ヤクルト復帰して2年目のシーズンを迎えることとなった青木宣親選手。
メジャーリーグでもそれなりの成績を残していただけあって、やはり青木宣親選手はヤクルト復帰後も打線の主軸として素晴らしい活躍を見せてくれましたね。
そもそも、青木宣親選手が2018年にメジャーからヤクルトに復帰したのは何故だったのでしょうか?
当記事では、ヤクルトの青木宣親選手について、これまでの成績や年俸、ヤクルト復帰の理由などを紹介していきます!
ヤクルト復帰の青木宣親の2018年は素晴らしい成績に!
ヤクルトの青木宣親選手は、アメリカで6年間プレーした後、日本球界へ復帰しました。
復帰したのは、もちろん古巣・ヤクルトです。
メジャー帰りの選手は成績がイマイチな中、青木宣親選手はメジャーでダメになって帰ってきたわけでなかったので、前評判も、
「全盛期ほどではないが、3割前後は打って活躍してくれるはずだろう」
ネットでも、このような評判が多く、青木宣親選手に期待している人が多かったです。
その評判は見事に的中し、
.327 10本 67打点 OPS.884
という素晴らしすぎる成績を残しました。
打率はヤクルト内で1位!
さらに、打点は自己キャリアを更新する打点数です。
筆者は、まだ.280くらいはやれるだろうと甘すぎる予想をしていましたので…参りました。
打率は内野安打が減った分、全盛期より落ちたかなという印象ですが、それでも素晴らしい成績です。
また、打点でもここまでの成績を残すとは思いませんでした。
渡米前のヤクルト時代はチャンスに弱かった気がしますが、見事にそれを克服していますね。
青木宣親選手がメジャーへ行って抜けた穴を、青木宣親選手自身が埋めた形になりましたね。
自分の抜けた穴を自分で埋める辺り、お見事です。
また、何が恐ろしいかというと、この.327という打率、青木宣親選手の生涯打率よりも低いんですよね。
もう化け物と言うほかありません。
青木宣親の成績を紹介!
では、青木宣親選手の成績についても触れてみましょう。
青木宣親の成績一覧 ★は獲得タイトル
ヤクルト時代
2004年 10試合 .200 3安打 0本 1打点 1盗塁 OPS.450
2005年 144試合 .344 202安打 3本 28打点 29盗塁 OPS.803 ★最多安打、首位打者、新人王
2006年 146試合 .321 192安打 13本 62打点 41盗塁 OPS.836 ★最多安打、盗塁王
2007年 143試合 .346 193安打 20本 58打点 17盗塁 OPS.942 ★最高出塁率(.434)
2008年 112試合 .347 154安打 14本 64打点 31盗塁 OPS.942
2009年 142試合 .303 161安打 16本 66打点 18盗塁 OPS.844 ★最高出塁率(.400)
2010年 144試合 .358 209安打 14本 63打点 19盗塁 OPS.944 ★首位打者
2011年 144試合 .292 170安打 4本 44打点 8盗塁 OPS.718
ブルワーズ時代
2012年 151試合 .288 150安打 10本 50打点 30盗塁 OPS.787
2013年 155試合 .286 171安打 8本 37打点 20盗塁 OPS.726
ロイヤルズ時代
2014年 132試合 .285 140安打 1本 43打点 17盗塁 OPS.710
ジャイアンツ時代
2015年 93試合 .287 102安打 5本 26打点 14盗塁 OPS.733
マリナーズ時代
2016年 118試合 .283 118安打 4本 28打点 7盗塁 OPS.738
2017年(アストロズ、ブルージェイズ、メッツ)
110試合 .277 93安打 5本 35打点 10盗塁 OPS.728
ヤクルト時代
2018年 127試合 .327 162安打 10本 67打点 OPS.884
この他にも、表彰では7年連続ベストナイン、6年連続ゴールデングラブ賞を受賞しており、オールスターゲームには8回出場しています。
日本時代はまさに言うことなしの、イチロー選手の再来を思わせるような安打製造機として活躍しましたね。
1年目から、2軍で.372を残し首位打者を記録。
そして2年目には、いきなり1軍で200本安打達成ですから、恐ろしい怪物が現れたものだと当時思ったものです。
2年目の選手が200本安打ですからね…。
考えられません。
しかも、その後2010年にも200本安打を達成していますし、メジャー市場からも、
「最近全く見なくなった、理想的なリードオフマン」
と称されたほどでした。
日本プロ野球での通算打率.329は圧巻の数字で、この数字はプロ野球の歴代最高通算打率です。
3年目からはパンチ力もつき、2桁本塁打を打てるようになったので、もう同じセ・リーグチームのファンである筆者からしたら、大変な敵がいたものだと嘆かされました。
パンチ力もあれば、走る体勢になりながら、ちょこっとバットに当てて転がして内野安打…
長打のある赤星憲広…
というようなイメージがありました。
日本時代はその実力から、連覇を果たした第1回、第2回WBCにも出場し、貢献しましたね。
成績を見てみると、2011年は本格的に1軍に出てから初めて3割を切っていますが、この年は多くの選手をダメにしたあの加藤球の導入年。
青木宣親選手もその影響を受け、序盤は調子を落としたにもかかわらず、最後には.292と3割近い数字に戻してきているあたり、さすがのミート力を感じさせます。
どんな球になってもミートを合わせることができるため、メジャーリーグでも一定の活躍ができたのでしょうね。
メジャー通算.285という打率と、毎年.350付近の出塁率を誇っていたことが何よりの証拠です。
このまま、歴代最高打率を維持して引退ができるのか?
