先日まで放送されていた、深田恭子さん・松山ケンイチさん主演ドラマ『隣の家族は青く見える』。
このドラマの主題歌『here comes my love』を歌うバンド『Mr.Children(以下、ミスチル表記)』。
彼らの楽曲はファンから絶大な支持を受け、数々のドラマ・CMなどで起用されています。
『コード・ブルー』シリーズの主題歌『HANABI』。
『14才の母』の主題歌『しるし』。
などなど、世代こそ違えど、それぞれの世代で人気の楽曲が目白押し…。
そこで本記事では、大人気バンドであるミスチルのシングル・アルバムCD売り上げランキングトップ5を紹介していきます。
ミスチルのシングルCD売上ランキングトップ5
20代、30代、40代を中心に、男女問わず多大なファンから絶大な支持を受け続けている人気バンドMr.Children(ミスチル)。
彼らの音楽は、魂の叫びを感じさせたり、時に生きる希望や勇気を与えてくれるような楽曲が多く、どんな曲でも聴き手の心にズシリと響いてくる…。
時に型破りなところも見せますが、そこがまた共感しやすいと、多くのファンが彼らの楽曲に魅了されているみたい…。
しかも1、2曲すごい曲を手がけただけではなく、多くの楽曲でファンの心を鷲掴みにしているのですから、その凄さは尋常ではありません。
では、彼らの楽曲の売り上げ枚数トップ5には、どんな楽曲がランクインしているのか。
さっそく見ていきましょう。
シングルCD売上枚数1位:Tomorrow never knows(276万6290枚)
1994年11月10日に発売されたミスチルの6枚目のシングル『Tomorrow never knows』。
ドラマ『若者のすべて』の主題歌としても起用された楽曲としてもおなじみですよね。
よく音楽番組などで耳にする機会が多く、非常に人気の高い楽曲です。
この当時のミスチルの楽曲は、まさに魂の叫びという印象を受ける楽曲の一つ。
この曲に登場する主人公は、過去の夢を諦めきれず、また過去の過ちを後悔し、葛藤の日々を過ごしている人物…。
しかし、最終的には明日のことなどわからないのだから、悩まず前に進んでいこうとしていく様子が描かれていく…。
そんな楽曲で、今の悩み多き世の中に向かって、大きく背中を押してくれているような…。
だからこそ、シングル売上枚数1位という結果を叩き出したのでしょう。
https://youtu.be/TxczsFGN2LY
シングルCD売上枚数2位:名もなき詩(230万8790枚)
1996年2月5日に発売されたミスチルの10枚目のシングル『名もなき詩』。
この楽曲は、和久井映見さん出演ドラマ『ピュア』の主題歌にもなった楽曲で、どこかすっと心に響き渡るというか共感できる一曲でしたね。
『あるがままに生きていく』
それは、なかなか難しく、大人の世界では不条理が当たり前に繰り返されたり、ギスギスした人間関係が展開されたり…。
もう、それは、なにかに絶望したくなる時も多々あることでしょう。
だからこそ、ピュアな心で『あるがままに生きていきたい』とそっと寄り添ってくれるかのような楽曲なので、すっと心に入ってくるんだと思います。
魂の叫びとはまた違うタイプの楽曲です。
でも、ただそっと寄り添ってくれる楽曲として、ここまで支持を受けていく…。
その意味を感じながら聴きたいミスチルの名曲の一つと言えそうです。
https://youtu.be/uBPBf-wDVNc
シングルCD売上枚数3位:innocent world(193万5830枚)
1994年6月1日に発売されたミスチルの5枚目のシングル『innocent world』も、1990年代を代表する大ヒットソング。
この楽曲も売上枚数1位の『Tomorrow never knows』同様、若者たちの背中を推してくれるような魂の叫びを印象づける楽曲の一つ。
夢を見ながら生きていく自分を鼓舞し、
「それでいいだろ?」
と問いかけるような、そんな印象を与えてくれる楽曲だからこそ、当時の若者はもちろん、今でも根強く人気があるのだと思いますよ。
シングルCD売上枚数4位:シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~(181万1790枚)
