妖精王補佐として、代々の妖精王に仕えた妖精族のゲラード。
不愛想ながら、キングが妖精王の森を留守にしている間も、あれこれと森の為に采配を振るっている頼りになる存在です!
そんなゲラードは、
初代妖精王グロキシニアの妹
ということが判明しています。
また、3000年前のゲラードは、右目を隠していない姿で描かれていますし、現在のゲラードとは、性格も違うようす…。
ゲラードの性格が変わった理由は、実は右目の秘密とも関係がありそうです!
今回は、妖精王補佐をしている妖精族のゲラードの過去と、現在について考察してみたいと思います!
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ゲラード(妖精族)の右目の秘密
初代妖精王グロキシニアの妹であり、代々の妖精王の補佐をしているゲラード。
黒いドレスに身を包み、同じく黒い帽子で顔の右半分をすっぽりと覆い隠した姿は、他の妖精たちとは一線を画していますね。
初登場時から、帽子で隠されたゲラード右目については、さまざまな憶測がされていました。
バイゼル大けんか祭りの際には、『十戒・安息のグロキシニア(初代妖精王)』が、自身の代わりに
ゲラードをモデルにした花人形
を作りだしています。
しかし、その花人形のゲラードの目は、ちゃんと右目もあらわになっているのです。
ゲラードの花人形を作り、自身の代わりとしたグロキシニアは、ゲラードと何か特別な関係だったのでは?と思われていたのです。
それが、3000年前の世界の話で、
二人は兄妹
であることが判明しました!
メリオダスが『十戒』エスタロッサに敗北した後、キングとディアンヌが『妖精王の森』に身を寄せていましたが、グロキシニアの魔法(?)によって、二人は密かに連れ去られてしまいます。
その際、グロキシニアはゲラードを見つめながら嬉しそうに見せた笑顔と、
「生きてきてくれたんスね」
と言ったことから、二人は恋人ではないかと推測されていましたが、意外にも肉親だったわけです。
また、この3000年前の世界で描かれた出来事が、
- ゲラードの右目の秘密
- ゲラードの性格が変わった理由
を解くカギに繋がります。
それでは、まずゲラードの右目の秘密について触れたいと思います。
キングとディアンヌが、『十戒』グロキシニアとドロールの提案で挑むことになった修行と試練。
その舞台は、なんと
3000年前のブリタニア!
その世界においては、
キングは妖精王グロキシニアの姿
ディアンヌは巨人の祖ドロールの姿
となり、当時の出来事を追体験することになったのです。
3000年前の世界では、現在では実体を失った女神族が存在し、その女神族を中心に妖精族と巨人族の3種族連合
『光の聖痕(スティグマ)』
が、魔神族に対抗し、争いが繰り広げられていました。
キングとディアンヌは、
魔神族を裏切って『光の聖痕(スティグマ)』側についたメリオダス
リオネス王女エリザベスそっくりの女神族のエリザベス
と合流、共闘します。
そして、魔神族の襲撃を受けている人間達を助けることに成功するのでした。
魔神族の襲撃から助けた人間達の中の『七つの大罪』メンバーのバンにそっくりなロウという人物は、助けてくれたことを感謝し、自分たちも『光の聖痕(スティグマ)』のメンバーに加えて欲しいと頼んできます。
そして、『光の聖痕(スティグマ)』の3種族連合に人間を加えた形になった一行は、拠点である『妖精王の森』へ。
そこは、女神族『四大天使』の一人、リュドシエルによって巨大な白亜の塔『恩寵の光』が建てられ、リュドシエルの強大な魔力によって結界が張られているのでした。
しかし、魔神族を忌み嫌っているリュドシエルは、魔神族を滅ぼすことで戦争を終わらせようとし、捕らえた魔神族をエサに更なる大勢の魔神族をおびき寄せ、一網打尽にする計画を立てていたのです。
その罠のことを知らない魔神族の群れが、『十戒』メンバー数人を先頭に妖精王の森へとやってきます。
そんな『十戒』を制止するために出ようとするメリオダス。
さらに「同行する」と言い出したディアンヌの為に、キングも同行することにしますが、妖精王の森やゲラードを置いていくことに不安を感じるのでした。
そこへ、人間のロウが、『助けてもらった恩返しに』と森の警護を買って出ます。
屈託なく笑うロウを見たキングは、ロウを信用し森の留守を任せ、メリオダスとディアンヌと一緒に森を後にするのでした。
しかし、このロウが大問題だったのです。
彼は、実は
『光の聖痕(スティグマ)』の壊滅
を企み、拠点である妖精王の森へと侵入するために、
魔神族と結託
していたのです!
