大長編シリーズとして有名なグインサーガは、作者・栗本薫氏の逝去により未完のまま終わりました。
しかし、その遺志を継いだ形で、栗本薫氏の後輩や友人である他の小説家により、グインサーガの続編シリーズが書き継がれ、現在に至っています。
その続編は、
- 正伝12巻
- 外伝4巻
が刊行されています。
栗本薫氏と他の作者の通算で、142巻がこれまでの最新刊となっています。
もちろん、142巻でも未完なので、これから先も書き継がれていくと思います。
続編の作者は、五代ゆうさんと宵野ゆめさんですが、これまでは1作おきに交替で書いていました。
今回は、次の最新刊であるグインサーガ143巻はいつ頃出るのか。
その発売日と、作者は五代ゆうさんか宵野ゆめさんかを、考察していきます!
グインサーガ最新刊(143巻)の発売日と作者は?
まず、グインサーガ最新刊(143巻)のタイトルは、
『永訣の波濤』
とのことですが、これも変更になる可能性は、なきにしもあらずです。
作者は141巻142巻に引き続き、五代ゆうさん。
3作連続担当の奮闘ですね。
また、最新刊(143巻)の発売日ですが、現時点では全く未定です。
ただ、これまで正伝続編の刊行ペースを見ますと、五代ゆうさんも宵野ゆめさんも、
およそ1年1作のペース
で書いています。
となりますと、五代ゆうさんの142巻『翔けゆく風』が刊行されたのが、2018年1月24日ですから、
2019年のはじめ以降
になりそうですね。
ともあれ、後1年の辛抱を、というところです。
これまで、正伝続編は、五代ゆうさんが巻数末尾の奇数番を、宵野ゆめさんが偶数番を受け持っていたのです。
こちらがその担当巻リストです。
五代ゆうさん:131巻・133巻・135巻・139巻・141巻・142巻
宵野ゆめさん:132巻・134巻・136巻・138巻・140巻
しかし、141巻、142巻は共に五代ゆうさんが執筆しています。
これは、宵野ゆめさんの136巻『イリスの炎』の後書きには、
私も病を患っていて今も療養中です。
とあります。
『イリスの炎』は2015年5月15日に刊行されています。
宵野ゆめさんは、140巻の『ヤーンの虜』は2016年12月15日に刊行したものの、その後は執筆不能のようなのです。
つまり宵野ゆめさんが病気療養中のため、偶数番の142巻も五代ゆうさんが担当した、ということになります。
そのため、奇数番の143巻『永訣の波濤』も五代ゆうさんの執筆になるようですね。
宵野ゆめさんダウンの後は、五代ゆうさんの執筆ペースはやや上がっているので、あるいは2019年始めよりもう少し早く刊行されるかもしれません。
また、担当地域(という言い方もおかしなものですが)は、五代ゆうさんが南方のヤガとその近辺、宵野ゆめさんが北国ケイロニアとなっています。
これはお話の都合上、今はたまたまそうなっているというだけですが。
グインサーガ最新刊(143巻)はどんな内容になる?
グインサーガ最新刊(143巻)『永訣の波濤』ですが、未だ刊行されていない小説の内容ですから、当然単なる一読者にはわかりません。
一読者が容易に想像できるような内容の小説を書くほど、五代ゆうさんも宵野ゆめさんも凡庸な作家ではないはずです。
想像もできないような内容だからこそ、面白いのです。
その無理を承知の上で、最新刊(143巻)『永訣の波濤』の内容を占ってみましょう。
143巻は奇数番なので、五代ゆうさんが本来の担当番です。
そのため、宵野ゆめさんのケイロニアが舞台ではなく、
ヤガまたは沿海州その他の南方諸国が舞台
になりそうですね。
あるいは、141巻の『風雲のヤガ』の続編的なものになるかもしれませんよ。
『永訣の波濤』の内容のヒントとしては、五代ゆうさんの後書きに少しだけあります。
(前略)
今回、宵野さんが体調を崩されて執筆が困難となったため、しばらくは、私がひとりでシリーズの先を進めることになりました。
今回ラストで、竜王さんにはしばらく表舞台から退いてもらうようお願いしまして、どっか行ってもらいました。
だいたいこの人(人じゃないが)、いろいろ便利すぎて、なにかするとこの人の差し金に見えたりします。
(中略)
中原の人間同士のなんやかんやに集中するには少々邪魔っけ(こら)なのです。
ただ大ボスが去ったとはいえ中間管理職は残ってる、というより残されてるわけです。
(後略)
ということなので、やはりヤガあるいは沿海州が舞台であり、どうやらケイロニアやパロが舞台ではなさそうですね。
となると、とうぜんグインは出てきません。
シルヴィアやオクタヴィアも登場しそうにもありません。
グインが登場しないとなりますと、メインストーリーの進展は、余り期待できないかもしれませんね。
栗本薫氏の本編のように、何時まで経っても先に進まない、ということにならなければよいのですが…。
ヴァレリウスあたりは出てくるかもしれませんが、イシュトヴァーンはお役ご免になりそうな気配です。
やはり142巻の登場人物、ブラン、イェライシャ、フロリー、スーティーなどのヤガ脱出行がメインになりそうな気がします。
マルコらドライドン騎士団は、カメロンのなきがらを沿海州に運ぶため、パロを出立しています。
なので、どこかでブランらと再会することも考えられそうです。
なお、この『永訣の波濤』というタイトルですが、あるいは宮沢賢治の詩『永訣の朝』にインスパイアされたのかもしれません。
むろん、内容は全く関係ありませんが…。
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まとめ
グインサーガ最新刊(143巻)『永訣の波濤』は、来年(2019年)早々。
早ければ、2018年の後半あたりに、刊行されるようです。
作者は、五代ゆうさんですが、これで3作連続担当となります。
本来は宵野ゆめさんが142巻を執筆のはずだったのです。
しかし、宵野ゆめさんは病気療養中のため、五代ゆうさんの連続登板となりました。
『永訣の波濤』の内容やストーリーについては、当然ながら全くわかりません。
シロウトが容易に想像できるような内容では、誰も読んでくれませんからね。
とはいえ、141巻142巻の内容から無理やり類推(妄想)しますと、
ヤガあるいは沿海州が舞台。
ブラン、イェライシャ、フロリー、スーティーなどのヤガ脱出行がメイン
になりそうな気がします。
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グインサーガは作者逝去で未完?続編や最新刊が発売される理由とは
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