、オランダへ移籍するまで3年間名古屋グランパス(当時は、名古屋グランパスエイト)に所属していましたよね。
2005年:450万円
2006年:1000万円
2007年:1800万円
と、ルーキーイヤーの4倍アップの年俸を得るまでの活躍を見せていましたが、それでも海外と比べたら、まだまだといった感じです。
VVVフェンロ時代の年俸
名古屋から、VVVフェンロ(オランダ)へ移籍した本田圭佑選手は2シーズン在籍。
気になる年俸は、
2008-09シーズン:6500万円
2009-10シーズン:6500万円
です。
やはり海外に移籍すると一気に年収が膨れ上がりますよね。
チームが2部に降格してしまうものの、2シーズン目は背番号10を背負い、1部昇格に大きく貢献していますし、妥当な額でしょう。
CASKモスクワ時代の年俸
さて、フェンロから移籍したのが、CASKモスクワ。
その頃の本田圭佑選手の年俸は、
2010-11シーズン 3億円
2011-12シーズン 3億円
2012-13シーズン 3億円
2013-14シーズン 3億円
以上が、CASK時代の本田圭佑選手の年俸です。
基本的に4年契約での移籍だったので、年俸そのものの変化は、4年間でありませんでした。
それでもVVVフェンロ時代の倍以上の年俸を貰っていることを見ると、本田圭佑選手の市場価値が一気に上がったことが伺えますね。
ACミラン在籍時の年俸
そんな本田圭佑選手が、CASKモスクワからセリアAのACミランに2013年12月に移籍が決まり、世間は大盛り上がり…。
本人も、小学校時代の卒業文集に『ACミランで背番号10をつけてプレーする』と書いていたそうですし、その夢が実現したといったところでしょう。
もちろん、本田圭佑選手の年俸は、さらに跳ね上がります。
その時の年俸額がこちら
2014-15シーズン:7億7000万円
2015-16シーズン:7億7000万円
2016-17シーズン:7億7000万円
3年の高額契約でありながら、背番号10をも手にし、ビッグクラブの中心として大きく期待された上での移籍だったのです。
しかし結果としては不発…。
監督が変わったこともあって、構想外となってしまい、3年目は、移籍先を求め、さまよう日々を過ごしていました。
J1の神戸や鳥栖も含め、複数のJリーグのクラブチームが獲得に動き始めた、なんて噂も囁かれた本田圭佑選手…。
結局、メキシコのパチューカへ移籍が決まりましたが、かなり価値を下げてしまう結果に…。
あくまで筆者の見解ですが、この頃の本田圭佑選手は、過大評価だったような気がしますね。
パチューカ時代の年俸
パチューカ(メキシコ)に移籍した2018シーズンの、本田圭佑選手の年俸が、
4億5000万円。
メキシコのプロサッカーリーグ(プリメーラ)で27試合出場し、7ゴール6アシスト。
移籍一年目で結果を出し、クラブワールドカップにも出場する他、日本代表にも復帰と、再び上昇気流に乗り始めた本田圭佑選手。
市場価値としては下がってしまいましたが、年俸4億5000万円ということを考えれば、価値を高めていると言えそうですね。
メルボルン・ビクトリーでの年俸
パチューカでは活躍し、このままメキシコでキャリアを終えていくのかと思いきや、まさかの1年での退団…。
その去就が注目されていたのですが、ついに、オーストラリアのプロサッカークラブ『メルボルン・ビクトリー』に移籍すると発表されましたね。
気になる年俸は、290万ドル(約3億2000万円)。
パチューカの頃よりも、さらに年俸が下がってしまいましたね。
ただ、筆者自身、ACミランやパチューカでの年俸が高すぎただけだと思います。
むしろ、これくらいの年俸が、本田圭佑選手にとっての適正な金額だといえるでしょうね。
名古屋グランパス時代(1年目)の約70倍の額を手にする本田圭佑
本田圭佑選手の年俸推移をたどってみると、ACミラン時代から徐々に下落傾向に見られます。
もちろん年齢的なこともありますし、代表引退する話もされていたくらいですから、その価値が下がっていくのは仕方のないこと…。
とはいえ、名古屋グランパス時代を考えれば、初年度の約70倍以上の年俸を手にしているわけで、十分に稼いでいます。
また、本田圭佑選手は年俸とは別に、サッカークラブのオーナーを務めるなど事業にも着手していますし、完全に億万長者の仲間入りですね。
メルボルン・ビクトリーへ移籍し、さらなる活躍を見せて、日本代表にも貢献してほしいと期待しています。
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本田圭佑の移籍金はいくら?
