カーリングストーンの値段が高い理由とは?石の重さや種類を紹介

2018年2月、韓国の平昌で冬期オリンピックが開催されています。

フィギュアスケートやカーリングなどの競技が行われていきますが、カーリングでは日本は未だメダルを取ったことはありません。

今回、カーリングでは初のメダルを獲得できるのか、そのあたりも気になりますね。

そしてもうひとつ、カーリングの石(ストーン)です。

みなさんは、この石の値段を知っているでしょうか?

『漬け物石でも持ってきて使えばいいじゃないか』

と思う人もいるかもしれませんが、とんでもない!

その石の値段が凄いのです…。

この記事では、カーリングストーン(石)の値段から、石の重さや石の種類について紹介していきます。

カーリングストーンの値段は高い

カーリングストーン(石)のお値段は、なんと1セット

160万円!

以上もするのです。

石一つのお値段は、

10万円!

と、これまた結構な価格なのですが、これが

1チームにつき8個必要で、敵味方2チーム分で16個必要

なので、計160万円程度かかることになります。

もっとも、これは選手個人の負担ではなく、カーリング施設またはカーリング協会の負担となっています。

日本のカーリング施設は全国で9箇所ほどあります。

最小でも2シート(実際にプレーする部分)最大6シートです。

なので、

2×160万円=320万円

6×160万円=960万円

の投資をしなければならないのです。

実は、カーリングの石は、本当は『ただの石』ではありません。

由緒正しい高貴な石なのです。

いわば『石の貴族様』ですね。

なぜ、たかが石がそんなに高いのか、どんな貴族なのかは、次に紹介していきます。

カーリングの石なぜ高い?石の重さや種類は?

それでは、なぜカーリングの石はそんなに高いのでしょうか?

それは『ただの石』ではなく、

特別な石

を使用しているからなのです。

カーリング発祥の地はスコットランド。

そのスコットランドの西の沖にある無人島、

アルサグレイグ島でしか産出されない特別な花崗岩

を使用しているのです。

アルサグレイグ島は面積1平方キロメートルに満たない小島であるため、産出量はごく限られています。

しかも、資源保護の観点から石の採取は、

20年に1度

と限定されています。

そのため、必然的に石の価格は高くなるわけです。

このアルサグレイグ産の花崗岩で作られた石は、高密度で強度と滑りやすさに優れているそうです。

そのため

100年以上も使用できる

といわれています。

しかも、繊細な曲がりのコントロールも可能なため、カーリングストーンとしては最適の素材なのです。

ただ、あまりにも高価でしかも希少なため、カーリングストーンの全部でなく、接氷面のみアルサグレイグ産の石もありますね。

ストーンには赤や黄色の取っ手がついていて、

直径は約30cm、重さは

約20kg

もあるのです。

あまり見た目からは想像もつかないのですが、一般女性が持つには重すぎるほどの重量ですよね。

カーリングの用具

カーリングの用具は、ストーン以外にもいくつかあり、中には他の競技では使用しない(あるいは使用できない)用具もあります。

ブラシ

『シャカシャカ』

でおなじみのブラシです。

ストーンの速度や方向を調節するスウィーピングに使うためのものです。

素材は、ブラシヘッドは素材は豚毛や馬毛、ナイロンパッドなどでできています。

価格は1~2万円程度だそうです。

カーリングシューズ

カーリング専用のシューズです。

普通のスポーツでは、靴は両足とも同じですが、カーリングは右足左足別々の靴を使用するのです。

投球した選手はストーンを投げた後、そのままスルスルと滑って行きますが、その足の靴底は滑りやすいテフロン加工となっています。

また、反対側の足の靴底は滑りにくい素材でできています。

投球の時以外は、アンチスライダーという専用の滑り止めカバーを装着することで、両足が滑らなくなります。

グローブ

氷の上でのスポーツですから、防寒対策としてグローブは必須の用具です。

ただし、ストーンを投げる時は、コントロールの感覚が鈍らないよう、素手で投げるそうですよ。

ウェア

公式戦では他のスポーツ同様に、規定があります。

オリンピックなどでは、ポロシャツにジャケット、カーリング専用パンツを着用しているようです。

ストップウォッチ

ストップウォッチは、他のスポーツでは競技者が使用することはまずありません。

カーリングではストーンの通過速度を計測して、ウェイトを調整するために使っています。

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まとめ

驚くべきは、カーリングの石(ストーン)の価格で、なんと1セット160万円以上もするのです。

なんでそんなに高いのかといえば、

スコットランドのアルサグレイグ島でしか産出されない特別な花崗岩

を使っているからです。

この花崗岩は20年に一度しか採取が許可されていないため、必然的に高価になるわけですね。

たかが『石』とは言えないお値段ですね!

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