2019年以降の青木宣親選手の活躍にも期待がかかります!
青木宣親がヤクルト復帰を決めた理由は?
それにしても、メジャーでくすぶっていたわけでなく、まだ全然やっていけそうだったというのに、なぜ青木宣親選手がヤクルト復帰を決めたのか?
不思議に思いますよね。
青木宣親選手がヤクルト復帰を決めた理由は、主に2つあったようです。
1つは、メジャーのFA市場の歴史的な大停滞。
メジャーを第一に考えていた青木宣親選手ですが、2017年オフのFA市場の停滞ぶりに巻き込まれ、全く契約がまとまらない状況が続いていました。
これが、日本復帰も頭に入れるようになった理由です。
そしてもう1つの理由が、
ヤクルトに対する想いです。
FA市場の停滞で、なかなか所属先が決まらない青木宣親選手にオファーをかけていたのは、他でもない古巣・ヤクルトでした。
しかもヤクルトは、青木宣親選手のメジャー第一の意思も尊重しての3年総額10億円という契約を用意。
このヤクルトの青木宣親選手への思いに応えたい…
そう思ったのかもしれませんね。
実際、青木宣親選手は
「もし日本に戻るなら、ヤクルトしかない」
と言っていたくらいですからね、
黒田博樹さんのように、メジャー移籍後も古巣と良好な関係を築いていたことが、このヤクルト復帰につながったのだと思います。
そして青木宣親選手は期待通りの活躍を見せ、最下位だったヤクルトが2位となる。
その立役者として打線を引っ張りました。
最後に怪我で離脱してしまったのは残念だったと思います。
ただ青木宣親選手にとって、日本復帰1年目としては滑り出し上々のシーズンになったのではないでしょうか。
青木宣親の年俸は?
では、青木宣親選手の年俸はどうなっているのでしょうか?
2018年からの契約は、推定で
3年10億円
となっているようです。
つまり、年俸にして約3億3000万円ちょっとということですね。
その年俸推移を見てみましょう。
2004~2005年 1000万円
2006年 6800万円
2007年 1億4000万円
2008年 2億2000万円
2009年 2億6000万円
2010年 2億8000万円
2011年 3億3000万円
(以降は2018年までメジャーリーグのため、円がその時によっていくらか異なるのでドル表記とします)
2012年 100万ドル
2013年 200万ドル
2014年 195万ドル
2015年 400万ドル
2016年 550万ドル+70万ドル
2017年 550万ドル
2018年~2020年 3億3000万円
550万ドルと言うと、当時で言えば約6億3000万円。
かなりの年俸をもらっていたことになります。
まぁかなりとは言ったものの、メジャーリーグの選手としてはトッププレイヤーというほどの額ではありません。
そう考えると、改めてメジャーリーグの規模のすごさを実感させられますね。
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まとめ
メジャーリーグでプレーしていた青木宣親選手がヤクルト復帰後初めてとなる2018年のシーズン。
成績はチームトップの.327を記録。
さらに自己キャリアハイとなる67打点をマークし、ヤクルト2位躍進の立役者となりました。
まだまだ全然やっていける成績なので、ヤクルトファンからすれば頼もしいでしょう。
他のセ・リーグチームファンからすれば、恐ろしい存在が帰ってきたことになります。
まだ2年契約がありますし、2019年、そして2020年も、青木宣親選手の活躍に期待です!