森に残ったロウは、しばらくはゲラードに兄である妖精王グロキシニアのことについて尋ねたりと、他愛もない会話をしていました。
しかし、女神族のネロバスタからのテレパシーで『恩寵の光』に侵入した『十戒』を討つため、全員で来るように、という連絡を聞くと、突然、近くにいた巨人族を襲いはじめるのでした。
驚くゲラードが周囲を見ると、人間たちが妖精族や巨人族に襲いかかっていることに気が付きます。
『恩寵の光』の門番も、すでに倒され、ロウは、入口の階段を上ると、
「『魔界の門』が開くまで、ここは誰も通さねぇ!」
「魔神族とは、目的が一致しただけ」
「俺たちの目的は、ただ一つ。『光の聖痕(スティグマ)』の壊滅だ!」
と叫ぶのでした。
森の異変を察知したキングとディアンヌは、急ぎ、森へと戻ろうとします。
途中、『十戒』のゴウセルと遭遇し、『妖精王の森』では
人間による反乱
がおきていることを知らされます。
それを聞いたキングは、ここに残ってゴウセルと話をするというディアンヌを残し、単身『妖精王の森』へと急ぐのでした。
そして、森へ着いたキングが見たものは…
羽や足を切り落とされ、右目と右耳を負傷し無残な姿になったゲラード
と、そんなゲラード抱きかかえているロウの姿なのでした…。
今のところ、3000年前の世界で語られたゲラードについての内容は以上になります。
キングが信じたロウの笑顔は、偽物だったのでしょうか?
ゲラードを無残な姿にした張本人がロウ自身であるのかは、まだはっきりとは分かっていません。
少なくとも、
人間の起こした反乱によってゲラードが負傷した
のは事実だと思われます。
ここで負った傷から、その後のゲラードが
なぜ、右目を帽子で隠していたのか
その秘密の説明がつくように思います。
では次は、ゲラードの性格がかわってしまった理由について考察してみましょう!
ゲラード(妖精族)の性格が変わった理由
さて、
3000年の前の世界で人間達の反乱
によって右目や足に大けがを負ったゲラード。
現在のゲラードへと性格が変わった理由としては、やはり、その事で
心も身体も傷つけられたこと
が一番の理由と考えられるでしょう。
ちなみに、3000年前のゲラードの性格や姿は、現在のゲラードとは全く違っていました。
かつてのゲラードは、足が見える丈の短い明るい色の服、両目と両耳が見えていて、常に微笑みを浮かべたような明るい表情。
ちょっとはにかんだような話し方で、実に可愛らしいゲラードが描かれています。
しかし、3000年後、現在のゲラードは、足まですっぽりと包むような全身黒ずくめのドレス。
右目と右耳を覆い隠すよう黒い帽子を斜めに深くかぶり、微笑みを見せず、楽しまず、人を寄せ付けない暗く冷たい雰囲気を醸し出しています。
また、3000年の前のゲラードは、どちらかと言うと、頼りない感じがする妖精族の女の子だったのに対し、現在のゲラードは、頼りない妖精王(キング)に代わり采配を振るうやり手の補佐官。
このように、
まったくの別人のように変わってしまったゲラード…。
かつて、新妖精王の森にバンが訪れた際には、バンのおかげで『妖精王の森』が元の姿に戻りつつあるにも関わらず、
バンをただの“森の養分”扱い
とし、あげくに樹の根で身体を貫き、束縛したうえで、バンを新たな『生命の泉』にしようとしたほど…!
その強引なゲラードのやり口を見て驚くジェリコに、
「私は自分の役目を果たしたにすぎない」
と冷静に言ってのけます。
『妖精王の森』の為なら、人間一人がどうなろうと関知しないというゲラードの考え方がよくわかるエピソードでした。
やはり3000年も時間が経っているとはいえ、
自分を傷つけ同胞たちの命を奪った人間族が許せない
のでしょう。
また、ゲラードは、
グロキシニアが『十戒』として封印されていたことを知らなかった
ようですから、他の皆と同じように、グロキシニアが3000年前の聖戦で命を落としたと思っていたはずです。
亡き兄の為にも、残った妖精族をまとめ、次の妖精王が現れるまで、
生き残った自分がしっかりしなくては
と考え、現在のようなゲラードの性格が出来上がったとも考えられます。
不愛想で冷たい性格に見えるゲラードですが、本当に冷酷なだけなら、妖精王補佐としても、仲間の妖精族からの信頼も得られないでしょう。
ゲラードと一緒に出てくる妖精族のプオーラは、なにかある度に
「ゲラード様!」
と慌てて飛んできますから、きっとゲラードを頼りにしていると思われます。
キングの友達でもあるブラックハウンドのオスロ―がゲラードに懐いていて、ゲラードもオスロ―をなでてやっている描写や、グロキシニアの魔法でゲラードが踊っているシーンから、
昔の明るかった性格が、今でもゲラード中に残っている気がします。
もし、『十戒』となったグロキシニアとゲラードが再会すれば、元の明るいゲラードの姿が見られるかもしれませんね。
3000年前の世界で、このあとグロキシニアとしてのキングが見るものは、いったいどんなものなのか?
その結果次第では、『十戒』であるグロキシニアに何らかの影響を与えることになるでしょう。
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まとめ
妖精王補佐のゲラードは、初代妖精王で現在は『十戒』メンバーとなっているグロキシニアの妹です。
常に目深な帽子で覆われ隠されているゲラードの右目。
この秘密については、
3000年前、『光の聖痕(スティグマ)』の拠点で人間達の反乱に巻き込まれた結果
右目に傷を負ったと考えられます。
そこで心と身体に負った大きな傷から、元は明るかったゲラードの性格が、暗い冷たい性格へと変わったのではないかと思われます。
もし、グロキシニアと再会する機会があるなら、元の明るいゲラードに戻ることも考えられるかもしれません。
ゲラードとグロキシニアのその後を知るうえでも、今後の『七つの大罪』本編での展開を楽しみにしましょう!