本田圭佑選手の移籍で、クラブチームへ支払われた移籍金の推移を調べてみると、意外にそれほどかかっていないことが分かります。
もちろん所属チームが、移籍金を釣り上げたり、獲得オファーを考えたクラブチームが移籍金を渋って、獲得を見送っていた経緯も影響しています。
そのため、本田圭佑選手の移籍金だけを見たら、
名古屋→VVVフェンロ(オランダ):移籍金なし
VVVフェンロ→CASKモスクワ(ロシア):900万ユーロ(約12億円)
CASKモスクワ→ACミラン(イタリア):移籍金なし
ACミラン→パチューカ(メキシコ):移籍金なし
パチューカ→メルボルン・ビクトリー(オーストラリア):移籍金なし
と、
CASKモスクワに移籍する際を除いては、全く移籍金がかかっていない
というのです。
まぁ年俸だけでも、かなりの金額を本田圭佑選手に支払っているわけですから、移籍金は少しでも抑えたいのが本音だと思います。
とはいえ、保有先が、いつまでも選手を保有し、移籍金を釣り上げられたら、どうすることもできませんよね。
実際にCAASKモスクワもACミランに対して多額の移籍金を取ろうとしていたみたい…。
ただ結果として、移籍金を獲ることはできなかったのです。
CASKモスクワがACミランから移籍金を獲れなかった理由
では、なぜCASKモスクワが、ACミランから移籍金を取れなかったのでしょうか。
実はずっと外国人選手(海外から見て、本田圭佑選手は外国籍の選手)をいつまでも保有することは難しい事情が影響していたのです。
移籍を見送られてしまうことで、CASK側は、戦力外通告(あるいは契約満了)するか、そのまま保持するかしか選択肢がなくなってしまいます。
当然、選手を保有し続ければ、それだけ年俸などのコストが掛かるのは明白。
そんな金額を負担し続ければ、CASKモスクワにとっても問題だったのです。
なので、手放せるうちに手放そうと、移籍金を諦め、本田圭佑選手を手放したのでしょう。
結局、持久戦の末、契約満了となり、移籍金がかからなくなったところで、ACミランが手を上げ本田圭佑選手を獲得…。
メルボルン・ビクトリー移籍時も発生しなかった移籍金の現実
現在は、移籍先がメルボルン・ビクトリーへと決まった本田圭佑選手ですが、移籍金は全く掛かっていません。
そもそも、パチューカでの契約は1年で、契約満了となって退団したに過ぎません。
移籍金だけで見ていくと、
VVVフェンロ時代の本田圭佑選手がピークだったのではないか?
という気もしてきますね。
もちろん、CASK時代やACミラン時代がダメだったというわけではありません。
それぞれのチーム所属時代は、良い時もあれば悪い時もありました。
たまたま、そのタイミングで処遇が危ぶまれていた中、獲得に乗り出したチームが存在していただけの話です。
それに、移籍金はチーム事情なども影響した話なので、これだけで全てが決まるわけではありません。
ただ、本当に喉から手が出るほどほしい選手は、移籍金覚悟で獲得に乗り出さないと、なかなか移籍交渉で勝ち取ることは不可能です。
ところが、ACミラン移籍以降、移籍金は掛かっておらず、結果として、契約満了後でも獲得は可能と考えられた印象も…。
ビッグクラブが支払う移籍金・年俸から分かること
さて、最後にビッグクラブが本田圭佑選手や相手クラブに支払った移籍金・年俸から見えてくることをお話ししたいと思います。
基本的に、多額の資金を背に躍進するビッグクラブにおいては、お金に糸目を付けずに、優秀な選手を獲得する印象です。
しかし現実は、世界の経済事情を見れば分かるように、全てのクラブチームが裕福でもありませんし、そんなに移籍金を出せるほど余裕がないのが実情でしょう。
莫大な資金で選手を獲得するのは中国・中東のみ
中国や中東は経済的にも豊かなのか、莫大な資金を使って選手を獲得する傾向にあります。
上海上港(中国)が、オスカル選手に対して、32億円の年俸を支払っていることにも衝撃が走りました。
この2018夏、アンドレス・イニエスタ選手がヴィッセル神戸に移籍し、32億5000万円の年俸で契約していますが、これは、現役スペイン代表選手に対しての額。
オスカル選手は元ブラジル代表選手ですから、違いはあっておかしくありません。
それでもオスカル選手に、イニエスタ選手と同等の年俸を提供できることが、中国の資金力…。
しかし莫大な資金で、必ずほしい選手を獲得できる保証はありません。
重要なのはサッカーに専念できる環境
あくまで選手が移籍先として重要視しているのは、
サッカーに専念できる環境
が整っていることです。
家族と移住し安心して生活できるか。
また、監督の考える戦術に、自身がフィットすることができるのか…。
このような部分がマッチしていないと、なかなか移籍を決断できないのが、正直なところなのでしょう。
環境の整ったクラブチームは移籍金を節約?
Jリーグが海外からスーパースターを移籍させる際には、移籍金を奮発することもあるかもしれません。
しかし、経営が成り立たないほど莫大な金額は出せず、できることと言えば、環境面の充実をアピールすることが精一杯…。
やはり移籍金においては、日本は不利な状況にあるのかもしれません。
ただ、イタリアやスペインなど、主要リーグでさえ、移籍金はできる限り抑える傾向が見られます。
あくまで、中国や中東のように、豊富な資金源を武器に、選手を獲得しようと動くのは、少数派な考えです。
本田圭佑選手に対する移籍金の推移を見ても、そのことが伺えますね。
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まとめ
ついにメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)に移籍が決まった、サッカー日本代表の本田圭佑選手。
年俸だけを見れば、
名古屋在籍時代の約70倍!
ただし、ACミラン在籍の頃が年俸(7億7000万円)がピークで、そこから下落傾向にあることも分かりました。
一方、移籍金は、CASKモスクワに移籍したときに発生した12億円のみ…。
意外と、何十億というお金が動くわけではなかったようです。
この年俸・移籍金の推移を見て分かるように、
金額が高騰して海外挑戦すらままならない…。
なんてことにならないためにも調整は必要。
今回の情報が、サッカー界の年俸・移籍金のあり方を考えるきっかけなってもらえれば嬉しいですね。