1995年8月10日に発売されたミスチルの9枚目のシングル『シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~』は、ちょっと変化球タイプの楽曲。
この楽曲は、これまでとテイストが違い、ポップなテイストでありながらも、恋の駆け引きを感じさせる実にユニークな楽曲です。
男女の恋の中で、
「男として彼女を引っ張っていきたい」
という、男らしさを思い描きながらも、実際は尻にしかれたほうが上手くいく…。
そんな模様が描かれ、この恋愛を、スポーツなどで見られるシーソーゲームになぞらえて展開していくのが、この楽曲の醍醐味…。
恋愛の駆け引きは、今も昔も変わりはなく、シーソーゲームがあって成り立つというのが常識的なのでしょう。
そういった部分を巧みに描いているからこそ、人気を得られているのでしょうね。
シングルCD売上枚数5位:【es】~Theme of es~(157万1890枚)
1995年5月10日にリリースされたミスチルの8枚目のシングル『【es】~Theme of es~』
あくまで筆者としての見解に過ぎませんが、この楽曲は、曲調自体はスローテンポですが、まさに魂の叫びを象徴とした楽曲という印象を受ける一曲。
もちろん、ただ心が叫びたがっているわけではありません。
この楽曲のテーマである『自我と倫理の中で揺れ動く葛藤や叫び』という意味では、また違った魂の叫びなのです。
忘れもしない1995年に発生した阪神淡路大震災…。
あらゆるものを壊し、多くの人達があらゆるものを失くしてしまった…。
1月17日が訪れるたびに、哀悼を送る人たちは数え切れないですよね。
この日を迎えるたびに、ふと身勝手に自我の欲求のままに動いても良いのではないか?と考えてしまうことがあります。
もちろん、人を傷つけてまで、自我の欲求に従っていいわけではありません。
周りに迷惑をかけないことを前提に、時には欲求に従って生き、いつどんな最期を迎えたとしても後悔のないように生きていきたい…。
そんなことを考えさせられてしまうのです。
『【es】~Theme of es~』は、まさにそのようなことが綴られたという意味で、
魂の叫びを象徴とする楽曲
と筆者は感じているのです。
そして、そのことと同じくらいに、自我の欲求と倫理について揺れ動きながら、どう生きていくべきか考えさせられる一曲となっているのです。
だからこそ多くの聴き手が、じっくり考えながら聴き入ってしまうのでしょう。
以上が、ミスチルのシングル売り上げ枚数ランキングトップ5です。
意外な曲がCD売上枚数ランキングトップ5に
正直なところ上位4曲は、ミスチル黄金期の名曲ばかり。
筆者も当然と頷けるランキングとなっていました。
しかし、5位の『【es】~Theme of es~』に関しては、まさに意外性を感じさせられました。
もちろん、この曲がダメというわけではありません。
単純に他にも『HERO』、『HANABI』など、名曲ぞろいの中で、このランキングに滑り込んだことが意外だったのです。
それだけ、『【es】~Theme of es~』という曲は、ミスチルの根幹にある楽曲で、多くのファンが何かを感じる楽曲なのでしょう。
ランキング上位に入るということは、その曲がファンの心に響いている証だと考えています。
それだけ、爆発的に支持を受け、あらゆる世代に支持を受けた、数少ない人気バンドの一つがミスチルであり、だからこそ今でも人気が高い…。
そんな風に感じた次第です。
ミスチルのアルバムCD売上ランキングトップ5
ミスチルの楽曲を見ていくと、いずれも珠玉の名作と言いたくなるような楽曲ばかり。
当然、それらが収録されているアルバムも人気が高いです。
では、その中でも売上枚数の多いアルバムは、どのアルバムなのか見ていきましょう。
アルバムCD売上枚数1位:Atomic Heart(343万枚)
1994年9月1日に発売された、ミスチル4枚目のアルバム『Atomic Heart』。
このアルバムは、ミスチルが爆発的な人気を得るきっかけとなったシングル『CROSS ROAD』も収録されています。
さらに、大ヒットソング『Innocent World』も収録され、ミスチルファンとしては絶対欠かせない1枚といっても過言ではないでしょう。
また、当時の邦楽アルバムタイトルで、売上枚数歴代最高を記録したアルバムでもあり、まさにミスチルの代表的一枚と言えるでしょう。
世の中のあらゆる情景でミスチルの楽曲は流れているので、聴いたことがない人は、ほぼ皆無に等しいと思います。
ただ、それでも聴いたことがない人はいるかもしれません。
そういう人にこそ、このアルバムを手にとって、ミスチルの世界観を感じ取ってみてほしいと思う次第です。
アルバムCD売上枚数2位:BOLERO(328万3000枚)
1997年3月5日に発売された、ミスチルの6枚目のアルバム『BOLERO』。
この頃のミスチルは、ミスチル黄金期から成熟期に入り、1994年ごろからの1つ目の変換期にさし当たっていた頃だと筆者は考えています。
そんな、ミスチルをこれまで支えてきた数々の名曲を、よりすぐり一枚にパッケージしたのが、アルバム『BOLERO』。
収録曲を見ても実に華やかで、売り上げランキング上位の
- Tomorrow never knows(6枚目シングル、オリコンランク1位)
- 【es】 〜Theme of es〜(8枚目シングル、オリコンランク5位)
- シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜(9枚目シングル、オリコンランク4位
と3曲が入り、さらにトップ5からは漏れたものの、
- everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-(7枚目シングル、オリコンランク8位)
- Everything(It’s you)(13枚目シングル、オリコンランク9位)
と、トップ10に入っているシングル楽曲が、合計5曲収録されている点でベスト盤のような超豪華アルバムです。
苦悩や葛藤を描いた楽曲収録されているBOLERO
そして、このアルバムの中には、
ALIVE
桜井和寿さんが、プライベートで
「精神的にかなり苦しんでいた」
とされる頃に創り上げた名曲。
傘の下の君に告ぐ
強い社会批判が歌詞に散りばめられていると言われる楽曲。
の2曲も収録。
あくまで筆者の推測でしかありませんが、この頃、桜井さんはいろいろ葛藤することもあり、また社会に対する不満もあったのだと思います。
ただ魂の叫びを掲げて聴き手を鼓舞するような楽曲を作るだけではなく、隠された一面を垣間見ることのできるアルバム…
それが、アルバム『BOLERO』ではないでしょうか。
どうしても、ミスチルからは栄光の二文字しか想像しにくいのですが、彼らも決して順風満帆であり続けたわけではないと思います。
そんな彼らの苦悩も含め、紆余曲折しながら紡ぎ上げた名曲を、ぜひこの一枚で体感してみてくださいね。
アルバムCD売上枚数3位:深海(274万5000枚)
1996年6月24日に発売された、ミスチル5枚目のアルバム『深海』。
4枚目の『Atomic Heart』、6枚目の『BOLERO』の間に発売されたこのアルバムは、あえてシングル楽曲を構成の中心に持ってきてはいません。
あくまで『深海』というテーマを中心に、かなりトリッキーな構成も見られ、これまでのミスチルからはちょっと異なる一面が垣間見られるアルバムです。
ゆりかごのある丘から
ミスチルがアマチュア時代から存在した楽曲
臨時ニュース
ニュース音声やザッピング音を集約した15秒のトラック
So Let’s Get Truth
痛烈に社会情勢をバッシングした楽曲
手紙
山口百恵さんに歌わせたいとも言われ、中孝介さんにもカヴァーされた隠れた名曲
と、普段のミスチルから想像もできないような、収録曲が目白押し…。
ここに、『名もなき詩』や『花 -Mémento-Mori-』など、わずかに収録されたシングル曲がどのように絡んでいくのか…。
とくにミスチルのコアなファンに向けて、おすすめしたいアルバムと言えるでしょう。
そして、絶大なファンが彼らを愛し続けているからこそ、『深海』も売り上げランク上位に入ってきていると思う次第です。
アルバムCD売上枚数4位:Mr.Children 1992-1995(233万7000枚)
2001年7月11日に発売されたミスチルのベストアルバムの一つである『Mr.Children 1992-1995』。
その名の通り、1992年~1995年に発売されたシングル楽曲を中心に構成されたアルバム。
1stシングル『君がいた夏』から9thシングル『シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜』まで収録され、第1次黄金期のミスチルがここに集約。
だからこそ、自ずと売上枚数も伸び、ランキング上位に入っているのでしょう。
まだ、ミスチルの楽曲を聴いたことがない人は、一度聴いてみると良いですよ。
アルバムCD売上枚数5位:Mr.Children 1996-2000(182万枚)
これも、さきほど紹介した『Mr.Children 1992-1995』と同時発売されたミスチルのベスト盤。
本作は、1996年~2000年までの楽曲を集約されたベスト盤となっています。
一時期、活動休止していた頃に唯一発売されたシングル『ニシエヒガシエ』も収録され、ミスチルの黄金期から低迷期への移り行きも感じられます。
ただ常に爆発的な支持を受け続けていたわけではなく、彼らだって苦悩して歩み続けてきていることは事実…。
だからこそ、ミスチルの楽曲に対して、世代を超えたファンたちが支持しているのだと思います。
そんな、真の意味でのミスチルを体感したい人には、おすすめのベストアルバムと言えるでしょうね。
以上、ミスチルのアルバム売上枚数トップ5を紹介いたしました。
ミスチル黄金期の楽曲が集約されたアルバムは大人気
やはり売上枚数上位は、第1次黄金期のものが中心となっています。
- Innocent World
- Tomorrow never knows
- 名もなき詩
などの、ミスチルを代表とする珠玉の名曲が収録されたアルバムが売上上位にランクインされるのは明白…。
それだけ、当時の彼らが爆発的に人気を得ていたことが伺えますね。
ぜひ、みなさんも彼らの珠玉の楽曲をアルバムを通して聴いてみてください。
ミスチルの楽曲の魅力
さて最後に、ミスチルが紡ぎあげてきた楽曲たちの魅力にも触れていきたいと思います。
- なぜ、ミスチルがここまで爆発的に人気を得てきたのか。
- なぜ、世代を超えて愛され続けてきたのか。
その答えが、今回の売上枚数ランキングトップ5を調査してみて、改めて感じられたような気がします。
『魂の叫び』とも言える楽曲を手がけた桜井和寿さんの苦悩や葛藤、社会に対する反発など、さまざまな感情が凝縮された楽曲が溢れている。
それでいて、誰もが感じる部分に寄り添い共感でき、生きる勇気や希望が湧いてくる楽曲が数多く紡ぎあげられている…。
だからこそ、世代を超えて絶大な人気を誇っているのでしょう。
悩み多き時代だからこそ聴いてほしいミスチルの名曲
今の時代、かなり混沌とした時代で、
「悪が栄え、善が滅びる。」
といったような現象があたり一面起こっています。
保身のためなら弱者を生贄にしても許される…。
そんな悲しい時代に苦悩し、それでも生きていかなければいけない…。
若者たちが生きづらい世の中になってしまった気がしてなりません。
でも、それでも元気で力強く幸せのために生きてほしい…。
ミスチルの楽曲たちは、その強き魂のメッセージではないかと思うのです。
いろいろ悩み苦しむ人は多いと思います。
そんな人にこそ、ミスチルの珠玉の楽曲を聴いて、もう一度奮起する力を高めるきっかけにしてもらえたらと願うばかりです。
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まとめ
心から共感できる楽曲が多く、それでいて苦しくても力強く生きていけるように、寄り添い励ましてくれるところが、ミスチルの人気の秘訣です。
時に魂の叫びとも言える曲をリリースしたり、時に苦悩や葛藤を表現してみたり、ミスチルでなければ描けない楽曲が多い…。
そんな部分が、多くの世代に受け入れられ、絶大な支持を得てきたのだと思います。
もし、息苦しく苦しいと感じることがあったならば、ミスチルの共感できる数々の楽曲を聴いて、生きる力に変えてほしいですね。
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